どうも!保育士園長まゆあです。
今回は「保育園見学で保護者から聞かれなくなった言葉と聞くようになった言葉」ということで書いていきたいと思います。
私は園長として、毎年保護者の保育園見学に対応しています。
これまで数多くの園見学者の対応を行なってきましたが、最近ある変化が発生したと感じるようになりました。
どんな変化かというと、「見学者の言葉の変化」です。
園見学の時に保護者の方と様々なお話をさせていただいています。
保育園のことから時には子育て相談まで幅広い話をしています。
その中で最近、明確に「この言葉聞かなくなったな」とか、「こういう言葉多いな」と感じる様になったので今回紹介の意味も兼ねて書くことにしました。
実際の保護者の声も紹介していきますので、参考になれば幸いです。
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ここ5年で保護者の園選びにも変化が
私は園長になってから10年ほどの年月が経ち、それなり数の園見学に対応してきました。
保育園にとって園見学は自園を選んでいただくための大切な場ですが、保護者にとっても大切な我が子を預けるための大切な場です。
さて、この10年を振り返ると、10年前、5年前、今と比べてみると保育業界も変化が起きています。
特に大きい事柄だと待機児童が解消間近なことや、それに伴う定員割れや閉園する保育園が出てきたという変化が起きています。
そんな中で保護者の園選びにも変化が起きています。
以前と比べると保育園に預けやすくなったことから、「保護者自身の想い」が前面にくるようになってきました。
そうなると見学の時の保護者の声も変わってきます。
想いや考えを伝える方が多くなったのです。
そして、それと同時に聞かれなくなった言葉もあります。
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聞かれなくなった言葉「どこでも良いから…」
保護者から聞かれなくなった言葉で特に多いなと思ったのが、「どこでも良いから入りたいんです!」という言葉です。
5年前くらいまでさかのぼってみましょう。
都市部では待機児童の問題が重要な課題となっており、保育園づくりが急ピッチで進められていました。
しかし、それでも入ることができず、入所できなかった保護者と見られる方が「保育園落ちた、日本死ね!」と匿名のブログに書かれた件は大きな話題となりました。
それほど「保育園に入れないという問題が大きな問題」となっていたのです。
ブログが書かれたのは2016年、当時私は小規模保育事業所の園長でした。
また、翌年度からは同じ法人の企業主導型保育事業所に異動し、そこの園長として保護者と接していました。
小規模保育事業は選考こそ自治体が行いますが、2歳児クラスで転園を余儀なくされます。
また、企業主導型は認可とは違うので直接入所となり、自治体はほぼ絡みません。
上記のことから肌感覚ではありますが、小規模や企業主導型より認可保育所の方がいいと考える保護者の方が多かったように思います。
だからなのか、自治体の第一次選考が終わると、認可保育園に入れなかった方の希望が殺到する様な状況でした。
状況が状況なだけに、保護者からは「どこでも良いから入りたいんです」という言葉が多く聞かれたのです。
その後、認可保育園に異動してからも待機児童の問題は解消されていなかったので「まぁどこでも良いから入れればOKです!」という声は相変わらず聞かれました。
ただ、最近は待機児童が解消傾向にあり、以前と比べて入所しやすくなりました。
すると、「どこでもいいから入所したい」という言葉が聞かれなくなったのです。
入りやすくなったからか、見学に来た保護者の声が変化したと考えられます。
保育園に入所できる安心感があれば、どこでもという考えがなくなるのは自然なことかもしれませんね。
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聞くようになった言葉①「〇〇に惹かれて」
この言葉自体は以前から聞かれてはいますが、最近特に多いなと感じています。
例えば、自園では英語を取り入れています。
小学校でも英語が必修化され、今後ますます英語が大事になると言われているためか、意識する保護者が多くなりました。
・父親がこどもに英語をやらせたいからここが良いって言っていて
今年度の見学でもこの様な言葉が聞かれています。
英語は一例ですが、他にもホームページなどで紹介している園の取り組みを評価していただいて希望するケースもあります。
前述の「どこでも良いから入りたい」といった時代では少なかった様に思う声です。
今後、園の取り組みを発信する機会が多くなると思いますが、保護者の元に伝わる情報も多くなるので、より取り組みに惹かれて見学に来るケースは多くなると予想しています。
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聞くようになった言葉②「他の園が…」
逆の立場であれば想像したくない言葉ですが。「他の園があまり良くなくて」という言葉も多くなったなと感じています。
・口コミであそこには絶対預けたくなくて
・今通っている園がこどもと合わない気がして
待機児童が多かった頃は預け先で嫌なことがあったり、相性が合わなくてといった事があっても、どこも定員がいっぱいで転園先がないという状況でした。
転園したくてもできず、泣く泣く我慢していたケースもあると思います。
しかし、今は定員割れしている保育園も多くなり、何か嫌な事があった時に空いている園に転園しやすい状況に変わってきています。
園長業をしているとある程度他の園の話題が耳に入ってきます。
それを他に大ぴらにすることはありませんが、見学に来た方から同じような話を聞くと「やっぱり」と思ってしまいます。
今後もこのような声が聞かれることが予想されます。
良くなくてと言われないだけの園づくりを行なっていきたいものですね。
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聞くようになった言葉③「丁寧に説明していただいて」
最後は「丁寧に説明していただいて」という言葉です。
私としては保護者に対して見学対応を変えたという意識はなく、基本的なところは変わっていません。
聞かれたことは包み隠さず答えていましたし、地域の実情や他の園のこともわかる範囲で答えていました。
これは完全に私の主観になってしまうのですが、以前はとにかく預けたい、どこでも良いから保育内容は二の次と思っていた方が多かったのかなと思います。
逆に今は保護者側にも少しずつ余裕が出てきて、保育内容や周りの口コミ、雰囲気などをじっくり判断して園を選んでいる様に感じます。
その為か、質問もよく出ますし、見学にかける時間も長くなりました。
この点は以前と比べて変化した点です。
丁寧さは見学だけではなく、保育にも求められる部分だと思います。
実際に職員にも丁寧に保育しようと伝えていますし、職員も頑張ってついてきてくれています。
丁寧に保育することでこどもたちも保護者も安心して過ごす事ができると思っています。
見学は入園への第一歩。
そう考えると見学から丁寧に対応することが今後も必要なのではないでしょうか。
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保護者の保育園選びは変化しています
年々保護者の保育園選びは変化しています。
今まではとにかく預けたい!という方が多かったです。
しかし今はこどもに合った園に入園させたい、少しでも安心できる保育園に預けたいという方が増えました。
これまで書いたように、聞かれなくなった言葉、聞かれるようになった言葉を比べてみてもその傾向は理解できると思います。
見学者の声を聞くだけでも保育に関わる状況が見えてきます。
対応は園長や主任がメインになると思いますが、見学者の声にしっかりと耳を傾けていきたいものですね。
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