原因は一つではない!不適切保育が行われる可能性を上げる労働環境

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
PR・広告

PR・広告を含みます

親子のミニチュア

どうも!保育士園長まゆあです。

今回は不適切保育が行われる可能性を上げる労働環境というテーマで書いていきます。

今話題の不適切保育。
何をもって不適切とするかは議論がある所ですが、基本的にはこどもに不利益になる行為は全て不適切保育とみなされる可能性があります。

保育をする中で悪いことをしてやろうと思う方はいないと信じたい所ですが、悲しいことに現実問題として不適切な保育を行なってしまう保育者は一定数います。

なぜその様な保育をしてしまうのか、その原因を探ってみると見えてくる点があります。

例えば労働環境
労働環境は保育者が働く上で大事なものですよね。
その環境が悪かったら…不満のはけ口がこどもに向かう可能性もあります。

今回の記事では不適切保育が起きる原因の中から、保育者の労働環境に絞って探っていきます。
皆さんの環境にも当てはめて考えてみてくださいね。

保育士園長まゆあ
不適切保育については参考となる資料もありますので併せてご覧ください

関連リンク



スポンサーリンク

不適切保育が行われる可能性が高い労働環境は?

いきなりの結論になりますが、不適切保育が行われる可能性を高めてしまう労働環境として以下の3つが考えられます。

・施設長、経営陣のマネジメント不足
・人員配置の不足
・風通しの悪い環境

この3つが可能性を高めてしまう原因になります。
もちろんこの他にも原因はあると思いますが、個人的にはこの3つが大きいのではないかと思います。

不適切保育が発覚した背景を見てみると、施設長がマネジメントできていない、人員が不足して保育者の数がギリギリ、風通しが悪いと言った状況が見えてきます。

保育士園長まゆあ
では一つずつ詳しく見ていきましょう



スポンサーリンク

①施設長、経営陣のマネジメント不足

RISKあるなし

まずは「マネジメント不足」です。

マネジメントとは簡単に言うと「管理すること」を指します。

・保育者などの職員の管理
・保育環境、労働環境の管理、整備
・対保育者、保護者などの円滑な人間関係作り
・保育の仕方、内容についての指導

このように保育園の施設長、園長、経営陣には保育現場をマネジメントする事が求められています。

マネジメントができていないと

・保育の様子が見えない
・危険な保育環境になっていても気付かない
・人間関係の悪化に気付けない

このように保育園として不安材料を抱える事になります。

保育士園長まゆあ
色々と見えない部分が出てくるのがお分かりになると思います

その中で共通して言えることが「気付けない」という点。
実際に現場を見ていなければ気付く事ができません。
ですので、積極的に現場を見に行く事が必要です。

現場の事を把握しないで運営はできないですよね。
しかし、SNSの声を拾ってみると、園長が全く現場を見ない、経営陣の理解がない、話を聞いてくれないなど、不満の声も聞かれます。

もちろん現場の保育者と管理職では仕事内容が異なるので全てを見る事は難しいかもしれません。
私も園長として園にいますが、全てを見る事は不可能です。
ただ、全く入らないというのは論外ですし、忙しくても報告を受けるなどして現場の状況を把握するという姿勢を見せる事が大事です。

こういった状況で被害を被るのはこどもたちです。
問題解決されないとピリピリした空気にもなります。
こどもたちは敏感に感じ取りますし、良い保育環境とは言えませんよね。

管理しなければならないはずの人が機能しなかったら…。
不適切保育を防ぐことが難しくなりますよ。



スポンサーリンク

②人員配置の不足

人員配置が不足した状態は職員の余裕を無くします。
余裕がない状態が続くとストレスが溜まり、その矛先がこどもに向く事も考えられます。

「早くしなさい!」というような強い声かけだけではなく、手を引っ張る、無理やりやらせる、こどものペースを無視するような関わり方が起きる可能性もあります。

いまりちゃん
光景が目に浮かぶ様です

保育士園長まゆあ
ストレスがあるとどうしても他にあたりがちになりますからね

保育業界は慢性的な人員不足が続いています。
人員配置、つまり配置基準についても改善が望まれています。

配置基準に関してはあくまで最低基準であるにも関わらず、基準を上まっていれば良いというような風潮もあり、経営陣の無理解も招いている現状もあります。
(全ての保育園がそうとは言いませんが)

「あと一人いればもっと保育がしやすい環境になるのに…。」
そう思っている保育者は少なくありません。

人員に余裕があればゆったりとした気持ちでこどもに関わる事ができますよね。
休憩だって取りやすくなります。
保育でもこどもがやりたい事をやりたい時に行える、ゆっくり関わって気持ちを満たしてあげる、そういった関わり方もできる様になるでしょう。

全てはこどもの最善の利益に繋がる大切な事です。

人数が多いと怠けるのではという声もありますが、それは「施設長のマネジメント」次第です。
不適切保育が行われるリスクを少しでも下げていくなら、人員配置の改善は必要な事だと思います。



スポンサーリンク

③風通しの悪い状況

膝を抱える女性

風通しの悪い状況は不適切保育の温床になりかねません。

それはなぜか、まずは風通しの悪い状況から考えてみましょう。

風通しが悪いという事は

・必要な情報が回らない、回ってこない
・意見が通りづらい
・何かあっても把握しづらい

こういった状況になる事が考えられます。

そうなると保育の現場で何が起きているのか分かりづらくなったり、問題が発生しても気付けない、声が上げづらい環境ができてしまいます。

いまりちゃん
確かにこんな環境だったら問題が起きても気づけませんね

この問題を改善する為に必要なのが「コミュニケーション」。
風通しが悪くなる原因はコミュニケーションが不足が大いに関係してきます。

コミュニケーションをしっかりと取り合う事は大切な事。
保育者とコミュニケーションを取る中で様々な事に気づくことができます。

・保育での出来事を把握する
・こどもの事の相談を受ける
・保育者の悩みを聴く
・現場における保育者の動き方
・現場の問題点や課題の把握
・良い所を伝えてモチベーションに繋げる

ザっと考えただけでもこれだけの事を挙げる事ができます。

保育は人と人が関わりあう仕事なのでコミュニケーションを取りあう事が求められます。
特に園長など役職者がコミュニケーションを取りやすい状況を作る事で、より良い関係を作る事ができます。

どの様にコミュニケーションをとっていったら良いのかを考えてみてください。

ちなみに個人的にコミュニケーションをとる為に「雑談」が大切だと考えています。
しすぎも良くないですが、雰囲気の良い労働環境を作る為にも取り入れてみてくださいね。

保育士園長まゆあ
こちらの記事も参考にしてみてください

関連記事



スポンサーリンク

不適切保育が起きない労働環境作りを

笑顔の保育士と子どもたち

不適切な保育がどういった保育なのか考えると難しい面があるのは確かな所。
ただ、現実問題として不適切保育が社会問題の一つとして扱われ、保育園や保育者に厳しい目が向けられています。

保育園は密室になりやすく、また、個人情報を多数扱っています。
外部の方が気軽に見られないような構造になっているので、透明性が無く、何が起きているか分かりづらい環境になりがちですよね。

そんな環境で保育が行われていますので、できる限り透明性が保てるようにしたいですね。

今回は不適切保育が起きる原因として労働環境の視点から考えてみました。
マネジメント、人員配置(配置基準)、風通しについて挙げましたが、保育者の労働環境も不適切保育の原因になるとの指摘もあり、改善をしていくべき点です。

この取り組みは特に園長先生や経営陣など、管理側が先陣を切って行っていきましょう。
保育に対してもですが、保育者の労働環境にも透明性を確保して働きやすい環境にしていきましょう。



スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする