どうも!保育士園長のまゆあです。
今回のテーマは「保育園における避難訓練の重要性」です。
保育園において、避難訓練の実施はとても重要です。
監査においても必ず確認される事項ですが、子どもたち、職員の命を守るためにも必要なことです。
そのために色々な場面を想定して避難訓練を行わなければなりません。
普段は忘れがちですが、いつだって災害と隣り合わせなのです。
そこで今回は保育園における避難訓練の重要性を再確認すると共に、緊急時に対する意識を皆さんとともに高めていきたいと思います。
ぜひ、自身の園を思い浮かべながらご覧ください。
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保育園における避難訓練は重要です。
保育士のみなさん。
あなたは保育中に地震や家事などの災害にあったとき、子どもたちを守る自信はありますか?
恐らくほとんどの方が自信を持てないのではないでしょうか。
「守れます!」と自信をもって答えられる方は相当な訓練を積んだ方でしょう。
保育園における避難訓練はとても重要で、園全体で取り組んで行くべきものです。
園全体で連携をとって訓練を行うことは、子どもたちや職員の命救うことにつながります。
監査項目にもありますが、どんな規模の保育園であっても避難訓練の実施は必須であり、しっかりと行っていかなくてはなりません。
日頃の訓練が緊急時に役に立ちます
訓練を行うことで緊急を要する出来事にあったときに効果を発揮することが期待できます。
緊急時とは
・火災
・不審者との遭遇
・事故
などが挙げられますね。
こういった事態に遭遇しても無事でいられるように訓練していくのです。
何事もそうですが、繰り返し訓練しないと素早く避難させる方法などは身につきません。
緊急時は1分1秒を争うことがほとんどです。
そこで悠長な動きをしている暇はありません。
素早く動いていかないとそれこそ命を落としてしまう様な事に繋がってしまいます。
避難訓練を行うポイント
地震を想定した訓練
いつ起こるか分からない地震に対する訓練は室内外問わず行っていきましょう。
想定の例としては
・公園の散歩中
・午睡中
・朝や晩など子どもも職員も少ない時間帯
などが想定できます。
この他にも想定できることは沢山あります。
実際の揺れが起きないため、少しリアリティに欠ける部分もありますが、
・避難経路を確保する
・防災頭巾やヘルメットをかぶる(安全を確保する)
・人数の確認をする
など、確認すべき事は多くあります。
子どもの安全を確保するのは当然ですが、
それ以外に大事なのが避難経路の確保です。
大きな地震は建物のゆがみを生みます。
ゆがんでしなうと扉などが開かなくなってしまい、避難することが不可能になってしまう可能性もあるでしょう。
そんな状態で火災も併せて発生したら、逃げる事ができずに命を落としてしまいます。
ですので、素早く避難経路を確保する事がとても大事なのです。
また、訓練の中で保育室内で危険な箇所があればすぐに補修などの対応をしていきましょう。
そういった視点での訓練も必要になると思います。
火災を想定した訓練
火災は十分気をつけていれば防げることが多いですが、近隣からの出火や放火も考えられるので十分に気をつけたいところです。
火災の火元としては
・電気のブレーカー
・コンセント
・電化製品
・近隣住宅や店舗
・放火
などが挙げられます。
火災が発生したら急いで外に避難しなくてはなりません。
煙を吸うことを避けるために口に手を当てる、低い姿勢で逃げるということを覚えるようにしましょう。
保育園での火災のポイントは初期消火もポイントです。
素早く消化ができれば難を逃れることができるでしょう。
しかし、初期消火で消せる程の火災であれば事なきを得るかもしれませんが、完全に火を消そうとすると逃げ遅れる可能性もあります。
消火器の噴射時間はせいぜい20秒ほどです。
日頃から消せなかった時の判断を含めて訓練すると良いでしょう。
また、火災の避難訓練と併せて、防炎処理が施されているものが保育園でどれだけあるのかを確認するのも良いでしょう。
防炎処理が施されていれば延焼しにくくなります。
子ども達の安全確保にも繋がりますので定期的に確認しましょう。
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不審者を想定した訓練
