どうも!保育士園長のまゆあです。
今回は「園外保育を安全に行う際の注意点」をお話していきます。
園外保育を行っている保育園は多いです。
私の園でも行っていますが、園の周りを散歩したり公園や広場で遊ぶなど、内容は様々です。
子どもたちにとって園外保育は身体を動かすだけでなく、社会性を身に着けたり交通ルールを学んだりと様々な刺激を受けることができる大切な活動になります。
一方、園外保育を行う時は沢山の注意点があります。
特に安全面の配慮は最大限行わなくてはなりません。
国や自治体からのガイドラインも示されているので、各保育園はそれに沿った行動が求められます。
ここでは園外保育を安全に行う際の注意点や配慮について書いてきます。
事故などが起きないように細心の注意を払いましょう。
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ほとんどの保育園で行われる園外保育
園外保育はほとんどの保育園で行われています。
代表的なものは近所の公園などへ散歩しに行くというものですが、他にも遠足や警察署などの訪問、老人福祉施設との交流など様々です。
園外保育は文字通り園の外で行う保育になります。
園内の環境とは異なるわけですから、特段の配慮と対策を施さなくてはなりません。
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安全面の対策をしていますか?
ところで、安全面の対策は行っていますか?
ここで自信をもって行っていると答えられないのであれば、危険です。
どこで事故や事件にあうかわからない世の中。
戸外活動における安全対策は必須です。
その安全対策の基礎となるのが
・園内の事故防止マニュアルなどの作成
・保育士をはじめとする職員全員に対する研修
これらは必須です。
監査でも確認されるポイントになります。
これは認可だからとか認可外はやらなくてもいいとかそういった事ではありません。
園の大小関係なく取り組んでいく必要があります。
対策を行っていないで事故が起きてしまった場合、園が負う責任は重いものになります。
保育園に関わる人が悲しい思いをするのは見たくはありません。
安全面の対策が不十分なら、明日からでも変えていきましょう。
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園外活動を行う際の注意点(全体編)
人数の確認と報告
まずは人数の確認を行います。
保育士であればごく当たり前の事ではありますが、それでも確認しそびれたり、人数を数え間違えたりするケースがあります。
私の園でも、朝確認していた人数と園外保育に出る際の人数が違っているというケースがあり、単純な数え間違いをしていることがありました。
人数の認識違いが起きていると。園外保育先で子どもを置いてきてしまう事故を起こす可能性にもつながります。
すぐに見つかればよいですが、事件に巻き込まれる、交通事故にあうなどの可能性は否定できません。
園の過失責任が問われることになってしまいますので、まずはしっかりと人数の確認と報告を行いましょう。
行き先の報告
人数と合わせて行き先の報告も行いましょう。
行き先の急な変更があった場合も、すぐに報告をします。
この報告に違いがあると、何かあった時の対応が遅くなります。
ではなぜ報告をするか。
例えば災害が発生して連絡が取れない場合、園からヘルプを出そうとしても行き違いになってしまう可能性があります。
応援に行ったらそこにいなかったという場面が容易に想像できませんか?
災害や事故の事を考えると、園としての初動が遅くなる事態は避けたいところ。
行き先の変更が生じたら、その都度連絡を入れるようにしましょう。
準備物の確認
園外保育で使用するものを忘れないように準備しましょう。
「あ、あれ忘れた!」と言って慌てて取りに行く場面を見るのですが、時間はどんどん過ぎて行ってしまいます。
子どもたちの貴重な時間が失われるだけでなく、自身の気持ちが慌てたまま保育する原因にもなります。
慌てたままだと冷静な行動ができなくなる可能性もあります。
落ち着いて保育を行うためにも、準備物はしっかりと確認すると良いでしょう。
園外活動に持っていくものはチェックリストにして定期的な見直しを図るといざという時に困らないと思います。
災害・不審者への対応
園外保育で災害や不審者にあった時の行動を全体で確認しておきましょう。
日本は地震大国、いつ大きい地震が発生するか分かりません。
また、子どもを狙った犯罪が起きる可能性もありますよね。
不測の事態に備え、対応方法を考えていきましょう。
職員会議など全体が集まる場で話し合いを行って確認するほか、マニュアルなどを定めて周知していくと良いと思います。
保育園として対応をするのかが明確になっていると、新人保育士であっても迷わず対応が可能になります。
場合によっては園に連絡するよりも早く警察や消防に通報しなくてはならないケースも発生するでしょう。
どういった状況になったら通報するのかも各園で基準を設けると、行動が明確になると思います。
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園外保育を行う際の注意点(道中編)
単独行動はしない
基本的に単独行動はNGです。
例え園児が一人であったとしても複数人で動きます。
単独行動になると
・保育士自身の急病
・事故などにあった時
・不審者に遭遇した時
こういった場面で対応ができなくなります。
子どもの安全を守ることできないですよね。
応援を呼ぶことだってできなくなります。
保育士の人数構成によって仕方なく…という声もありそうですが、何かあった時の責任は取れないですし、裁判沙汰になったら不利になるのではないでしょうか。
