どうも!保育士園長のまゆあです。
今回のテーマは「保育士が働きやすい保育園作り」です。
・働きやすい保育園ってどんなだろうと考えてる方向けの記事になります。
保育士不足が深刻な問題になっている事はご存知の通りだと思います。
不足している原因として給与など待遇面の悪さが挙げられていますが、
保育園での人間関係をはじめとした労働環境も
離職につながる大きな原因の一つになっています。
私の保育園ではできるだけ離職を減らしたいと思い、
私なりに取り組んでいることがいくつかあります。
もちろん家庭の事情などで退職する方はいますが、
保育園が嫌になって辞めた方は今の所いません。
ここでは保育士が働きやすい環境を私がいかに作っているか、経験談を紹介していきます。
どこの保育園でもできる事ばかりだと思いますが、少しでも参考になれば幸いです!
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私が思う保育士が働きやすい保育園の理想形
①保育士がイキイキしている
保育士がイキイキしている保育園。
きっと魅力的に見えますよね?
イキイキしているという事は、行動にも言動にも表れていると思います。
暗い表情をしている先生はいないでしょう。
元気な声で子どもたちとも楽しく遊んでいると思います。
園全体が活気に溢れていると感じる事もできるでしょう。
そんな保育園が理想の一番目です。
②全ての人が信頼関係で結ばれている
保育園に関わらず、人と人が関わり合う仕事は「信頼関係」が大切ですね。
保育士と子ども、子どもと保護者、保護者と保育士
それぞれが信頼関係で結ばれていれば最高です。
そして、子ども同士、保護者同士、保育士同士も信頼しあう。
信頼は子どもの成長に良い影響を与えます。
そしてより良い保育の実現や園の運営にも繋がります。
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③労働環境が良い保育園
保育士の労働環境が良くないという話はずっとあり、未だ解決しない問題です。
なので単純に
・人間関係が良い
・休憩がしっかり取れている
・十分に保育士が配置されている
・おもちゃが沢山ある
・子どもに必要な活動をしっかり行う事ができる
・男性にも優しい などなど
これらの問題が解決できれば労働環境が良いとなりますよね。
何かしらの問題は出てきてしまうのはある意味仕方ない部分もありますが、
できる限り改善しようと努力していくことは必要ですね。
④明るく笑顔が絶えない保育園
明るく笑顔が絶えない保育園は当たり前かつ、
ある意味究極なのかもしれません。
どこの保育園であっても笑顔で仕事しましょうねと言っていると思います。
子どもに暗い顔を見せたら心配されますし、子どもにも良い影響を与えません。
人間だから疲れる時もあるでしょうが、
そうであってもそぶりを見せないで保育を行うのも大事ですね。
⑤何でも話せる人間関係
悩んでいたらすぐに先輩や同僚に相談できる。
園長や主任もしっかり話を聞いてくれる。
良い事をほめたり、悪い事を指摘しあえる関係。
全てを実現できている園はどれだけあるでしょうか。
特に悪い事の指摘は上司から部下へは言いやすいですが、
同僚同士であったり、保育士から園長へ指摘できる保育園は中々ないと思います。
ささいな事も立場関係なく話す事ができる。
これも働きやすい保育園の理想に入ると思います。
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イキイキする為には仕事も私生活も充実させる
イキイキと働くには、仕事の充実も大事ですが、私生活の充実も大切だと思っています。
私は以前、こんなツイートをしました。
今年度入るときに彼氏が居なかった保育士たちが今は全員いるみたい
やたらとイキイキしてたのはそのせいか(笑)
理由が何であれ仕事にプラスになっているならヨシとするか(笑)
— 保育士園長まゆあ (@hoikushiencyo) November 8, 2018
これは私の園の保育士に彼氏ができた事で私生活が充実し、仕事にも良い影響がでたというケースです。
もちろん、充実させるのは彼氏・彼女を作るでなくて構いません。
・スポーツジムに通って身体を鍛える
・甘いスイーツを食べる
・小旅行に行く
・ゲームを思う存分楽しむ
何でも良いと思います。
