どうも!保育士園長まゆあです。
最近、保活という言葉が定着してきました。
保育園に預けて働こうと考えている方は年々増えています。
女性の社会進出により共働きの家庭も多くなりましたので、
これからも保育園に預けて働く家庭が増えていくことが予想されます。
ところであなたは保育園を探す時にどんなポイントに着目しますか?
保育園選びでは、保育内容、家からの距離、雰囲気など、見るべきポイントは沢山あります。
ここでは、認可園、認可外施設両方の園長を経験した私なりの視点から
良い保育園の見分け方や選び方を紹介していきます。
皆さんの保育園選びの参考になれば幸いです!
※なお、掲載情報は執筆時点での最新情報です。
常に更新を心掛けていますが、情報が古くなっている可能性もあるので、
更新日の確認と、最新情報の収集も欠かさずお願いします。
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もくじ
ポイント①認可園でも情報収集と見学は必須
まずは基本と言えるのが情報収集と見学です。
その園の保育内容、預かり人数、家からのアクセス、周辺環境がどうかを確認します。
認可園は国の基準を満たした保育施設です。
保育士の人数や広さなどは基準を満たしていると考えられます。
基準は満たしているし、保育の質も高いと思われがちですが、
実は諸般の事情で保育士の人数に余裕がなかったり、設備が不十分なケースも中にはあるのです。
認可保育園ですら、保育士の大量離職が起こっています。
ですので、園の実情をしっかり中に入って確認した方が良いです。
その際は両親で見学すると良いと思います。
平日しか対応できない保育園もありますが、うまく時間を作って見に行くことが保育園選びには必要なことです。
ママとパパでは視点が違うので、気づいた事があればどんどん質問してみるのも良いですね。
見学に行くと
○思ってたより広くて良さそう
○ちょっと思ってのと違った
○この園の雰囲気いいな
などといろいろな感想を持つでしょう。
私も園で見学対応をしていると、保護者の方から色々と感想を言われます。
良い感想もあれば、その方の期待に添えない意見もあります。
その際に私は
「園もひとつ違えば全然違いますので、百聞は一見に如かずですが沢山見てみてください。そして、ご家庭の生活スタイルにあった保育園を中心に考えてみてくださいね。」
と伝えています。
本当に園によって特色が全然違うので、選ぶのは中々難しい事です。
ですが、保育園に預けるという事は、その後の家族の生活に大きな変化が生じます。
後悔しない為にも情報収集と見学は必ず行いましょう。
余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
ポイント②家からのアクセスは最重要事項
私は家から保育園までのアクセスのしやすさが保育園選びの最重要事項だと考えます。
もちろん保育園の方針や雰囲気は大事です。
子どもの一生に関わってくるところですからね。
ですが、家からのアクセスが悪い園だと、正直言って預けるのが大変です。
見学を受けていると「少しくらい遠くてもまぁ来れるかなぁ」という方が結構います。
しかし、この時に考えておきたいのが「天候が最悪の時の送迎」です。
保育園に預ける前、大体の方は晴れの日の送迎を想定しています。
では、晴れの日以外でも変わらず送迎できるでしょうか?
夏はカンカン照りの中の送迎、
冬は寒さとの戦い&雪が降る可能性もあります。
このような状況の送迎は正直億劫になるとでしょう。
通い始めたけどやっぱり遠くて転園しますというケースは実際にもあります。
私が勤めていた園でも転園していったケースがありました。
家庭のスタイルに合った保育園選びには、こういうポイントも含まれます。
保育園への送迎は毎日行うものです。
その送迎にストレスを感じるようだと、続いていきません。
短期ではなく長期的な視点で考えることが、保育園選びのポイントにもなります。
ですので、保育内容や家からのアクセスがちょうどいい保育園があると自然と入園希望の対象になってくるでしょう。
ポイント③どんな保育士がいるか知ろう
見学をすると見るべきポイントがいくつかありますが、「保育士の様子」もしっかりと確認しましょう。
実際に保育園に預けると、子どもの面倒を見てくれるのは担任の保育士が中心になります。
保育士不足と言われている中、頑張って働いている保育士の様子を見てみてください。
園見学があると、大抵の保育士は笑顔で挨拶をしてくれたり、案内をしてくれるはずです。
ですが、園にとって見学に来る方はお客様なわけですから、これらは当たり前の対応です。
これらができてなかったら、その園の質が疑われます。
また、見学対応する職員以外の、保育に入っている保育士の表情、言葉づかい、行動もチェックしてみましょう。
〇なんか暗そうに保育している
〇言葉づかいが乱暴に聞こえる
〇子どもがあまり近寄らない
こんな保育士がいたら要注意です。
事実、人前であってもそんな保育を行う保育士はいます。
そのような保育士に預けたいと思うでしょうか?
