どうも!保育士園長のまゆあです。
今回は「保育士のサービス残業を減らす方法」です。
保育士のサービス残業問題は長年の問題でもあります。
どこの保育園でも残業を減らそうとしていると思いますが、うまくいかない事も多いと思います。
今回は私が実践したサービス残業を減らすために行った取り組みを紹介します。
実際にかなり減らすことができたので、個人的には労働環境改善の一歩目として有効だと思っています。
そんなに難しい事はしないので、どこの保育園でも取り組める内容になっています。
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サービス残業を減らすためには「定時の人に話しかけないルール」にする
いきなりの結論になりますが、「定時の人に話しかけないルール」にすると残業が減っていきます。
これは以前私が企業主導型保育事業所でやっていた実践例です。
まずは、定時になったら退勤者に向けて周りが声をかけます。
「どうぞ、あがってください。」
新人保育士だと自分から退勤しづらいと思います。
また、その日の仕事が残っているなど、やり切れていない場合も同じです。
周りが声を掛け合う事で、「定時になったら帰る」という雰囲気を作ってしまうのです。
そして、その人と仕事の話はしないようにする。
これだけです。
話しかけないといっても、完全に無視するという訳ではありません。
ちょっとした雑談などはあるでしょう。
大事なのは「定時後に仕事の話をしない」という事です。
疲れている時に仕事の話をしても生産性は上がらないと思います。
良いアイデアも浮かびづらいですし、何よりプライベートの時間を削ってしまう事になりますからね。
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実際にやってみて得た成果
私の園で実際にやってみたところ、しばらくすると早い人は定時の5分後には園を出る職員がではじめました。
どうですか?早いなと感じますか?
こういった意識が浸透すると5分後に園から出ることに対して何の疑問も持ちません。
職員たちもその日に残っている仕事を積極的に引き継いでいました。
こうすることで自身も退勤しやすくなりますからね。
持ちつ持たれつといったところです。
他の園の方に話すと「ちょっと極端じゃない?」と言われることもありましたが、個人的には正しいと思っていました。(もちろん、様々な意見があって良いと思いますが)
何もしないでダラダラ残る習慣が身につく前に、意識を高める方に力を注いでいった方が良いと思いますし、これから園長先生や主任になる方には特に取り組んでいってもらいたいと願っています。
その結果、ひと園でも多くの保育園でサービス残業を減らせる方向に向かえばいいなと思います。
話しかけないだけでなぜ減らせるのか
定時で帰る意識作りができる
残業しない為にはまず、「定時になったら帰る意識を持つこと」が必要です。
そもそも労働基準法では1日8時間、週に40時間を超えて働いてはいけないという決まりになっていますよね。
保育園では、延長保育や保育士不足などで残業せざるをえないケースもある事から、36条協定を結んでいる所も多いと思います。
36協定とは、正式には「時間外・休日労働に関する協定届」といいます。 労働基準法第36条により、会社は法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超える時間外労働及び休日勤務などを命じる場合、労組などと書面による協定を結び労働基準監督署に届け出ることが義務付けられている
(「知らなかった」では済まされない!36協定の基礎知識 2020.6.19閲覧)
原則、週40時間を超えて働いてはなりませんし、超えた分の賃金を支払わなければなりません。
残業を全くしないのが理想ですが、そう言ってもいられないのが保育業界。
残業代がでない保育園も見受けられるので、自然とサービス残業になってしまっているのです。
人間は慣れる生き物です。
サービス残業が常態化するとこういった思考に陥りがちです
・後でゆっくりやろう
・時間なんてどうせ取れないし
などなど
悪循環ですよね。
定時で上がれない理由がどこかにあるはずです。
改善しなくてはならない事もあるでしょう。
完全になくすのは難しくても、「まずは減らす」方向にかじを切っていき、帰る意識作りを行っていけば徐々に状況が変わっていくのではないでしょうか。
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終業後の相談事を無くせる
今いる私の園では終業後に保育の相談をしているケースがありました。
そのせいでいつまでたっても園内に残り続けるという姿が見られたのです。
しかも、上司にあたる人がそうやっていたので、下の先生たちは帰りづらいですよね。
ひどいときには早番であがっているはずなのに遅番近くまでいる事も。
さすがに一言いいましたが。
一日終わって疲れている所にさらに相談しているようでは、良いアイデアも浮かばないですし、区切りが無いのでダラダラと居続けてしまう原因になります。
話しかけないというルールにしておけば、少なくとも終業後に相談するという機会が無くなります。
また、就業時間内に相談しなければという意識が働くのではないでしょうか。
園長先生の立ち振る舞い方も大事
この取り組みを行うには、上司である園長先生や主任の先生の立ち振る舞い方が特に大事になってきます。
職員の中には本当は早く帰りたいのに言い出せない人もいる事でしょう。
助け舟を出してあげないと帰りづらかったりしますからね。
その為にも率先してあがるように声をかけて促していきましょう。
そして、間違っても職員が帰ろうとしている所を引き留めてはいけません。
園長先生自身が退勤後に引き止めて話をするケースもあります。
これでは早く帰りたかった職員の気持ちを折ってしまいますよね。
特に仕事はしていないけれどもこれも立派なサービス残業ですよね?
また、話しかけなくても残ろうとする人はいますので、黙って残る事が無い様に声をかけてあげましょうね。
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保育園でのサービス残業問題が深刻だからこそ
保育園におけるサービス残業問題は深刻です。
保育士不足によるギリギリの職員配置、業務量の多さ、保護者対応など、やることが多いだけあって業務時間内に終わらないことも多いと思います。
残業になった場合、残業代を支払わなければなりませんが、支払われなかったり最初から給与に含まれていたりと様々です。
やむを得ずサービス残業状態になってしまうケースもあるのです。
サービス残業が多いからと言って諦めるのではなく、まずは少しでも良いので減らす方向にシフトしていきましょう。
その一歩目として「定時であがった人に話しかける事」を止めてみましょう。
きっと、少しずつ良い方向へ進むはずです。
残業については下記の関連記事でも書いています。
サービス残業が無い、良い保育園作りを目指していきましょう。
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