どうも!保育士園長のまゆあです。
今回のテーマは「子どものお片付けの習慣化」です。
あなたは子どものお片付けで悩んでいませんか?
子育てする中で、悩みの種になりがちなのが「お片付け」です。
ずっと散らかったままのお部屋
中々片付けようとせず遊び続ける子ども
それと一緒にパパものんびりしていませんか?
こういう状態を見てママの怒りはどんどんふえる…そんな家庭は多い様に思います。
お片付けが習慣化すればお部屋もきれいになりますし、
整理整頓が得意になると将来的にも良い事があると思いませんか?
ここではお片付けを習慣化させる為の取り組みについて紹介していきます。
家族中できる事が多いので、一緒に覚えて片づけ上手になっちゃいましょう!
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なぜ子どもは片付けが苦手なのだろう?
中々片づけが進まなかったり、全くやろうとしないなど、子どもの片づけ事情は難しいものがあります。
子どもはなぜお片付けが苦手なのか、ここでは苦手な理由を見ていきましょう。
今は片付けのタイミングではない
大人もそうですが、子どもの中にも「タイミング」が存在します。
このタイミングが違うと、お片付けしてねと伝えても、中々行動に移すことができません。
もちろんタイミングが合えばすんなりと行動に移してくれますので、遊びに飽きてきていないかなど気を付けて見ていく必要があります。
玩具は片づけるものではなく遊ぶもの
子どもにとっておもちゃは「遊びで使うもの」であり、「片付けをするもの」ではないという考えがある場合があります。
片付けるものではないという考えであれば、
玩具を片付ける気もちになりにくいのは当然のことと言えます。
まだ遊んでいたいという意思の表れ
子どもは遊びによって生活に必要な力を付けていきます。
また、何よりも遊んでいる方が楽しいと感じています。
お片付けをしてねと言う言葉に反応しづらいのは、
まだ遊びたいという意思があることも考えられます。
遊びたいのに片付けをするのは、
子どもにとって憂鬱な気にさせてしまう可能性があるのです。
片付けできないと将来どんなことに困る?
片付けることが得意ではないと、将来様々な面で困ることになるかもしれません。
散らかった部屋を他人に見せられる?
お子さんが年頃になったとき、部屋が汚い、散らかっている状態だと、お友達を呼ぶのが恥ずかしくなるかもしれません。
仮にお子さんにお付き合いするような方が現れたとしても、
部屋を見て幻滅する可能性もあります。
散らかっている部屋はその人の評価を下げてしまうことに繋がりかねません。
衛生上の問題の発生
片づけをしてないと、掃除がままなりません。
掃除を行わないと埃も溜まるので、呼吸器系に影響がでることもあります。
また、食べ物のカスや食べ残しがあったりすると衛生上良くないだけでなく、害虫の問題も発生します。
ゴキブリとかが居そうな部屋なんて嫌ですよね?
お部屋が汚部屋になってしまうのは避けたい所です。
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上手く考えが整理できなくなる
物を片付けて整理することは、頭の中で必要な事を整理整頓する力にも結び付きます。
整理整頓できないと考えがうまくまとまらなかったり、
優先順位がつけられず仕事や勉強のの効率が悪くなる可能性があります。
整理整頓上手の子どもは成績が良いという傾向もあるようです。
いる・いらない、やる・やらないの基準を自分でつけられないと、社会人になった時に困ることになります。
片付けない親の子どもは片付けが苦手?
子どもは親の背中を見て育つと昔から言われていますが、それは子どもが育つ過程にあります。
というのも、成長の要素に親の行動が含まれているからなのです。
よくパパの行動を真似したり、ママが口癖にしている言葉をしゃべったりしませんか?
もちろん、これは一例ですが、それだけ子どもは親の行動を見ているのです。
では、親が片付けなかったり、適当にしまっている姿を見たらどうでしょう?
きっと、それが正しいと思ってしまうでしょうね。
こうして親が片付けが不得意だと片付けが苦手な子どもになってしまう可能性があるのです。
お片付けが習慣化できる魔法の取り組み方
では、子どもが片づけをするようになるにはどうしたら良いでしょう。
子どもが片付けを習慣としてに行ってくれたら嬉しいですよね?
ここでは、片付けを習慣化させるためにどういった取り組みが有効なのか紹介してきます。
失敗をきっかけに意識を向けさせる
部屋が玩具などで散らかったままだと、どんな不自由が発生するでしょうか?
例えば、
・物がどこにあるか分からなくなる
・足で踏んでしまう
・自由に動けるスペースが無くなってしまう
といった事が起こると考えられます。
そういった時に子ども自身がどう感じたか聞いてみましょう。
お片付けをしなかったから大切な玩具が無くなった、壊れた、踏んで痛い思いをした・・・。
きっと嫌に感じるはずです。
自分の大事な物が無くなって嬉しい子どもはいません。
嫌だったという経験、そして、その思いを聞いてもらう事がお片付けへ意識を向けるきっかけになります。
一緒にお片付けをしていく
パパ・ママと一緒にお片付けをすることも子どものお片付け力に繋がっていきます。
一緒に片づけをする中で、どうしてお片付けが必要なのか、
どのように片づけると綺麗にしまうことができるのか、
どこにしまえば良いのかなど、様々な事を伝える機会になります。
もちろん、一朝一夕で身に付くものではありません。
長い年月をかけて、じっくりと教えてあげる事が必要になります。
片づける場所を分かりやすく手軽にしまえるようにする
物をしまうのに、片付けづらい場所や収納だといざ片付けようと思っていても億劫に感じることも少なくありません。
ですので、しまう場所はなるべく片付けやすいほうが良いです。
大きい入れ物を用意する、しまい口は広いものにする、種類別に分けられるようにするなど、ちょっとの工夫で手軽にしまえるようになるでしょう。
ゲーム感覚で取り組んでみる
子どもはゲームが大好きです。
なので、お片付けにもゲームを取り入れてみましょう。
よく、運動会の種目で玉入れ競争があり、最後はお片付け競争をするケースがあります。
みんな1番になりたくて、頑張ると思います。
それと同じで、
パパと競争してみる、
片付けに時間制限を設けて時間内に完了するかやってみる、
色や種類を限定して片付けるなど、
ゲーム感覚で楽しく片付けてみてください。
叱るより褒める!褒めて力を伸ばそう!
大人でもそうですが、叱られるより褒められた方が嬉しいですよね?
子どもも同じで叱られると段々と話を聞かなくなったり、やる気を奪ってしまう可能性が高まります。
であれば、褒めて力を伸ばしていく方が意欲も高まりますし、次につながっていきます。
少しぐらい間違えてもOKです!
「次はこっちにいれようね」などの声掛けでフォローしていきましょう。
ですが、叱った方が良い場面もあると思います。
しかし、叱ったのであれば、その倍以上は褒めるようにしないと、
プラスになっていきません。
また、ママに褒めてもらうのも嬉しいですが、
普段接する時間がどうしても少なくなりがちなパパに褒めてもらった方が、嬉しさも倍増するかもしれません。
お片付けは目標があった方が良い
お片付けが終わったら、シールなどを貼って成果が分かるようにしている例があります。
物を見える化するとも言えますが、終わった後などにできた証があると、
自分がやってきたことの積み重ねが分かりますし、自信につなげる事もできます。
できないままだと子どももストレスが溜まっていってしまいます。
ですので、できた事に対して目に見えて分かる形にするとより効果的です。
片付けを教えようとして失敗する例
片づけを教えようとしても、全然理解してくれないと思っている方は多いようです。
ここでは、片づけの習慣化が失敗してしまう例を挙げていきます。
もしかしたら、当てはまるところがあるかもしれません。
子どものタイミングに合わない
片づけをしてもらおうと思っていても、子どものタイミングに合わなければいくら言っても片付けが進みません。
子どもにもタイミングがあると述べましたが、思いに反して言われるとやる気も起きませんし、聞く耳をもたなくなってきます。
他人と比べる
きょうだいやお友だちと比べるような事は避けましょう。
他人と比べられるということは、子どもにとってもプレッシャーになるだけでなく、
自分の事をちゃんと見てくれないという気持ちにもなってしまいます。
こうした行為も子どものやる気を奪ってしまいますし、
親子の信頼関係にも響いてきてしまいます。
他人はあくまでも他人ですので、我が子に100%目を向けてあげる事が必要です。
パパ・ママがやってしまう
一緒にお片付けをすることは良いですが、パパ・ママがほとんどやってしまうようなことは止めましょう。
片づけの機会を奪ってしまい、子どもが自分で片付けようとする気持ちになりにくいです。
また、子ども自身も「片づけてくれるからやらなくていいや」と思うようになってしまうので、結果として力が付かずに習慣にもなりません。
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習慣化する為の声かけの適切なタイミングは?
片付けを自発的に行ってくれるようになったら、今度はそれが習慣化するように取り組みを行っていきましょう!
ここでは習慣化しやすいタイミングを紹介していきます。
小さいうちから行うのが良い?
よく片づけを教えるなら小さければ小さいほうがいいという事を耳にします。
しかし、本当にそうでしょうか?
小さいうちは理解力も乏しく、教えても分かったかどうかは未知数なところがあります。
また、今まで上手にお片付けをしていても、急にやらなくなってしまう事もあります。
また、間違った教え方や接し方では力が身に付かないため、親がイライラしてしまい「いつになったらできるようになるの!」と怒鳴ってしまうケースも現実としてはあります。
なので、小さいころからやらせてあげるのが良いという事は言い切れないでしょう。
片付けることに興味が出ているか、理解しているかを見極めて援助してあげる方が良い結果に結びつきます。
小さいうちは一緒に片づけるなど行動で見せてあげ、話が理解できてきた頃に一つ一つ確認しながら習慣化していくとスムーズです。
その為に年齢でくくるのではなく、もっと細分化して機会を作っていくのが良いでしょう。
生活の区切りで声掛けを行う
前項で細分化して機会を作っていきましょうとお伝えしました。
ではどれくらいで取り組んでいくのが良いかというと、1日の中で細分化していくと習慣化しやすいです。
例えば寝る前、食事の前、お出かけする前などにお片付けをする時間を必ず設けてみましょう。
よくありがちなのが、「○○が終わったら」というやり方ですが、それだと終わりのタイミングは中々訪れません。
大人と子どもでは終わりのタイミングも違うでしょうし、子どもの終わりのタイミングは簡単に大人が決められるものでもありません。
逆に「○○する前」だと、終わりがしっかりと決められているので、気持ちにも区切りをつけやすいです。
前述のゲーム感覚でお片付けの時間を作るなどすれば、より効果的でしょう。
その際は5分間のお片付けゲームにするなど、楽しんで行うように工夫できると良いですね。
区切りのタイミングで片づけを継続的に行っていくと、自然と声掛けだけで身体が動くようになってきます。
もちろん、イライラしないで楽しい雰囲気で行なえるのが良いです。
習慣化を阻むやってはいけない行動とは?
子どもが片付けられるようになったのに、他の家族が苦手なままでは示しがつきません。
なので、家族みんなもできるだけ整理整頓がするように心がけましょう。
パパが横やりをいれたり、ママと一緒になって叱るのもよくない行動と言えます。
子どもと一緒に片づけをしてやり方を教える
片づける場所を一緒に考える
片付けできたら褒めてあげる
家族みんなにもできる事は沢山あるのです。
習慣化に向けて、家族で頑張る為に
お片付けを習慣化させるのはパパ・ママにとっても根気がいることであり、すぐに身に付くことではありません。
とにかく継続していくことが大切です。
時にはイライラしてしまう事もあるかもしれませんが、それだけやる気にさせる、習慣化するという事は大変な事なのです。
「なんでできないの!」となる前に、いったん落ち着いてできる事から始めていきましょう。
最初はできなくて当たり前ですし、そこで叱ってばかりいたらやる気もなくなります。
できたことは褒める、少しくらい間違えても気にしない、そして、家族全体で取り組んでいくことが何より大切な事です。
諦めずに取り組んでいきましょうね!
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