保育士はまずPDCAサイクルよりOODAループを意識しよう【行動力アップ】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
PR・広告

PR・広告を含みます

OODAループイメージ

どうも!保育士園長のまゆあです。

今回のテーマは「保育におけるOODAループ」です。

この記事は
○OODAループを保育で活用しようと考えている方
○保育で中々行動できず悩んでいる方
向けへの記事になります。

みなさん、OODAループをご存知ですか?

OODAループは意思や行動を決めるための過程をシンプルに表したものです。

OODAループはもとは軍事行動を決定をするために使われていたものですが、近年ではビジネスなど様々なジャンルで使うことができるように改良された理論になっています。

その為、OODAループは保育においても使うことができると言えます。

保育は計画が前提にありますが、その場の状況や環境を踏まえて意思決定をしてそれを実行するという繰り返しになります。
この意思決定からの実行が中々うまくいかないケースが多く、行動できなくて悩む保育士さんは多いと思います。

保育士さんの悩みのタネですね。

OODAループを使うと、行動することができないという保育士さんの悩みを解決することができます。
上手く使って行動力をアップさせていきましょう。


スポンサーリンク

OODAループをご存知ですか?

OODA(ウーダ)ループというものをご存知ですか?

OODAループとは

O…Observe 観察する
O…Orient 理解し、ビジョンを立てる
D…Decide 意思決定する
A…Act 実行する
上記の事を繰り返し行っていくこと(ループ)

れぞれの頭文字を取ってOODA(ウーダ)ループと呼んでいます。

OODAループはもともとは軍事行動の意思決定をする際に用いられたもので、アメリカ空軍のジョン・ボイド大佐という方が提唱しました。

OODAループはWikipediaによると以下の様に定義されています。

元々は航空戦に臨むパイロットの意思決定を対象としていたが、作戦術戦略レベルにも敷衍され、更にビジネスや政治など様々な分野でも導入されており、コリン・グレイらにより、あらゆる分野に適用できる一般理論 (Grand theoryと評されるに至っている。

(https://ja.wikipedia.org/wiki/OODA%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97より引用)

もともと軍事的な目的で使用されていた理論が、今では一般的に使われるように改良されているとは面白い話ですね。

OODAループは先の展開が読めないような状況の中で使われます。
保育の現場でも展開が読めず、何をすべきか迷ってしまう事が起こってしまい、保育士さんが困ってしまうといったことが起こりがちです。

そういった背景を踏まえると、OODAループは子どもがどういった成長を遂げていくか読むことが難しく、日々状況判断を迫られる保育の世界でも応用することができると思いませんか?

やり方を覚えてしまえば新人保育士でも取り組むことができます。

すぐに行動を決めることができ、迷うことがなくなるので行動できなくて悩んでいる保育士にはうってつけではないでしょうか。

いまりちゃん
そういえば似たような言葉で「PDCAサイクル」があったと思いますが…
保育士園長まゆあ
そうだね。次にPDCAサイクルとの違いについて紹介していくよ

PDCAサイクルとの違い

似たような言葉に「PDCAサイクル」というものがあります。

様々な研修などでもPDCAサイクルについて紹介されているので耳にしている方も多いと思いますし、実際に取り組んでいる方もいる事でしょう。

PDCAサイクルとは

○P…Plan(計画)
○D…Do(実行)
○C…Check(評価)
○A…Action(改善)

上記の4つの頭文字からとられており、業務の改善を行っていく為の手法です。

一方でOODAループは物事を正しくとらえ、意思決定して行動する為の方法です。
2つは似て非なる物で、単純に比較すべきものでもありません。

しかし近年、状況の変化が激しくなったことで、不確実な事が増えた事や安定性が欠けてきているので、PDCAサイクルを回す事が難しいとされてきています。
更に、日本人の性格や行動から、PDCAサイクルは合わないと主張する方もいます。

保育の現場ではPDCAサイクルを意識している保育園が多いです。
また、保育の研修などでもPDCAサイクルの紹介を行っている講師もおり、割と一般的であると言えるでしょう。

PDCAサイクルは安定した状況で効果を発揮するので、不確定要素も多い保育の現場レベルにおいてはOODAループを使った方が合っているのではないかと思います。

こんなツイートをしたばかりなのですが

OODAループであれば自ら決定し、行動できる保育士さんに成長する事も可能です。

保育士園長まゆあ
では次にOODAループを保育に当てはめて考えてみましょう



スポンサーリンク

OODAループを保育に当てはめてみると

保育士園長まゆあ
では、実際に保育に当てはめて考えてみましょう

O(Observe)…観察する

初めのOですが、OODAループは観察から始まります。
実際の状況を目で見て情報を集めていくのです。

これを実際の保育に当てはめてみましょう

観察する
○子どもの状態
○クラスの現状
○保育のやり方
○保育士の雰囲気  などなど

実際に保育やクラス、子どもや保育士がどういった状態にあるのかを観察します。

観察していると環境や感情、人間関係など様々な沢山の情報が得られるでしょう。
さらに、観察をすることで物事に気付く力が自然と身についてきます。

これをもとに次の段階へ進んでいきます。

関連記事

O(Orient)…状況を理解してビジョンを立てる

次のOですが、先ほど得られた情報をもとに状況を理解して仮説を立てていきます。

情報を集めるという事は、そこで起きている事を理解することにも繋がります。
そして、理解したところからその先のビジョンを考えていくのです。
考えたビジョンをもとに次の段階へ進んでいきます。