私生活の充実は気持ちの充実にもつながります。
私はラーメンが好きなのですが、週末などに新しいラーメン屋を開拓するのが楽しみになっています(笑)
ここで大事なのはしっかりとオン・オフの区別をつける事。
公私混同してしまうようだと周りに迷惑をかけたり、仕事に身が入らなくなってしまう可能性が大きくなってきますので注意が必要です。
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信頼関係作るのは「挨拶・会話・声掛け」
挨拶することでその人の調子が分かる
私は朝は全職員に挨拶に行き、表情を見てきます。
毎日見ているとなんとなく今日の調子が見えますからね。
そこで一言二言軽く話をします。
何となく調子が悪そうだなと感じれば、あらかじめ対策を練る事だって可能です。
(早く帰れるか、仕事の負担を減らせるかなど)
その後も自分から声をかけて話をしたり聞いたり。
割と色々な話をする事ができます。
もちろん、保育の邪魔になったり、ウザがられたりしない様に適度にですよ(笑)
保育園で関わる人同士の会話を沢山しよう
活気がある保育園は子ども同士、子どもと保育士(職員)、
保育士と保護者それぞれの会話も活発に行われています。
保育園という場において、会話の発信源となるのは保育士が多いと思います。
保育士が会話の輪を広げてあげると、子どもも自然と話すようになりますし、
保護者も徐々に家での事を話してくれるようになります。
無口な方でも、意外と何をしゃべったら良いのか分からず困っているだけの方もいますので、
こちらから話題を振ってあげる事も必要ですね。
そうすれば、今度は相手から話してくれるようにもなります。
信頼関係が薄いと、あまりそういった事はないでしょう。
会話をしてくれるということは、相手を信頼している証でもありますね。
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声のかけ合いは業務を円滑にする
保育はチームプレーです。
単独での行動は業務を滞らせる原因になります。
声かけが無かったがために子どもの怪我に繋がってしまう事も考えられますね。
そうならない為にも声かけは必須になります。
「○○先生、ちょっと離れます」
「△△先生、子どもそっちにいきますよ」
「□□してくるので、お願いできますか?」
仕事をする上で当たり前の様に思えるかもしれませんが、
これができていない保育園は意外と多いのではないかと思っています。
私の園ではささいなことでも声かけするように指導しています。
子どもの安全を守る為でもあり、円滑な保育業務の為でもあります。
また、コミュニケーション能力を保つためにも気を付けている部分です。
労働環境の善し悪しは「業務量で決まる」
他業種の平均賃金に比べ、10万円以上も低い保育業界。
賃金以外で労働環境を良くしようとしたら、まずは業務量を減らしていく事を検討しなければなりません。
1番は持ち帰りの仕事を無くすこと
仕事を持ち帰るという行為は、仕事をプライベートに持ち込む為、身体や精神に負担をかけます。
本来であれば休息をとって次の日に備えなくてはならない所なのに、業務を行う事は休息の妨げになりますので良い状態とは言えません。
持ち帰らない様にするには業務中にこなさなくてはならないのですが、
業務中にできるだけの量になっているか、負担をかけすぎがないかを検討していき、
必要に応じて様式から変更することも考えなくてはなりません。
また、無駄にしている時間は無いか、作業をする時間がとれるかは日々検討していく必要があります。
その結果、持ち帰りの仕事が無くなれば、家でしっかり休息がとれるので、
身体的にも精神的にも楽になってきます。
書類や製作物の簡略化を図る
私の園では書類の簡略化や行事の製作物の簡略化に重点を置いています。
書類もびっちり全ての行を埋めるくらい書く必要があるのでしょうか?
もちろん、書く力を付けるという視点であれば必要な事もあるでしょう。
ですが、それよりも簡潔に伝わる様に文章をまとめ、
それを記録として残した方がはるかに分かりやすいです。
要点さえ押さえておけば、書類の形式は特に監査でも指摘されませんし、
長く書かなくても、簡潔に伝われば「分かりやすいですね」と言っていただけます。
行事等の製作物も遅くまで残ったり、持ち帰ってまで仕上げようとして良いものが出来あがるのでしょうか?
もちろん熱意があれば平気かもしれませんし、やりきった気持ちにもなると思います。
ですが、終わって振り返ってみたら辛い記憶しか残らない事が多いのではないでしょうか。
かくいう私も最初の園では頑張って残ってでも仕上げたものでしたが、身体が辛く、今ではなんであんなことしていたんだろうと思っています。
手の込んだものでなくても、製作物に込めた気持ちが保護者に伝われば良いと思います。
このように、簡略化できることがあれば積極的に簡略化し、
その分、保育士の負担軽減につなげる事ができます。
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行事そのものの見直しを図る
行事そのものが本当に必要なものであるかを一回考えてみることも必要です。
年間の中でも大きな行事である運動会や発表会は大体の園が行うと思いますが、
それ以外の行事でもっとやりやすいやり方を考えたり、形態を変えてみたり、
保護者を呼んでいたのを子どもだけにしてみたりといった感じです。
私の園の例だと、クリスマス会を保護者出席で土曜日にやっていた事がありました。
内容としては各クラスで出し物(歌や合奏、ちょっとした職員の出し物)をやっていたのですが、運動会→クリスマス会→発表会と約二か月周期で大きい行事が入っている状況だったので、保育士の負担がとても大きいものになっていたのです。
保護者にも好評の行事でしたが、保護者参加を取りやめても特に反発が出る事はありませんでした。
この辺は普段からの信頼関係がモノをいう感じですね。
何事もほどほどに
色々と簡略化したりと業務の負担を減らす取り組みは大事ですが、
減らしすぎて中身がない物になってしまうのは避けたい所です。
業務の負担を減らしつつ、中身が薄くならない中間点が見つかれば最高です。
適当な意味でのいい加減ではなく、
「ちょうどいいという意味」でのいい(良い)加減を目指したいものです。
「明るく笑顔に」は園長先生から
保育士が暗い顔をしていたら、周りにいる職員や園見学に来た方はどう思うでしょうか?
「あの先生大丈夫かな?」
「この保育園変かも…」
「何考えているか分からないな」
そんな評判を受けてしまうと園の信用問題にも関わってきます。
感情は不思議なもので、相手に伝達していく性質があります。
周りが明るければ雰囲気も良くなりますし、
暗い人が集まればなんとなくどんよりした空気になりがちです。
保育園では割と園長先生の雰囲気が園全体の雰囲気を作るような部分があります。
園長先生で無くても副園長、主任、リーダー保育士など、上の先生でも良いと思います。
上司となる先生が率先して笑顔で明るい雰囲気を作った方が園全体により良い影響をもたらすことができますよ。
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常日頃からの会話で話しやすい環境を作る
信頼関係を作るのは「挨拶・会話・声掛け」という話をしました。
ではあなたの園で、職員同士の会話はどれくらいあるでしょうか?
保育業務に必要な会話以外の会話も意外と重要です。
話すことで相手の考えや想い、今までの経験・体験談なども知れますし、
雑談することで楽しい気持ちになれるかもしれません。
私の園では基本的に先輩・後輩関係なく丁寧語で話すことにしています。
よく先輩保育士が新人保育士などに「○○やってね」と気さくに話したり、
「××じゃないの?」といった感じで話していますが、
見学の方など外部の人が見たら良く思わない人もいる可能性がありますので、
保育中は丁寧語を使った方が無難だと思っています。
もちろん、休憩中はある程度くだけて話して良いと思いますし、
そっちの方が笑い合えたり分かり合えるかもしれませんね。
保育士が働きやすい保育園のイメージが湧きましたか?
ここまで保育士が働きやすい保育園作りの為に私が行ったことを紹介しました。
これは今現在も進行中で、うまくできているなと感じる所もあれば、まだ足りないかなと思う所もあります。
年度によっても強化すべきところが違いますからね。
その年の状況に応じて、これからも取り組んでいきたいと思いますし、
少しでも参考になったところがあったのであれば幸いです。
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