どうも!保育士園長のまゆあです
子どもを持つ男性の方!
育児休業を取ろうと検討したことはありますか?
育児休業は本来誰でも取得できる制度であり、
会社も申し出を断ることはできません。
しかし、実際には育児休業に対して理解が浅かったり、平然と申し出を断る、嫌がらせをするというケースもあり、中々男性の育児休業取得率が上がらないのが現状です。
国としてはどうにか取得率をあげる取り組みを行っている最中です。
ですが、2016年度の男性の育児休業取得率は3.16%とあまりにも低い数字となっています。
2020年までに13%にするという政府目標はあれど、
目標達成は困難なレベルといえるでしょう。
ここでは男性でも育児休業をとるためにやっておいた方が良い事をまとめました。
少しでも取得を考えている方は、できる事から始めてみませんか?
育児休業取得の相談は早ければ早いほど良い
育休の取得を少しでも考えた段階で、職場との相談の場を持つことをおすすめします。
早くから相談しないと、職場にとって不都合な事が起きてしまう可能性があります。
できる事①職場にとっては労働力が減るという事を認識する
育児休業は原則誰でも取得できる制度です。
会社としても、条件を満たす人の申し出を断る事はできません。
しかし、会社側にとって休暇をとるという事は、その期間の働き手がいなくなる事を意味します。
その為、代わりに働いてくれる人をさがしたり、あなたが持っていた業務を分担しなくてはなりません。
早く相談すれば、会社としても不在の期間をしっかりと乗り切る事ができます。
準備期間を設けるという意味からも、早めに相談して段取りを組んでおきましょう。
できる事②業務の引継ぎはしっかりと行う
育児休業取得が認められれば、手持ちの業務の引き継ぎを行う事になります。
自分が何の仕事を持っているのかの洗いだし、誰に仕事を任せるのか、取引していた顧客の引継ぎ、トラブルが起きた時の対処法などをしっかりと決めておく必要があります。
ここをしっかりとしておかないと、育休に入ってから何か手持ちの仕事でトラブルがあった場合、仲間が対処しきれないこともあるでしょう。
職場に迷惑をかけてしまう恐れもありますので、時間をかけて丁寧に業務の引継ぎを行いましょう。
できる事③職場や取引先へ感謝の気持ちを伝える
育児休業を取得するにあたり、周りへ挨拶をしない人はいないと思います。
挨拶周りをしながら、職場や取引先などに感謝の気持ちを伝えましょう。
育児休業は法律でも認められている制度なので、取得することは決して悪い事ではありません。
しかし、だからと言って傲慢な態度をとったり、感謝の気持ちが見られないと、職場の同僚から反感をかってしまう可能性もあります。
感謝の気持ち忘れてしまうと、いざ職場の復帰を果たすという時に自分に不都合な事が降りかかってくるかもしれません。
法律ばかり主張すれば、誰も理解してくれなくなります。
そうならないように丁寧に挨拶をしながら気持ちを伝えることが大切なのです。
育休を取りやすい環境づくりを率先して行う
男性も育児休業を取得できると、会社にとって大きなメリットがうまれます。
有益な事は広めたいですよね?
会社の未来のために、あなたにもできる事があります。
できる事④育休取得で会社のイメージアップというメリットが!
「わが社は男性社員の育児休業取得率が高いです!」
こう言える会社は日本にどれだけあるでしょうか?
日本の男性の育児休業取得率を見ても、きっとまだ少ないでしょうね。
しかし、実際にそうはっきりと言える会社が存在したらどうでしょう。
その会社のイメージってすごく良いものになりませんか?
女性だけでなく、男性の子育てにも寛大な会社とも見えます。
事実、男性に対して育児休業取得を促している事を公表している会社はイメージが良いです。
また、育児休業を取得したことにより、取得者、企業にも奨励金がでる自治体もあります。
イメージもよくなり奨励金ももらえるとなると、会社にとってもメリットが大きいですね。
できる事⑤就業規則が法に合っているかを確認しよう
育児介護休業法は何度か改正されています。
法の内容が変われば、原則的に就業規則もそれに合わせたものでないといけません。
最近では平成29年10月に改正、施行が行われました。
【参考リンク→育児・介護休業法について 厚生労働省ホームページ】
改正の動きに合わせて社内の担当部署がしっかりと内容を追って対応していれば良いのですが、会社の中には昔作ったきりで見直しがされていないケースも多くあります。
調べてみたら内容が全然即していない内容で驚いたという声も多くあります。
意外と対応できていない事の方が多いくらいなのです。
ましてや、育児休業に消極的な会社なら、なんとなく対応は想像付きますよね?
