どうも!保育士園長のまゆあです。
今回のテーマは「ブラック保育園」です。
「ブラック」という言葉が使われ始めて久しいこの頃。
今ではだいぶ定着した感があり、悪いものの総称としてあちこちで使われています。
2009年には「ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない」という映画が公開されるなど、社会的にも注目されています。
保育園も例外ではなく、労働環境が厳しい保育園の事を「ブラック保育園」と言ってSNS上で状況を訴えている方もいます。
定義は毎年のように変化するので一概には言えないものの、「悪いもの」というイメージがあると思います。
働く側としてはブラックと呼ばれるような職場で働きたくないというのが本音でしょう。
私だってそういったところで働くのは嫌です。
そんな保育園が一つでも減ればと多数の保育士は思っているはずです。
それには保育園の経営者、園長、保育士が一丸となって取り組む必要があります。
ブラック保育園を作らない為にできる事を考えていきましょう。
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ブラックな保育園とはどんな園?
みなさんは「ブラック保育園」と聞くとどんなイメージを浮かべるでしょうか?
イメージは様々だと思いますが、大体こんなイメージなのではないでしょうか。
・サービス残業が多すぎる
・業務量が多く、持ち帰りする
・有給休暇が取れない/勝手に使われる
・退職者が毎年多く出る
・虐待まがいの事をしている
・要綱を守らない
・水増しなどの不正をする
これ以外にもあると思いますが、どれもよくない事ですよね。
恐らく自分の園に置き換えた時に「これは当てはまるな」と思う点もあると思います。
すぐに全部を無くすのは難しいかもしれません。
ですが、徐々に意識を変えていかないと無くなっていきません。
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ブラックな保育園を作らない方法:園長編
園長は労働環境の改善を全力で目指そう
園長は労働環境の改善を全力で目指してみましょう。
給与は自身で経営している方、株式会社の方、社福、認可外など、形態が様々ですので給料の改善は適正に行ってほしいと思います。
それ以外の部分でできる事は沢山あります。
例えば…
・業務量の削減
・無駄な行事の廃止
・書類作成の簡略化
・作り物の見直し
・作業効率化に関する道具の導入
などです。
保育業界の問題点として業務量が多く、時間内に終えることができないといった声があります。ただでさえ人が少ないのに、更に業務が多いのではたまったものではありません。
冷静になって考えてみると、本当に今行っていることは必要なことでしょうか?
もしかしたら既成概念にとらわれすぎてしまっているのかもしれませんよ。
保育所保育指針には行事をやりなさいなんて一言も書いていませんからね。
やり方を見直してみるだけでも違うと思いますよ。
少しでも負担が減るように考えていきましょう。
保育士たちの話に耳を傾ける
よくある話として、
「園長のワンマンぶりに困っている、話を聞いてくれない」といった声があります。
きっとそんな園長先生は、職員の話を聞かないと思います。
もしくは、お気に入りの先生の話だけ聞くとか。
恐らく「うんうん」と思う方もいるでしょう。
私は職員の話を聞いてナンボだと思っていますし、話に耳を傾けることでコミュニケーションをとったり信頼関係を築いたりすることができると思います。
保育士の話に耳を傾け、想いを汲んでいくこと。
園長先生だけでなく、上に立つものとして必要な事ではないでしょうか。
離職を防ぐ感謝の気持ち
現場で働く保育士は毎日必死の思いで保育していると思います。
同じように調理に入る職員も毎日大変です。
一方、園長先生になるとクラス担任をやることやリーダーとして動く機会が減ります。
その分全体の統括として大きな責任を負うわけですが、クラスに入っている担任の先生の負担も大きいです。
頑張っている職員に対して感謝の気持ちを表していますか?
感謝の気持ちは何もプレゼントをあげるとかそういった事ではありません。
「頑張っているね」
「助かるよ」
「頼りになるね」
こういった言葉がけをするだけでも職員の気持ちは軽くなると思います。
感謝の気持ちをしっかりと伝える事。
素直な気持ちで言えると「働いてよかった」と思ってもらえると思います。
そういった雰囲気ができれば自然と良い関係できるのではないでしょうか。
そして、自然と「ここで頑張ろう」という気持ちになってくれます。
感謝する事には相手の心を動かす大きな力があるのです。
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ブラックな保育園を作らない方法:保育士編
定時で帰る雰囲気づくりをする
保育士サイドとしても定時で帰りたいと思うのは当然だと思います。
もちろん、決められた労働時間内は保育に集中しなくてはなりませんし、遅番や急な欠勤で残業せざるを得ない時もあるでしょう。
それ以外の時には、定時になったらお互いに声を掛け合って上がれるように工夫してみましょう。
・定時の時間は決まっているので、上がりやすい環境にしておく
(定時の時に掃除しない等忙しくしない)
・その日の仕事が残っていたら、快く引き継ぐ(お互い様)
これはもしかしたら大人本位な考え方かもしれません。
子どもたちにとって定時で上がることは関係ないですからね。
しかし、保育士も労働者ですので、定められた時間をできる限り守って働いてかないと変わっていかないと思いますよ。
お互いのコミュニケーション
保育士が退職する理由の一つに「人間関係の悪化」が挙げられます。
保育士同士の人間関係の悪化は雰囲気を悪くするだけでなく、貴重な人材の定着を阻害してしまいます。
意図的にいじめてやろうと思う保育士はいないと思いたいところですが、残念ながらいじめのようなケースを見聞きすることもありますし、真偽はまでは分かりませんがSNS上でもそういった事を発信しているアカウントもあります。
保育士も人間です。
合う合わないはあるでしょう。
しかし、仕事としている以上意図的なハラスメント紛いの事は避けるべきですし、仲良く働けるようにコミュニケーションをとった方が雰囲気も良くなります。
保育はチームプレー。
どんな人であっても良いところを活かした付き合い方をしたいものです。
もちろん、これは園長先生にも言える事ですよ。
虐待やハラスメントに対して声をあげる
誰であっても虐待をすることは犯罪になります。
また、虐待を疑われることをすると訴えられることだってあります。
また、パワハラやセクハラなどのハラスメントも同様に訴えられる可能性があります。
ですので、絶対にしないようにしましょう。
しかし、残念なことに毎年のように保育士による虐待問題が報道されています。
子どもや保育士に対して手を挙げてしまう方がいるのは事実です。
同じくハラスメントの問題もニュースになる事が多い様に感じます。
これを無くしていくには、一人ひとりの通告や相談が必要になります。
通告は児童福祉法第25条でも示されている通り、国民に課せられている義務となります。
つまり、保育士であろうと誰であろうと虐待と思わしき事案を見かけた場合は通告する事が必要になるわけです。
私個人の意見を述べれば、職員お互いが言動を指摘しあえるような関係作りが望ましいと思います。
ただ、先輩など立場が上の人に言うのは中々勇気がいることですよね。
園長や経営陣が問題解決を担ってくれるのが一番ですが、当てにならない場合もあります。
園長自らが虐待紛いの事をしているケースだってありますからね。
そういった場合は外部の機関に相談するなどの対策が必要になります。
各自治体の保育課をはじめ、園の第三者委員、社会福祉協議会や消費者生活センターなどでも相談を受け付けてくれる事もあります。
見かけたら勇気をもって通告する
同僚や子どもを守るためにも肝に銘じておきましょう。
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改善されない場合は転職するなどして環境を変える
環境が中々改善されない、精神的にも耐えられないという状況であれば、転職するなどして環境を変えていく必要があります。
身や心をボロボロにしてまで働く事はありませんからね。
今は保育士不足と言われる時代で、求人はたくさんあります。
しかし、残念ながら求人を見ただけではどんな園か判断できないです。
ですので、必要に応じて
・口コミや評判を見る
・運営会社の評判などもチェックする
これらを行いましょう。
私は口コミとかはとにかくチェックしました。
後は労働条件が少しでも良いところを狙って今の会社にたどり着きました。
今はチャット形式で求人を紹介してくれるサービスがあったりと時代の流れを感じます。
不安な事はしっかりと聞き、行動するのもアリですね。
すべては子どもたちの為に
ブラックと言われてしまう保育園は保育士が定着しない所が多いと思います。
保育士が定着しないという事は、子どもたちにとっと落ち着かない環境になってしまう可能性が大です。
信頼、愛着関係が築けないと不安になってしまいますし、保護者の方からも信頼されないでしょう。
保育園は紛れもなく「子どもたちの大切な場所」であり、大人の事情でそれを壊してはいけないのです。
こうして記事を書いている間にも、保育士が一斉退職するというニュースが取り上げられていました。
運営会社に対する不信が背景にある様ですが、これも世間一般からしたら「ブラック保育園」になるのでしょう。
子ども達の為に、ブラック保育園が少しでも無くなる様に。
その為に行動する保育士が一人でも増えてくれれば幸いです。
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