どうも!保育士園長のまゆあです。
今回のテーマは「気付くことの大切さ」です。
保育士が持っておきたいスキルの一つでもある「気付き」
皆さんは日々、どれだけの事に気付けているでしょう。
大きな変化には沢山の方が気付くと思います。
しかし、小さな変化は気付きづらく、時間が経ってから「あれ?」と思う方も多いのではないでしょうか。
ここでは気付く事の大切さについてお話していきます。
特に新人保育士さんは意識しておきたい力の一つですので、園の様子を思い浮かべながら読んでみてください。
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細かい気付きは保育士にとって大切なスキル
保育士のみなさんは普段からどれだけ「気付く」ということを意識していますか?
普段は無意識で行っていることも多いと思いますが、意識的に気付くようにしている方は多くないかもしれません。
ベテランさんなど、保育に慣れている人はちょっとした変化に気付きやすい傾向にありますが、新人保育士さんだと目の前のことをこなすだけで精一杯な事も多く、「あれ、どうだったっけ?」となってしまう事もあるでしょう。
気付くことを意識するためにはよーく目を凝らし、工夫しながら見るようにすると小さな変化に気付くことができます。
この「気付く」事は保育士にとって大切なスキルの一つになるので、伸ばしておきたいところです。
保育士が細かく気付く事のメリット
子どもの成長が分かる
子どもは日々成長していきます。
目に見えて分かる事から内面的な事まで様々ですが、退行する事は無いのでよく見てみるとどういった所が成長しているかというのが分かります。
家庭より長い時間過ごす事が多い保育園であった出来事は、家庭とも共有していきたいものです。
その為にも、普段から小さな変化に気付く事を心がけて、保護者の方に伝えられる様にしていきたいですね。
子どもの気持ちや考えが把握できる
子どもは身体的な成長とともに、精神的な成長も遂げます。
その中で心の変化、気持ちの変化にも敏感で無くてはならないと思います。
・笑う様になった/笑わなくなった
・食事の量の変化
・遊び方
・寝付きの良さ、悪さ
など気持ちの変化が生活ぶりにも影響を及ぼしている事もあります。
こういった時にどういった支援をしてあげられるかを考えるのも保育士の仕事ではないでしょうか。
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虐待を早期に発見する事ができる
保育士に限りませんが、すべての国民は虐待と思わしき事案を発見したら、通告をする義務があります。
子どもを守る為に必要なことですね。
子どもの虐待が発見しやすい場所はいくつかありますが、保育園もそのうちの一つです。
保育園では受け入れ時の視診や着替え、おむつ替えなど、子どもの状態を確認する機会が多くあります。
その時に何となく対応していたのでは気付けるものも気付きません。
不自然なあざ、傷、怪我などがあれば保護者に確認するだけでなく、
場合によっては警察や児童相談所と連携するなど、子どもの命を守る為に必要な対応をとる事ができます。
こういった事も考えられますので、気付く力を伸ばす事は良い事だと言えるでしょう。
環境を整えられる
気付く力があれば、今いる環境をより良くする事も可能です。
例えば
・保育士の導線の改善
・気温などの環境
・保育のやり方の改善
・過ごしやすい環境づくり
などです。
保育園は子どもだけでなく、保育士をはじめとした大人も過ごします。
保育園で過ごす人が安全で過ごしやすい環境を作るのもみなさんの気付きがあってこそではないでしょうか?
今いる環境をより良くしていき、良い保育園作りを行っていってくださいね。
お互いフォローし合える関係作り
保育士同士の連携が大事なのは言うまでもありませんが、お互いにフォローし合う事ができれば良い関係作りにも繋がります。
お互いに助け合う事ができれば良いのですが、意外とフォローしてほしいけど口に出さなかったり、言いにくいといった事がある世界です。
そこで気付く力があれば、
「あ、あの先生大変そうだな。」
「ちょっと困っている事ありそう。」
「助け船を出した方が良いな。」
など、困っている人の助けになる様な行動をとることだってできます。
それは対保育士だけでなく、保護者の方に対しても同じです。
保護者が困っている事、辛そうにしている事、悩んでいる事に対し、そっと保育士が寄り添う事ができればそれだけで立派な保護者支援になるでしょう。
こうした関わり合いをする事に関しても気付きの力が必要になるのです。
細かい気付きができないとどうなる?
子どもの怪我に気付けない
気付く力が無いと、子どものちょっとした怪我に気付く事ができません。
保育園において怪我を100%防ぐ事は難しいですが、ちょっとしたことでも気付いて保護者にお話しすれば、理解をしてもらえます。
しかし、何の説明もないまま知らない傷を負って帰ってきたという事が続けば保育園に対しての責任問題に発展することだってあり得ます。
自身のお子さんが毎日の様にちょっとした怪我を負い、保育園から何も説明が無ければおかしいと思いますよね?
こうなってしまうと保護者から不誠実だと思われても仕方ありません。
保護者や保育士からの不満が溜まる
怪我の件でもそうですが、気付いてもらえない事が人間関係の悪化に繋がる事もあります。
・フォローしてもらえない事の負担の偏り
・責任の押し付け合いに発展する可能性
などが挙げられます。
不満が溜まった状態では良い方向に進みません。
気付きが足りないと保護者からのクレームに繋がったり、職員の退職にも繋がる事があるので注意が必要です。
安全な環境づくりができない事も
気付くように意識してみると、今まで気付かなかった事に気付きます。
という事は、気付かない事が危ない環境を作っていたという事にもなります。
保育室の安全確保は必要なことです。
その安全確保ができないと、大きな事故が起きる可能性だってあります。
今の時代、いつ何が起きるかわかりません。
これくらいは大丈夫だろうと思っていても思わぬ事故が発生します。
後悔をしないようにできる事をきっちりと行っていきたいものですね。
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細かく気付く為にできる事は?
意識してみる
当たり前の様ですが、意識しないと気付く事はできません。
ですが、この「意識する」という事が一番難しいようにも思います。
というのも、保育の現場では次から次へとやる事があり、じっくりと意識してみるという事は中々しづらい環境だからです。
保育士の皆さんはお分かりだと思いますが、意識し続ける事自体も大変ですよね。
加えて、常に頭をフル回転させるような感じになりますので、とても疲れると思います。
初めはゆっくりとで良いと思いますので、まずは意識する事から始めてみましょう。
記録をとってみる
記録をとる事は、その時点での出来事などが後で振り返っても分かるので効果的です。
例えば
・見知らぬ傷を見つけた時
・改善点を発見した時
といった所で記録を取っておきましょう。
記録をもとに記憶をたどると正確な事を思い出しやすくなります。
また、その記録をもとに話し合いを行う事で、更に気付く事ができるかもしれません。
記録を取った結果、ある傾向が分かって次に繋がることだってありますよ。
気付きを共有する
何かあった時に自分の中だけにとどめておかないで、他の人と共有することで気付きを広める事ができます。
伝えるとその人も実質気付いた事になるのでおすすめの方法でもあります。
そして、他の人が更なる気付きの視点を手に入れられ、より細かい所まで気付く事が可能になります。
共有する事は難しい事ではないと思います。
事実をそのまま伝えるだけでOKです。
ここでやってはいけないのが「主観を入れる事」
主観が入ってくると、事実ではない事も混ざってしまう可能性があります。
事実に沿って共有する事を心がけたいものです。
話をする
話をすることでも気付けなかった点に気付く事ができます。
・保育士同士の会話
・子どもとの会話からもヒントを得られる
上記のとおり、話をすることで様々な事を知ることができます。
話をする中でヒントになる様な事が得られるかもしれません。
何気ない会話だって実は大切だったりもします。
話をするには普段からのコミュニケーションも大切です。
普段から良好な関係作りを心がけていきたいものですね。
細かく気付いて保育士としてレベルアップしましょう
細かく気付く事は保育士として大切なスキルです。
気付くことで今までの環境から大きく改善させる事ができたり、子どもの命を守る事ができたりと、メリットが沢山あります。
意識しないと中々力を伸ばすのは難しいですが、徐々に力をつけられる様に普段から取り組んでみましょう。
そうすることで、保育士としてレベルアップすることだって可能ですよ。
ぜひ、気付く事の大切さを感じ、実践してみてくださいね。
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