ですので、会社の就業規則が今の法律に則したものであるかを確認しましょう。
そして、可能であれば就業規則の改定を働きかけると、社内の制度もしっかり整えることができます。
会社内に制度がなくても申し出があれば取得は可能ですが、しっかりと制度を整えておいた方が後に取る人の為にもなりますね。
できる事⑥これからの時代に合った形の雰囲気づくりを行う
場合によってはあなたが社内の育休取得者第一号になる可能性があります。
また、あなたが取得した事で会社としても本格的に男性の育休取得を後押しする体制が出来あがるかもしれません。
前例ができれば次から取得する方の後押しができるようになります。
相談に乗ることだってできるでしょう。
これからは男性も積極的に取得できる様に各会社で体制を整えていく時代です。
逆に、そういった体制が整っていなければ、これから就職する方へのアピールポイントが減る事になりかねません。
今就職活動を行っている男性は、そういった部分も気にしているとも言われています。
会社内が子育てに対して良い雰囲気になれば、おのずと離職率も下がり、優良会社として世間から注目されることになるでしょう。
その手助けができれば、あなたの評価も下がる事は無いと思います。
育休中の給与減への対策をしておく
育児休業中はある程度の保障はあれど、確実に収入が減ります。
収入源は避けられませんので、事前に対策を練っておくことが必要です。
できる事⑦雇用保険からの育児休業給付金をもらう
育児休業を取得すると、基本的には会社からの給料は無くなります(会社によって異なる)
いきなり収入が途絶えてしまうのは不安があると思いますが、それをサポートしてくれるのが「育児休業給付金」です。
育児休業給付金は取得してから6か月間は給与の67%が、それ以降は50%が支給されるという制度です。
【参考リンク→ハローワークインターネットサービス】
全額ではないにしろ、こういった給付金を貰えるというのはすごくありがたいことですね。
貰うためには条件を満たす必要がありますが、会社勤めの方は会社経由で手続きを行うためさほど苦労することはありません。
しかし、自営業の方などはハローワークに行って申請する必要があるので少し手間かもしれません。
ですが、もらえるものは貰っておいた方が良いので、申請することをおすすめします。
また、育児休業を取得した際に、企業と取得者に奨励金がでる自治体もあるので、併せてチェックしておくと良いでしょう。
できる事⑧ある程度の貯金をする
世帯によって収入の事情はことなりますが、ある程度の貯金をしておいた方が何かあったときに助けになります。
どれだけ必要とするのかは一概に言えないものの、無収入でも半年暮らせるくらいあれば精神的にも余裕が出るでしょう。
転職する時と同じ感覚ですね。
給付金の金額だけで生活できるのが一番ですが、子育ては何かとお金がかかります。
また、突発的に万単位のお金がかかることもあります。
以下は子育てでお金がかかるものの一例です
・おむつやミルクなど日々使用するもの
・洋服はすぐにサイズアウトするので適宜買い直し
・任意で受ける予防接種
・必要であればベビーカーやチャイルドシートなど
この間買ったと思ったものが、もう無くなった!といって買い足すケースは非常に多いです。
たとえ少額であっても積み重ねれば大きな額になります。
給付金+少しずつ貯金から出していくのが現実的なラインになるかと思います。
その為にもお金は貯められるだけ貯めていきましょう!
できる事⑨生活内容の見直しは今後のメリットになる
今の生活において、支出がどれくらいあるのかを把握し、どれだけ削減できるのかを考えるのは、これからの生活において重要なことです。
特に育児休業中は今までと生活リズムが変わりますので、おのずと支出も変わってきます。
今まではママに任せていた部分も多いと思いますが、育児休業を機に良いきっかけだと思って支出面に目を向けてみましょう。
そして、何か削減できる物は無いかを考えてみると良いでしょう。
これからは多額のお金がかかります。
見直しをしたらお金ももっと貯められるかもしれませんし、家族にとってメリットに繋がる可能性が高いです。
少しでも余裕を持って生活を送る為に、どんな小さな事でも良いので、支出減に向けた取り組みを行っていきましょう。
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できる事⑩育児休業をとる事への気持ち作りをする
育児休業をとると、今まで仕事で外に出ていた生活とは異なり、家で子どもの面倒を見る事に専念することになります。
中には空いた時間を使って好きな事をしようと考える方もいるでしょう。
しかし、それはほぼ不可能だと思ってください。
もちろん全くないという訳ではないですが、子育てはいつ何が起きるか分かりません。
全然寝てくれなくて何時間も抱っこしなくてはならない様な事もあります。
自分の思った通りに進まないのが子育てです。
ですので、取得するとなったら相応の覚悟を持って臨んだ方が良いのです。
子ども・家族の為の育児休業ですので、自分本意の気持ちではなく、子どもやママに対して捧げるくらいの気持ちでいくと上手く乗り切る事ができるでしょう。
育児休業を積極的に取る為に
本来であれば誰もが取得可能な育児休業。
しかし、取得率の低さからみると、まだまだ世間では理解が進んでいない現状があります。
今の若い方は育児休業を取りたいと思っている人が増えている様です。
ですので、もう少し時間がたてばまた状況も変わる可能性もあります。
積極的に取得できる社会になる為には、一人一人の取り組みが大事になるかもしれません。
その為にもできる事は少しずつ行い、一人でも多くの男性が育児休業を取れる様になればいいなと思います。