昔と比べて情報網が発達したため、不審者に関する情報も多く手に入れられますし、保育園にもはいってくるようになりました。
自治体からのメールや防災アプリ、警視庁などがTwitterで発信しているのも情報源としては良いでしょう。
不審者の情報が入ったら、戸外活動を控えるなどの対応をした方が良いと思います。
また、不審者に出会ったら静かにその場を離れる、刺激しないというのが鉄則としてありますが、身を守るために防犯用品を実際に使った訓練もすると実践的です。
さすまたなどを用意している保育園もあるとおもいますが、無い園は椅子やテーブルを使うのも効果的です。
こういった機会を設けないと防犯用品を使う事もないでしょうし、使い慣れていないといざという時に使いこなせないので年に何回かは行うべきです。
何かを盾にすることで自身の安全も守れます。
防犯用品を使うのと同時に、身の回りのもので使えるものは無いか常に考えておくことも必要でしょう。
その他こんな訓練も効果的です
その他にも、AEDを使った訓練や保護者への引き渡し訓練も行うと良いでしょう。
AEDの練習は緊急時に命にかかわるような事態が発生したときに使用することで命を助ける確率があがります。
保護者の引き渡し訓練は実際に避難先までお迎えに来てもらうことで、実際に災害にあって避難した時の練習にもなります。
緊急時を考えればこういった訓練も併せて行うと、保育園の安全に対する意識もより高めていくことができるでしょう。
「おかしもち」と「いかのおすし」
避難訓練の場では定番をなっていますが、「おかしもち」と「いかのおすし」という言葉を使って子どもたちにも緊急時の防災・防犯教育を行うと良いです。
おかしもちは避難時の行動で気をつけるべき点です。
か…かけない
し…しゃべらない
も…もどらない
ち…ちかずかない
という5つの事柄を守れば避難する時に身を守る事ができるでしょう。
また、子ども達だけではなく、保育士のみなさんも冷静に行動する為にも覚えた方が良いと思います。
ただし、例外もあり何かから逃げる時は駆けた方が良いですし、
助けを求める時はしゃべる(声を出す)事の方が良い事もあります。
保育園で子どもに教えるという観点では不要かもしれませんが、こちらも覚えておいて損は無いでしょう。
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また、いかのおすしは
の…のらない
お…おおきなこえをだす
す…すぐにげる
し…しらせる
といったように防犯に関する標語で、小さいうちから防犯教育をすることで自分の身は自分で守るという力を身につけられる様に警視庁が考案したとされています。
不審者訓練の際には子ども達にも紹介しつつ、確認すると良いですね。
「おかしもち」や「いかのおすし」を理解できるのは2歳児クラス以降からでしょうが、
自ら危険から身を守るように促して行くことで素早い避難にもつながりますし、
日常生活においても行動を自ら律するようになっていくと思います。
訓練であっても真剣に取り組もう
皆さんの園では訓練を真剣に行っていますか?
新人保育士さんとかだと訓練中にやるべき事を忘れてしまい、行動が止まることがあります。
また、間違えて笑ってしまうこともあるでしょう。
他にも園全体の意識が低いと、ダラダラした様な避難訓練になってしまいます。
もちろん訓練ですのでその場では何の問題も無いかもしれません。
ですが、ひとつひとつを真剣に行っていかないと身につくものも身につきません。
たかが訓練だと思わず実際に起きたと想定し、緊張感を持って行動するようにしましょう。
日頃の訓練が緊急時に活かされます
日頃の訓練を重ねていくと、緊急時に身体が自然と動くようになり、冷静に行動することが可能になります。
保育園において園児たちを守ることができるのは保育士をはじめとした職員の方々です。
新人だろうがベテランだろうが関係ありません。
子どもたちの命を守るために全力を尽くさなくてはならないのです。
「今この場で起きたらどう行動しよう?」
そうやって時折考えることも大切ですし、
その行動の源になるのが日々の避難訓練なのです。
緊急時に活かすためにも日々の訓練の積み重ねを行っていきましょう。
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