例えば…
○Aくんは気持ちの受け止めが不十分の様に思える
○Bちゃんは発達が遅れているから○○の援助が必要かも
○C先生は余裕がない保育をしているかもしれない  などなど

状況がわかると、何をしたらいいのか見当をつけることができるようになります。
「理解する」という部分が大切であり、次にステップである意思決定へ繋げていきます。

D(Decide)…意思決定する

3番目のDですが、状況を理解してビジョンを立てたら、何をするのかを決定します。

保育の現場だとこういった具合です。

○Aくんは気持ちが荒れているようだから受け止めてあげる時間を多くしよう
○Bちゃんに対して、あの活動を取り入れてみよう
○C先生に保育のフォローをしてあげよう

などです。

基本的には時間をかけずに決定するのがOODAループの特徴ですが、もちろんそれがすべてではありません。
時には時間をかけて決定する場面も出てくるでしょう。
また、OODAループに慣れていないと難しく感じるかもしません。
更には直感的に決めることができる場面もあるでしょう。

何をするか決めたら、考えたビジョンを達成するためにあとは実行に移していきます。


スポンサーリンク

A(Act)…実行する

次のAですが、何をするか決定したらそれを実行します。
実際に決めたことを実行に移すだけですので、迷わないで行うことができるでしょう。

新人保育士さんほどそういった傾向があるのですが、迷ってしまって行動を躊躇してしまう事はありませんか?
もちろん、経験が浅いうちは先の見通しがつかない事もあると思いますので、躊躇してしまう気持ちもわからなくはないです。

そこで、このOODAループを使うのです。
迷う時間を減らしながら実行する事でおのずと経験値も上がっていきます。

A(Act)まできたら、最後はループさせましょう。

一通り終わったら最初のOに戻る(ループ)

一通り終わったら最初の観察する部分に戻ります。
次の段階に入ったら、先ほどの結果をもとに再度観察しながら情報を集めていきます。

効果が出ていても出ていなくても取り組んだことは貴重な情報です。
次の段階に入ったところでまた違った視点から物事を見ることができます。

見直しをするという風にも言い換えられますが、単に行動を見直すのではなく、見当を付けた事そのものから見直していきます。
もしかしたら見当違いな事があったかもしれませんよね。

Actの部分まで来たらそれをもとにまたOから始める。
つまり、ループさせることが大切なのです。

OODAループはより保育現場に即した理論である

OODAループとPDCAサイクルは似ているようで別物です。

個人的にはPDCAサイクルは園長先生など運営する側が意識すべきものだと思います。
一方のOODAループは園長先生だけでなく、現場にいる保育士個人が使えるものになります。

保育の現場は同じ日が一切ないと言っていいほど変化が激しいですし、子どもたちが成長する中で今まで通用していたことが通じなくなるといった事が日常の中でおこりやすい為、計画を前提としたPDCAサイクルが時として使えない事もあります。

OODAループでは想定していなかったことに対しても対応ができます。
保育計画を立てても、途中で修正が必要になることがありますよね?
こういった時にもOODAループをベースに考えていけば、その場ごとに最適な方法を選択して行動できるようになります。

行動力が上がれば保育士としてもレベルアップできるでしょうし、自信もついてきます。
自己肯定感を高めることにもつながるのです。

関連記事



スポンサーリンク

保育士はまずPDCAサイクルよりOODAループを意識してみよう

今まで意識していたPDCAサイクルと比べ、OODAループはより実践の場で利用できることがお分かり頂けたかと思います。

保育の中でOODAループを使うことで、状況に応じた動きが素早くできるようになります。

もちろん、PDCAサイクルが悪いわけではなく、使い分けられられると良いという事です。

個人的には…

OODAループで物事を正しくとらえて行動する力を身につける

経験値をつけてからPDCAサイクルで保育の計画や見通しを立て、改善していく

この順番が良いのではないかと思います。

今まで「どうしよう」と考えてしまい迷っていた時間が減っていき、いろいろな事を行えるようもなります。
また、物事に気付く力も身についていきます。

もちろん、時には失敗することもあると思いますが、それを含めて常にOODAループを回しながら考えていくことで、自然と行動力を身に着けることができます。

保育士としての成長を考えたら、OODAループは必要なものになるのではないでしょうか。
正しく物事をとらえて行動していけるように、ぜひ身に着けておきたいですね。

保育士園長まゆあ
最後に参考になる本を紹介しますので、良かったら読んでみてくださいね

OODA LOOP(ウーダループ) 次世代の最強組織に進化する意思決定スキル [ チェット リチャーズ ]

想定外でも迷わない!「すぐ決まる組織」のつくり方 OODAマネジメント / 入江仁之 【本】


スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント