休憩時間確保は「見える化」する事から始めよう【保育士の休憩問題】

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コーヒーカップと本

どうも!保育士園長のまゆあです。

今回は保育士の休憩問題について書いていきます。

保育士の休憩問題は長年問題に上がっており、休憩時間が確保できないという声は毎年のように上がっています。
休憩が取れないと、体力的にも厳しくなりますよね。
そうなると職員が働き続けたいという意欲も失われてしまいます。

休憩が取れない事をあきらめている方もいると思いますが、改善点は必ずあるはずです。
保育園全体で取り組むべき問題ですので、園長や事業者、職員一丸となって真剣に考えてみてはいかがでしょうか。


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保育士の休憩時間を確保していこう

保育士の休憩問題は長年課題とされています。
休憩時間を確保できている園ももちろんありますが、確保できないといった園が多くあるのも事実です。

そもそも、休憩は労働基準法で定められており、取らないと違反になります。

Q 休憩時間は法律で決まっていますか?

A 労働基準法第34条で、労働時間が
6時間を超え、8時間以下の場合は少なくとも45分
8時間を超える場合は、少なくとも1時間
の休憩を与えなければならない、と定めています。

労働時間・休憩・休日関係 厚生労働省ホームページ 2020.1.25最終閲覧

このようにしっかりと法律で規定されているのです。
もちろん、法律を破る事はいけない事。
休憩が取れないというのは、法律に違反しているという事でもあるのです。

保育士園長まゆあ
この意識が低いように感じます
いまりちゃん
私のお友だちも休憩がなくて辛いと言っていました

労働基準法で定められているのにも関わらず、休憩が取れない。
休憩時間であっても何らかの作業を行っている。
これでは休憩をとっているとは言えないですよね。

また、求人では休憩をとっているような標記でも実際は…というような話も見受けられますので、運営する側がしっかりと考えなくてはならない問題なのです。


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確保する為に「見える化」をしていく

休憩時間の確保を目指すのであれば、まずは時間の見える化をしていく必要があります。
表などにせず、何となく組み立てていたのでは休憩の確保や状況の共有まで至りません。

保育士園長まゆあ
しっかりと現状を把握するところから始めていきましょう!

何にどれだけ時間を使っているか

まずは、時間をどれだけ使っているかというのを客観的に見ていきます。
保育の時間もそうですが、勤務時間の中には保育をする以外の時間も含まれますよね。

例えば

・連絡帳を書く時間
・週案など書類を書く時間
・行事などの準備
・掃除や消毒
・給食や遊びの準備
・登園、降園対応

ザーッと挙げてみましたが、この他にもあると思います。
それぞれどれくらい時間を使っているかを見える化してみましょう。

時間の見える化(可視化)をするには、エクセルを使っておおまかに色分けした表を作ると良いでしょう。
そうすると、時間がかかっている所が分かったり、頑張れば時間を短くできるポイントなども把握できるようになります。

使っている時間が把握出来たら、それをもとにどの時間が休憩に充てられるかを考えていくことができますよね。

私の園では休憩時間を分かりやすくするために表にして、それを順守する方法をとっていますが、明確になるので職員も休憩に入りやすくなっています。

何にどれだけ時間を使っているのか明確にすれば、職員も意識が変わってきますよ。

保育の業務量

単純な話でもありますが、業務量が多いとそちらに時間を割かなくてはならないので、結果休憩が後回しになってしまう事態も発生します。

ですので、何がどれだけあるのかを明確に分かるようにして、多ければ削減したり、時間をずらしたり、他の人に手伝ってもらうなどの対応をする必要があります。

例えば先ほどの時間の見える化で挙げた例をもとにすると

・連絡帳を書く時間
(10人×5分=50分)
・週案など書類を書く時間
(1枚作成に約20分)
・行事などの準備
(衣装1着につき約15分、10人で約150分)
・掃除や消毒
(それぞれ1回約10分)
・給食や遊びの準備
(それぞれ5分)
・登園、降園対応
(それぞれ約3~5分)

こんな感じです。
かっこ内はあくまでも例なので実際の時間は園ごとに違うでしょう。

このように時間と業務量が把握できれば、書類を書く量を減らすのか、他の人に任せられるのか、他の時間にずらせるのかという事を検討しやすくなるでしょう。

あわせてチェック

職員の配置人数

保育士など職員の配置人数も考慮する必要があります。

こどもと職員の配置基準を下回る事はできませんが、そもそもギリギリの状態を生み出しているのであれば、職員の新規採用を行う必要があります。

ギリギリではなく、人員もいる状態なのであれば、時間帯によって園児数と職員がアンバランスな状態が生まれているかもしれません。

その状態を適正にしていくこと。
どの時間に何人保育士がいて、こどもは何人いるのかというのも表にしてみると分かりやすいです。

これは時がたつにつれて変化していくものですから、シフトを組む園長先生や主任の方は定期的に状況を把握して見直していきましょう。


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園長や先輩が率先して休憩をとる

休憩問題でよくあるのがこんな話です。

・保育士は休憩が無くて当たり前
・昔は休憩を取らずにやっていた
・先輩が頑張っているのに休憩取るの?
・園長が休憩しないから取りずらい

きっと「あるある!」と思った方は多くいると思います。
昔っていつの時代の話をしているの?と思われても仕方ないですね。

正直言うと、この様な考えでは一向に休憩を確保するところまではたどり着きません。
何も変わらないままではないでしょうか。

保育士の休憩問題は園長先生や先輩保育士の意識や行動改革で改善できる事が多くあると感じています。

新人保育士が休憩に入る際に、先輩から「行っておいで」と言われれば行きやすいでしょうし、時間をしっかりと固定するように園長先生が環境を整えたら誰もが行けるようになるはずです。

また、園長や先輩が中々休憩に入らないと、行きづらいので、率先して休憩に入る事、また、先に若手の職員の休憩をとるのであれば、園長先生であっても代わりに保育に入る事も必要なのではないでしょうか。

保育士園長まゆあ
私はよく午睡に入って休憩を取ってもらいがてらブレスチェックをしています

繰り返しになりますが、園長先生や先輩保育士の行動で大きく改善できる可能性もあるので、率先して行動していきましょう。


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休憩時間確保は離職率を下げる事にもつながる

休憩時間が確保されていますと言われて入職したのにもかかわらず、実際は休憩時間が取れていなかった。
そのような状態だと、みんな働き続けようと思わなくなりますよね。

結果、離職するという事に繋がってしまいます。
ベテランの先生は慣れていても、あとから入ってくる若手や新人職員はキツく感じますし、身体を休める事が出来なければどこかしらに不調を抱えてしまいます。

休憩を入れる事で職員がリラックスする事ができます。
身体を休める事で、集中力も回復します。

しっかり1時間の休憩を確保し、労働環境を改善させる。
良い労働環境を作ろうと思うのであれば、身体を休める休憩時間は絶対に必要なものですよ。

こういった地道な取り組みが、離職率を下げる事にもつながるのです。

休憩をしっかり取って労働環境の向上を

Have a break!の付箋が貼られたカップ

保育であろうと仕事ですし労働です。
休憩時間は必ず確保しなければなりませんし、確保ができないとそもそも法律違反です。

休憩を取らない事を美学にするのではなく、問題としてとらえて改善していく。
これができるかできないかで、未来が変わってくるでしょう。

もし、休憩問題が改善されない場合は転職する事も視野に入れる必要があります。
休憩のないまま働き続けると身体に変調をきたしてもおかしくありませんからね。

転職の際はしっかりと自身の希望を聞いてくれ、親身に相談に乗ってくれるきらぽんJOBのようなサイトを使うのが良いでしょう。
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労働環境の向上は、職員の働きやすさにもつながります。
いつまでも休憩を取れないままだと辛いままです。

問題を解決、改善させるためにも園長先生や事業者、職員が一丸となって取り組んでいき、休憩時間を確保していく事、その第一歩目として休憩時間の見える化をしてみてはいかがでしょうか。

保育士園長まゆあ
みんなが働きやすくなったと実感できる園づくりを目指してくださいね



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