きっと預けたくないと思うと思います。
もちろん、人それぞれ考えや感じ方は違うと思うので一概に言えませんが、
自分が預けたいと思える園=魅力的な園になる可能性が高いという考えからです。
保育士の保育の仕方はそれぞれですが、疑問が生じたら見学対応をしている方に質問するのもいいかもしれませんね。
貴重な意見として保育園が成長するきっかけになるかもしれません。
ポイント④安全・防犯や衛生面の対策がされているか
子どもを保育園に預けるなら、安全面・衛生面がしっかりしている園の方が良いですよね?
保育園としてどんな対策を講じているかを聞いてみましょう。
各園マニュアルを作成し、それにそって運営している場合がほとんどです。
認可園は保育の安全面向上の為の備品を購入する為に補助金が交付されている場合があります。
また、新規開設の時にできる限りの対策を講じている事も多いです。
ですので
〇実際に災害が起こった場合どのような対応をとるのか
(避難場所や避難経路を考えているか)
〇備蓄はどれだけあるのか
(万が一園内にとどまった場合の対策)
〇不審者対策は行われているか
(園によっては不審者対策訓練を行っているところもある)
〇防犯対策はどんな事をしているか
(玄関の鍵、防犯カメラなどセキュリティー面での対策)
〇戸外活動時に注意している事はあるか
(園児の飛び出し、戸外活動時の災害対策など)
などを聞き、具体的な回答を行った園ほど意識高く行っていると言えるでしょう。
また、ちょっとした所だと危険な場所にクッションシールやガードを貼って怪我防止に努めているかや、階段がある園はそこに転落防止策がなされてるかなど、保育園の事故対策もチェックしたいポイントです。
また、衛生面では水回りや高いところのほこりなどを見てみましょう。
水回りが不衛生だと、感染症の危険性が高まります。
また、ほこりが溜まっている部屋だと空気が悪くなりがちです。
喘息など呼吸器系の疾患がある場合は気になると思います。
細かいところにも手が行きとどいているかは重要なポイントの一つです。
他にも感染症対策をしっかりと行えているかもポイントになります。
2020年はコロナウイルスが大流行し、保育園も休園や登園自粛などの対応を迫られました。こうした時に保育園として子どもや保護者、保育士たちにどんな対応をとったのかを聞くのも良いと思います。
コロナ対応では、子どもたちや保護者に寄り添えていない事例も見受けられました。
感染症拡大時の対応も保育園を選ぶ時の参考にしてみてください。
保育園でできる防犯対策は?不審者対応やおすすめ防犯用品まで【これで安心】
AEDを保育園に設置しよう…事故や災害時に命を救うための安全対策
原因は?対策は?保育園における乳幼児突然死症候群について考えてみたもご覧ください
ポイント⑤園長先生や主任保育士と気が合うか
私がこういうことを書くのも気がひけますが、園長先生や主任の先生など、上の立場の先生と気が合うかというのも大事なポイントです。
気が合うというのは馴れ合いみたいになるのではなく、それぞれの立場を尊重しながらコミュニケーションをとっていけるかという事です。
お互い人間同士ですから、気が合う合わないはあると思います。
ですが、保育園の最終的な責任者は担任ではなく園長先生です。
〇保護者側から意見を言う時に、真摯に受け止めてくれそうか
〇見学の時に嫌そうにしていないか
〇話しやすそうであるかなど、園長先生と合う合わないというのは結構大きいです。
また、園長の保育方針や雰囲気、性格が園全体の雰囲気となって表れるということは往々にしてあります。
反対に穏やかな先生であればアットホームなほんわかとした雰囲気になるでしょう。
このように、見学してみて園長先生等の雰囲気で決めるのも一つの手です。
良い認可保育園の選び方や見分け方はこれでバッチリ!
いかがでしたか?
認可園は市区町村が入所の決定をするので、自分の希望通りではない事も多々あります。
ですが、申請する段階で計画的に希望をかかないと、その後の生活に大きな影響が出てきてしまう可能性があります。
入園激戦区ではそうも言っていられない事情もあると思いますが、
それでも闇雲に書いてしまうのは得策ではありません。
念入りに希望を考え、納得したうえで申請すれば、少なくとも後悔することは避けられます。
それぞれのポイントを参考にしながら、お子さんとそれぞれの家庭に合った保育園が見つかるといいですね!
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