どうも!保育士園長のまゆあです。
今回は「ヘアーターニケット」についてです。
ヘアーターニケットってご存知ですか?
あまり耳慣れない言葉だと思います。
このヘアーターニケットは小さい赤ちゃんに起こる可能性があるものです。
起こる事は稀と言われていますが、実際に起こった方もおり、SNSで報告されている方もおります。
初めて見ると、腫れ方に驚くと思います。
ヘアーターニケットは赤ちゃんに起こりやすい事故の一種です。
家庭だけでなく、保育園などどこでも起こり得る可能性があります。
最近では元モーニング娘。の紺野あさ美さんのお子さんがヘアーターニケットになってしまったことが話題になりました。
今回はそんなヘアーターニケットについて、何が原因で起こるのか、起きたらどうなるのかをまとめました。
意外と知られていないので、子育てをされる方や保育士さんなど、こどもと関わる方はぜひ覚えておきましょう。
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赤ちゃんが泣きやまない…もしかしたらヘアーターニケットかも?
まだ話すことができない赤ちゃんは、泣くことでしてほしい事を伝えます。
泣いている時は大体
・おむつを替えてほしい
・眠くなってきた
・暑い/寒い
・衣服がずれて不快
・かまってほしい
・抱っこしてほしい
こんなところが原因だったりします。
大抵の場合、してほしい事が満たされると泣きやんだり、落ち着きますが、時に何をしても泣きやまない時もあります。
この様に、何をしても泣きやまない場合、一度全身の状態をチェックしてみましょう。
もしかしたら「ヘアーターニケット」が起こっているかもしれないのです。
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ヘアーターニケットが起きる原因は?
ヘアーターニケットとは髪の毛や糸などの繊維が指先などに絡みついて起きるものです。
主にずりばいが始まった頃の赤ちゃんに起こりやすい症状になりますが、中学生くらいの方にも起こる可能性があり、大人だと稀なようです。
指先などに細い髪の毛が絡まり、その状態が長く続くことで痛みを伴って腫れることがあります。
程度によっては出血してしまったり、皮膚に食い込んだりしてしまうのです。
皮膚に食い込んでしまうと、血液の流れが悪くなり、最悪の場合その部分が壊死してしまう事もあります。
赤ちゃんがずりばいしている姿を想像してみてください。
腕や足を一生懸命動かしながらはいずり回っていると思います。
また、ずりばいをする方向も、方向転換ができるようになると一定の方向ではなく色々な方向に動き回ると思います。
その時に、床などに落ちている髪の毛などが絡みついてしまう事で発生します。
短い髪の毛なら問題ないかもしれませんが、長い髪の毛であれば指先などに巻きついてしまうことも起こり得ると思います。
また、寒さ対策などで靴下やミトンなどを付けていると、中の繊維が絡む事もあります。
つけっぱなしにしていることが多いでしょうから、発生していても気づくのが遅くなってしまうのも納得できますね。
他にも手の指だけでなく、足の指先も同様ですし、外性器にも同様の事例が発生する事があります。
気を付ける点は沢山あるのです。
子育て中の方もそうですが、小さい赤ちゃんに接する機会がある保育士さんやベビーシッターさんなどもぜひ覚えておきましょう。
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起きた時は早めに対処する
ヘアーターニケットと思われる症状を確認したら、早めに絡んでいる髪の毛などを取り除かなくてはなりません。
絡まっている髪の毛などを持ちあげて切れるのであれば切っていいでしょう。
この場合は肌を傷つけない様に慎重に切っていきます。
しかし、皮膚に食い込んでしまっている場合は、病院を受診し、絡まっているものを切ってもらう必要があります。
症状の重さによっては皮膚にも切り込みを入れなくてはならないケースもあります。
切り込みを入れるという事は、肌を傷つけることにもなり、こどもにとっては嫌な事ですよね。
できる限りなるべく早く対処する事が大事です。
皮膚科などで取り除いてもらえますが、受診するべきか悩んだらかかりつけ医などに相談して指示を仰ぐと良いでしょう。
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ヘアーターニケットの予防策は?
ヘアーターニケットを予防するポイントは2つあります。
ポイント①原因となる物を取り除く
まずは原因となる物を取り除いておくことが大事になります。
髪の毛などが無かったら起きる可能性はかなり低くなりますからね。
ですので、まずは床をきれいにしておくことが大切です。
こまめに掃除機をかけるだけでなく、カーペットの上などは粘着カーペットクリーナー(通称:コロコロ)を使ってごみを取り除いておくことも大事ですね。
手間にはなりますが、くつしたやミトンを裏返しにして糸くずを取り除いておくのも有効です。
また、寝ている間や出かけている間などにお掃除ロボットで手軽に掃除するという手もありかもしれません。
ちょっとでも楽に掃除できたらありがたいですからね。
子育ては大変ですので手間をあまりかけないでできる方法を考えていきましょう。
保育園でも対応は同じですが、家庭と比べると人数が多いので、それだけ念入りに掃除する事が必要です。
半日過ごすだけでも掃除すればそれなりのゴミが発生します。
綺麗な園内を保つ様に心がけてみてくださいね。
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ポイント②定期的に状態をチェックする
定期的に全身の状態をチェックする事も予防策として有効です。
チェックするタイミングとしては
・おむつ替えの時
・おふろに入る時
などがいいタイミングでしょう。
ヘアーターニケットが悪化する前に髪の毛などを取り除く事ができれば、病院へ行く事も無いですよね。
発生までに偶発的な部分が多いとはいえ、定期的に身体のチェックをしていれば早期発見に繋がります。
腫れている指先などをみるのは辛いものがあります。
何かが絡んでいないかどうか、細かく見てあげてくださいね。
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赤ちゃんが泣きやまなかったら疑ってみて
ヘアーターニケットは特に赤ちゃんに起こりやすい症状です。
特にずりばいなどが始まり、行動範囲が広がってきたころに多く起こりがちです。
話すことができない月齢ですので、異常を「泣く」という方法でしか伝えられません。
大人はなぜ泣くのか原因を探すわけですが、ミルクやおむつ、暑さ、眠気などには気づけても、こういった症状や事故は知識として覚えていない限りは分からないと思います。
私も子育てして思いましたが、中々泣き止まない時ってどうしていいのか分からなくなってしまいます。
つい感情的になってしまった経験をお持ちの方も多いと思います。
私も経験があります。
こういった時の解決案が一つでも多いと良いと思うんですよね。
「もしかして…」と思って全身を確認してみるくせをつけておくだけでも違うと思います。
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