複数人での行動が不可能な時は園外保育そのものを取りやめるなど、別の対策を行う必要がありますね。
地域の方との関わり
園外に出るという事は、少なからず地域の方と会う可能性があります。
近所の方にお会いしたときは、挨拶をするなど積極的にコミュニケーションを取っていきましょう。
近年、保育園に関する環境は大きく変わっています。
その一つが地域との付き合いです。
騒音問題などで保育園建設に対して反対の声が挙がるなど、保育園を取り巻く環境は厳しいものになっています。
一方で地域から理解され、根付いてる保育園も多くあります。
こういった園は地域とのコミュニケーションがうまくいっているものです。
コミュニケーションは大事です。
挨拶などをする一方で、地域の中にある保育園として配慮すべきところは配慮していき、良い関係を作っていきましょう。
交通ルールを守る
園外活動時は目的地まで交通ルールを守って行きましょう。
年齢が上がれば信号機や標識などを見て、自分たちがどうしなくてはならないのか分かると思います。
交通ルールを学ぶのも活動の一つになります。
また、交通ルールを保育士が守っていないとなると、評判が悪くなる可能性もあります。
地域の方は意外とそういった部分を見ているものです。
まずは保育士がお手本となる事。
そして、子どもたちにも徐々に伝えていく事が必要だと思います。
危ないところには近づかない
園外では安全なところもあれば、逆に危ないところもあります。
そういった場所にはいかない、近づかないことを徹底しましょう。
危ないところの例としては
・交通量が多く、歩道が狭いところ
・死角が多くあるような場所
・土手があまりないような川岸
・電車の線路に簡単に入れる場所
などです。
以前、建設現場の前を歩いていた保育園の集団に足場が倒れてしまい、直撃した事故が発生しました。
また、交通事故も毎年のように起きているのが現状です。
危ない所に近づかないというのは基本です。
自園の周りで危ないと思われるところはないか、今一度園全体で確認してみることをおススメします。
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園外保育を行う際の注意点(現地編)
活動環境の確認
活動する前に環境の確認を行いましょう。
・不審な人はいないか
・混雑具合はどうか
などなど
公園を例にとってみます。
公園は公共の施設ですので、誰もが自由に利用する事ができます。
みんながルールを守って利用していれば何の問題もないかもしれませんが、そうはいかないのが現状です。
例えば
・割れた瓶などの破片がある
・尖った石が沢山落ちている
・お酒が入った缶が放置されている
・動物のフンが放置されている
こういった状況って誰もが一度は目にしたことがあると思います。
これらは子どもたちが遊ぶ環境に不適切でしょう。
誤食や怪我の一因になる可能性もありますからね。
危険なものは活動前に取り除きます。
また、ぐるっと一周して確認する事も確実に行いましょう。
確認不足で怪我につながることが無いようにしたいですね。
遊具で遊ぶ際のポイント
遊具を使って活動する際は、事故・怪我に繋がらないか細心の注意を払って遊びます。
安全に遊ぶためには
・危険個所が無いか確認する
・年齢に合った遊具か
こういったポイントを守るようにしましょう。
遊具での事故は毎年のように起こります。
公園などで他の園の活動を見ていると、しっかりと子どもについている園もあれば、小さい子が遊具に登っている事に保育士が気づいていないケースも見られます。
以前、こんな事がありました。
保育参観で遠目から保護者と一緒に公園での活動を見ていた時の事です。
目の前で他の保育園の活動が始まったのですが、他の遊具に1歳児らしき子どもが登っていることに保育士さんが気づかず、危ないなと思う場面に出くわしました。
保護者の方も同業の方で、「あれ危ないですよねぇ」と話しているとようやく気付いた保育士さんが駆け寄っていましたが、もし仮に落ちていたら大変なことになっていたと思います。
恐らく同じようなケースは多く起こっているものと思われます。
安全に遊べないなと思ったら活動を見送る事も頭に入れておいた方が良いでしょう。
他者との関わり
園外保育先では他の保育園や幼稚園の方や、近所の方も利用しています。
遊ぶときは挨拶や声掛けをしてご一緒させてもらったり、その場所を占有しないように心がけましょう。
公園などでは今後入園を考えている方がいるかもしれません。
また、地域の方の目もあります。
誰がどこで見ているか分かりません。
ご迷惑にならないように利用したいものですね。
年齢が上がると遊びもダイナミックになったり、周りが見えなくなることもありますが、自分たちの場所ではないという事を肝に銘じて、ルールを守って利用しましょう。
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安全面の配慮を最大限に考えよう
都心部などでは園庭が無い保育園も増えており、園外に出るケースは今後も多くあると思います。
園外保育を行う際は、国のガイドラインなどをもとに各園でマニュアル作りや園内研修などを行い、万全の体制を作る事が大切であり、安全に保育を行うという意識を最大限に高めていく必要があると思います。
全てはリスクマネジメントになりますので、安全面の配慮を最大限行い、事故や怪我を未然に防ぐ取り組みを行っていきましょう。
園外保育は楽しく、子どもたちの刺激になります。
注意する事がある一方、園内だけでは見られないものも沢山あったり、社会とのつながりやルールを覚える大切な場所でもあります。
良いことが沢山あるのも事実です。
今一度、各園で安全面の確認を行って楽しい園外保育を行いたいですね。
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