保育の事故防止対策は「SHELLモデル」を使って検証していきましょう

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黒板に書かれたRISKの文字

どうも!保育士園長のまゆあです。

今回のテーマは「SHELLモデル」です。

この記事は
・事故やヒヤリハットの検証を行っている方
・SHELLモデルについて知りたい方向けへの記事になります。

保育における事故防止対策はとても重要です。
事故防止対策をする時には様々な角度からの検証を行わなくてはなりませんが、
その時に利用できるSHELLモデルというのをご存知ですか?

SHELLモデルとはヒヤリハット検証から
事故発生防止策を行う際に使用されている検証方法の一つです。

普段の保育において事故や怪我が100%起きないという保証はどこにもありません。
重大な事故が起きないよう、ヒヤリハットを活用して未然に防ぐ取り組みを行うわけですが、
事故対策として様々な事例取り上げたものの、
それをどう検証したら良いのか分からないという声もあります。

そこで、今回は保育の現場にも応用できる「SHELLモデル」について紹介していきます。

保育士園長まゆあ
ぜひ活用してみてくださいね



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SHELLモデルとは?

ひらめきと?マークイメージ

SHELLモデルとは航空業界で初めて使われた事故防止対策に取り入れられている事故の検証方法です。

発祥はエドワーズという人が提唱した「SHEL分析」が元になっています。
それを発展させたのがオランダ航空のフランク・H・ホーキンズ機長です。

SHELLとは

S…Software(ソフトウェア)
H…Hardware(ハードウェア)
E…Environment(環境)
L…Liveware(当事者)
L…Liveware(当事者以外の人)

上記の頭文字からとっており、
様々な視点から事故やヒヤリハットの検証をし、事故防止策を考える事ができます。

ホーキンズ機長が活躍した航空業界は
ささいなミスが人の命を奪いかねない為、
かなりの時間をかけて事故に対する研修を行います。
ですので、こういった形の検証方法が用いられています。
他にも人の命に直結する病院など医療業界も使用していますね。

ちなみに、同じLが2つあるのは、
事故を起こした本人と事故に関わったその他の人の2つの視点が必要になるからです。

保育におけるSHELLモデルの応用

保育室で遊ぶ女の子

では、これを保育業界にも使用したらどうでしょうか?

保育の現場においても事故は発生します。

その中でも一番怖いのが子どもが亡くなってしまう事故です。
例えば乳幼児突然死症候群や交通事故など、一瞬のうちに大事になってしまうことだってありえるのです。

残念ながら事故を100%防ぐのは難しいものです。
ですが、防げる事故は防がなくてはなりません。
事故を防ぐ為にも事前に考えられる全ての取り組みを行わなければならないのです。

保育業界でもSHELLモデルを当てはめて利用することが可能です。

あわせてチェック



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実際にSHELLモデルを保育に当てはめて考えてみましょう

黒板に書かれたPOINTの文字

SHELLの頭文字が表すもの

まずは、保育において何が当てはまるのかを考えていきましょう。
様々な事柄がありますが、この様に分けることができます。

〇S…Software(ソフト)

保育マニュアル、職員への研修、
新人職員に対する研修、
シフト体制・職員の人員配置、
子どもに合わない保育計画、
職員の人間関係など

〇H…Hardware(ハード)

施設の広さ・設備、
使われている建材、
アレルギー物質、
すべりやすい床、
各種定期検査、
メンテナンスの不備など

〇E…Environment(環境面)

保育の状況、ストレス、
温度や湿度、
普段とは異なる物の配置、
落ち着いていない雰囲気など

〇L…Liveware(人的面・当事者)

保育士や保育従事者、
栄養士・調理師、看護師、
事故に対する予見、
マニュアルに沿った保育ができているかなど

〇L…Liveware(人的面・当事者以外)

当事者への保育の協力体制、
子ども・職員の健康状態、
子どもの健康状態、
精神状態など

これらの要因は複雑に絡み合います

SHELLの示す要因を挙げてみました。
もちろんこれ以外にも沢山存在するでしょう。

これらの要因は単体で問題があるというより、いくつかの要因が重なって発生している事がほとんどです。
場合によっては全てが絡んでいる事だって珍しくありません。

様々な視点から原因を検証し、
事故防止対策に役立てていきましょう。


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SHELLモデルを利用するメリット

meritの文字イメージ

事故の要因となったものの分析を行える

事故が発生した時は、様々な要因・事実、確認事項が沢山出てきます。

・なぜ事故が発生したのか(何が引き金だったのか)
・誰が何をしていたのか
・当時の人数は何人いたか
・保育は何の場面だったのか

などなど

こういった数々の要因を収集し、事故を検証していきます。
しかし、ただ漠然と情報収集すると訳が分からなくなりますので、
SHELLにそって考えると情報の整理をすることができます。

まずは沢山得られる情報の収集と整理。
これがメリットになります。

分析の結果、新たな視点が見える

SHELLモデルを用いて事故防止策を検証をしていると、今まで気づかなかった新たな視点を見える事があります。

その結果、新たな要因を分析することが可能になり、更に詳しい分析を行うことができます。

詳しい分析の結果、更に新たな視点を得る事だってあるのです。

こういった事を繰り返し、最適な事故再発防止策を打ち出すことができるようになるのです。

見るべき視点が定まっているので分かりやすい

ミーティングイメージ

事故の分析をしていると、偏った目線で見てしまう事があります。
もう少し具体的に言えば、感情や私情が入る可能性があります。

・この人が絶対いけない
・環境が悪いせいだ
・だから任せるのは嫌だった
・私たちは悪くない

など

事故の要因分析をする際にこういった感情が入ってしまうと、物事を正しく捉える事ができなくなります。
ですので、物事を正確にとらえる為に5つの視点が用意されています。

冷静に考えないと見えない事も多いです。
事故が起こると普段と同じ感覚でいるのは中々難しいです。

その中で冷静に検証を行う為にも、
「SHELLモデル」を使用してみると良いと思います。


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全ては「子どもの命を守る」為に

子どもたちの笑顔

沢山の検証を重ねていくので、中には大変だなぁと思う方もいるかもしれません。

ですが、一方で毎年のように保育園での死亡事故が発生している現状があります。
また、死亡まではいかなくても重大な事故が起こっているのもまた事実です。

こうした検証を重ね、事故防止策を講じていくことが子どもの命を守ることになりますし、悲しい事故を減らしていくことになるのです。

その為にも保育士さんは最重要課題として取り組んでもらいたいですし、それだけ責任のある仕事に就いているという自覚を持つことが必要です。

子どもの命は思ったよりも簡単に亡くなってしまいます。
全ては子どもの命を守るために率先して取り組んでいきましょう。

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