どうも!保育士園長のまゆあです。
今回のテーマは「熱性けいれんの対応」です。
2019年12月中旬に私の三男が熱性けいれんをおこしました。
前日夕方頃から発熱していたのですが、発熱2日目の朝にけいれんをおこし、救急車を呼びました。
初めは泣いていてヒクヒクしていたのかと思いましたが、様子がおかしかったので観察するとけいれんらしき症状を呈した為、救急要請をする事に。
今回はその時の私の経験から子どもが熱性けいれんを起こした時の対応方法をまとめました。
ご家庭でも保育園でも十分に対応可能な事ばかりです。
熱性けいれん自体は恐いものではありませんので、落ち着いて対応できる様に覚えてみてください。
あくまでも「起きた熱性けいれんに対して私が取った行動」になります。
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1歳7カ月の三男、熱性けいれん発症
2019年12月中旬に三男が発熱しました。
この時から39℃後半あり、かなり熱が高い状態でした。
発熱直後と言う事もあり、インフルエンザの検査はできず、解熱剤を処方されて帰宅。
当然高熱ですからグッタリしていたわけです。
ちょうどこの日は園長先生の集まりがあり、私は家にはおりませんでしたが、妻からのLINEで状況は把握していました。
そして翌日、朝起きて子ども達の登校準備などをしている所で熱性けいれん発生。
最初は泣いていてヒクヒクしていただけかと思い抱っこしたのですが、様子がおかしいので寝かしてみるを四肢をピクピクさせ始めたのでけいれんと判断。
そこから対応を始めました。
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私が熱性けいれんに対して取った行動をまとめると
様子と時間の確認
まず最初に行ったのは時間の確認です。
この辺はある意味保育士のクセと言いますか、時計を見るのが身体に染みついているのでしょう、自然と時計に目が向かっていました。
その後、けいれんの様子を確認。
今回は四肢を突っ張らせる様な形でけいれんをおこしていました。
併せて
(見開いている、一点を見つめている、つむっているなど)
・呼吸の仕方
(どんな呼吸か、浅いか、速さなど)
・嘔吐物などの確認
(吐いていないか、泡を吹いていないかなど)
・周りに物は無いか
(おもちゃなど邪魔になる物が無いか)
これらを確認しました。
この時の様子は後で医者にかかる際に大事な情報になってきますので、慌てずに確認すると良いでしょう。
動画の撮影
熱性けいれんを起こしている時に何が起きたか、医者から聞かれても慌てていると思いだせなかったり思い違いをする事もあります。
ですので、動画を撮っておくと良いです。
今回は途中から90秒ほど撮影をしていました。
百聞は一見に如かずではないですが、医者も実際の映像を見た方がどういう状況だったかをしっかりと確認する事ができます。
今回、妻が先に救急車で一緒に病院に向かい、学校と幼稚園の送りを済ませて後から私が追うという形でしたが、先に行った妻が動画を見せると医者から「良く撮れたね」と言われたそうです。
この為、動画の撮影が対応として有効だという事が分かります。
「子どもが苦しんでいる時に撮影なんて」という声も聞こえてきそうですが、動画で判断した方が医者も的確な判断ができるかもしれません。
結果的に子どもの為に繋がるのです。
救急車を要請
熱性けいれんは数十秒から2分ほどで治まるケースが多いと聞きます。
しかし、今回は中々治まる気配がしませんでした。
ですので救急車を要請する事にしました。
救急車は「119」です。
私自身、訓練以外では初めての救急要請でしたが、消防の方がゆっくりはっきりと分かりやすい言葉で質問してくれたのを覚えています。
まずは住所と名前。
住所が分かれば救急車をその時点で手配してくれます。
向こうからも聞かれますが、まずはこれを確実に伝えます。
その後聞かれた事は
・年齢、性別
・初めて起こしたか
・意識はあるか
・いつから起きたか
・何分くらい続いているか
・目の向きはどうか
・大きな病気をしたことはあるか
・最後に住所、名前、状況の再確認
結構な量の質問に思えますが、2分くらいのやり取りです。
電話が終わった直後にスッと落ち着いたので一安心。
疲れたのか、眠った感じでした。
その後、5分程したら救急車が到着し、119番通報をした内容とほぼ同じ事を救急隊員からも質問されました。
顔や身体を横に向ける
ずっとそばについていて吐く様子が無かったのでしばらく仰向けにしていましたが、
5分をすぎると徐々に泡を吹きだしたので、顔を横に向けました。
そしてけいれんが治まってから身体を横に向けました。
本来であればもっと前にやっておくべき事ではあります。
しかし、電話しながらだと手がいっぱいだった事、
救急車案内、上二人の朝の準備も同時進行していたため、後回しになってしまいました。
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今回しなかった事、まずかった事
衣服を緩める事
まず、今回は衣服を緩める事をしませんでした。
というのも、寝起きで大きめのパジャマを着ていてもともと余裕がある感じだったので行いませんでした。
しかし、日中にきつめの服を着ていたり、
硬めの素材の洋服を着ていた場合は呼吸を楽にする為に衣服を緩めると良いです。
けいれんを起こしている最中は、いつ呼吸が苦しくなるか分かりません。
できるだけの予防をする事が大切です。
初めに熱性けいれんを疑わなかった
初めにも書きましたが、最初は泣いていてヒクヒクしていただけかと思っていました。
その為、抱っこして様子を見てしまいました。
でも、抱っこするとふにゃっとするのではなく、一本の丸太のように全身に力が入っていました。
よく考えれば、けいれんして突っ張っているのですから、ふにゃっとしないのは当たり前ですよね。
時間的には1分程度だったと思いますが、こういった場合の1分はとても大事です。
熱もあったし、よくよく見れば普段と違う様子だったのは明らかでしたが、まさかおこすとは微塵も思っていなかったのでこの点はまずかったなと思いました。
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熱性けいれん自体は恐くない…が
熱性けいれん自体は特別な物ではありません。
また、熱性けいれんが原因で死に至る事はありません。
しかし、対応を誤ってしまうと危険度が増します。
例えば、けいれん中の嘔吐に気付かなかった場合。
この場合は窒息してしまう事が考えられますね。
目の前で起こっている事ですから、嘔吐して窒息しているのが分かりそうなものですが、慌ててしまっている状態だと気付けなくなる可能性もあります。
今回の私の場合は顔や身体を横に向けるのが遅くなっています。
「けいれんでは死なない」という考えからの油断だったのかもしれません。
一人で対応する時の限界
時には子どもと2人でいる時にけいれんを起こす事があるかもしれません。
それが初めてだった場合、気が動転して何をして良いのか頭が真っ白になってしまう方がほとんどだと思います。
一人であれもこれもやろうとするのは無理があります。
ですので、個人的には一人で対応する時は
「スマホを取ってきて119番通報をする」
これをすれば良いと思います。
2回目以降は様子をみて後日受診でも構わないと言われています。
ただし、初回のけいれんや、5分以上けいれんが続くようならすぐに119番通報をして救急車を呼びましょう。
保育園では定期的な訓練を
保育園では沢山の子どもを預かります。
その為、中には熱性けいれんの既往歴がある子どもが入所する可能性も十分にあります。
また、入所してからけいれんを起こす事がって考えられます。
その為、熱性けいれんに対する訓練を定期的にしておいた方が、いざ保育園で起きた時に最善の対応を取る事ができます。
・救急車を呼ぶ訓練
・保護者連絡の訓練
・熱性けいれんを起こした子どもへの一連の対応
これらを繰り返し行うといざという時も慌てずに済みます。
保育士さんの中には若い先生もいる事でしょう。
経験が浅いとそもそも熱性けいれんを起こした子どもと出会わない可能性も大きいです。
私は偶然にも1年目で担任した子どもの中で熱性けいれんを保育中に起こした子がいたので目で見て知っていたのもありますが、見ていなかったらまた違った対応をしていたかもしれません。
ちなみに私の園では、熱性けいれんが起きたら即救急車を要請する事になっています。
保育園で起こった場合、それが本当に熱性けいれんが原因なのか、それとも違うものが原因なのか分からないですし、万が一の事があれば保育園単体では対処しきれないでしょう。
自分たちの力を過信せず、専門家の力を借りて冷静に素早く対応を行っていくべきだと考えています。
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初回のけいれん対応に救急車は必須。最善の対策を
今回初めての熱性けいれん対応をして思ったのは「救急車を呼ぶ事の大切さ」です。
救急車を呼ぶ事に関しては抵抗がある方も多いかもしれません。
しかし、素人目で判断するよりも専門家の力を借りた方が絶対に良いですし、救急隊の協力を得る事で何よりも安心感が生まれると思います。
そもそも、けいれんしている子どもに対して100%熱性けいれんだと言える根拠はないですよね。もしかしたら、違う重大な原因が隠されているかもしれません。
ですので、救急車を呼んで早く診察を受ける事はとても大切です。
救急車を呼ぶ事以外にも
・熱性けいれんでは死なない
・時間と様子を慌てず確認する
・顔や身体を横に向ける
・撮れるなら動画を撮る
これを覚えておけばひとまずOKだと思います。
繰り返しになりますが、熱性けいれんの対応は慌てなくても大丈夫です。
急におきると気が動転するかもですが、落ち着いて確実に対応していきましょう。
こちらでもお話しています
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