どうも!保育士園長のまゆあです。
今回は「紙芝居の読む時のコツ」です。
みなさん一度は紙芝居というものを見たことがあると思います。
また、保育者さんは保育の中で使用した事があるでしょう。
絵本と同じく紙芝居にも数多くの種類があり、保育園では紙芝居を使って読み聞かせする事もあります。
こどもたちが大好きな物の一つですね。
そんな紙芝居ですが、紙芝居は紙芝居なりに読み方のコツがあるのをご存知ですか?
恐らく保育者さんの中には、ただ読んでいるだけになっている方もいらっしゃると思います。
今回は紙芝居の読む時のコツについて紹介していきます。
こどもたちにとって楽しい時間になる様に、ぜひ覚えていきましょう。
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紙芝居を読む為のコツを知る事は大切である
紙芝居が保育現場で使われるようになって久しい今日この頃。
今やほとんどの保育園で紙芝居が使われるようになりました。
紙芝居を始めるとワクワクしたような目で見てくれます。
この様な姿を見ると、こどもたちが大好きなものであることを実感させられます。
そんな紙芝居ですが、みなさんはただ読んでいるだけになっていませんか?
紙芝居を読むにもいくつかのコツがあります。
そのコツを知る事で、紙芝居の時間がより楽しくなっていくのです。
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紙芝居には読み方のコツがある
内容を頭に入れておく
まず大事になるのが、「内容を頭に入れておくこと」です。
その為にも紙芝居をぶっつけ本番で読む事はしないほうが良いでしょう。
事前に1回は必ず読む事をおすすめします。
というより、必須だと思います。
紙芝居の内容を読んでみると分かると思いますが、セリフの下の方にどの様に読むか演出が書かれていると思います。
・どこまで紙芝居を抜いて話すのか
・聞き手に問いかける内容
などなど
何もなしに読んでみると、読んでいて「この読み方でいいのかな?」という疑問が湧いてくると思います。
表現の方法は様々ですからね。
対応力がある方や、慣れた方なら良いのかもしれませんが、前に立つ保育者が迷いながら読むと、こどもたちにも伝わってしまいます。
その迷いなどを消す為にも必ず一回は事前に読んで内容を確認し、頭の中に置いておきましょう。
書いてある演出は参考にする
物語に対する演出がセリフの下に書かれているのを見たことがあると思います。
そこには内容に合った様々な演出が書かれているはずです。
例えば
・悲しそうに
・とても小さな声で
・勇ましい感じで
など、読み方は多岐に渡ります。
絵本でも登場人物や擬音で声色を変える事があると思います。
ただ、絵本は読み方までは指定されていないので、読み手の感覚で変わってきます。
一方の紙芝居では、どのように読むかが書かれているので、誰が読んでもある程度の演出できる様になっています。
(もちろん、表現の幅は人それぞれですよ)
絵本との明確な違いはこの点だと思います。
もちろん、あくまでも参考ですのでプラスアルファがあっても良いですね。
紙芝居はドラマの台本と同じようなイメージがあります。
こういった演出は思い切り参考にして読んでみましょう。
もしかしたら、今までの経験には無かった演出を身につけられるチャンスが生まれるかもしれませんよ。
紙の動かし方にも工夫を入れる
紙芝居は紙を動かして読んでいきます。
聞き手の右から左へ流れるように紙を抜いていきます。
その抜き方も様々で、
・サッと抜きとる
・ゆっくり抜く
・半分だけ抜く
他にもありますが、本当に様々です。
紙を動かすことで場面展開が発生するわけですが、工夫次第で聞き手の興味をより惹くことができます。
紙を動かすという視覚的にも分かりやすい方法で展開される紙芝居では、こういったテクニックを身につけることも大切なことだと思いますよ。
ちょっとした工夫を重ねていくことが、紙芝居の読み方の幅が広げる事になりますね。
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共感できるような語りかけ
絵本は物語の世界に自身が入り込んでいくイメージと言われています。
確かに絵本を読んでいると、自分がその世界にいる姿を思い浮かべるような気がします。
一方で紙芝居は「みんなで共感できるツール」になります。
自身が物語の世界に入っていくというよりかは、みんなで物語を共有して楽しむというイメージになります。
紙芝居が行われている空間を思い浮かべてください。
保育園の中、児童館、昔ながらの空き地で読むようなスタイル…
どんなシチュエーションでも「複数人が紙芝居を共有して見ている空間」がそこにありませんか?
ここで大事なのは聞き手とコミュニケーションをとっていく事です。
保育園だとこどもたちになりますが、複数のこどもたちに語り掛ける事でやり取りが生まれます。
複数人で見ると一体感が高まります。
すると、同じものに「共感」するようになってきます。
小さい年齢のこどもだと難しいと思いますが、年長さんくらいになれば話の内容に共感を抱くことができます。
周りのともだちと「楽しかったね」「おもしろかったね」「びっくりしちゃった」など、気持ちの共有をすることもあるでしょう。
紙芝居を読むときに、共感できるような語り掛けをする事で、こどもたちなど聞き手の共感力を高めていくことにも繋がっていきます。
聞き手との距離や見え方を考える
紙芝居は平面の作りになっています。
ですので、こどもたちなど聞き手からの距離や見え方を考えないと集中できないばかりか、楽しい時間も台無しになってしまう可能性があります。
・端から見ていて見えるか
(光の反射などで見えていないことがある)
・後ろの方まで見えているか
気にかけるポイントは様々ですね。
聞き手が見やすいのは、目線よりもやや上の方に紙芝居が見える事です。
顔自体はあまり動かさないで見れた方が良いでしょうし、目線が上になりすぎると首が疲れてしまいますよね。
また、紙芝居を読むときは集団になっていることが多いと思います。
もし、後ろの方のこどもが見えづらそうにしていたら、椅子を用意するなどの配慮が必要になるので、気にしてみましょう。
集団で見ることが多い紙芝居。
一人一人に配慮してみましょう。
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最大のコツは「芝居」をすること
これまで挙げたコツも大事ですが、何と言っても紙芝居を読むときの最大のコツは「芝居をする事」です。
紙芝居は文字通り「芝居」をします。
芝居をすることで聞き手の興味をより惹く事ができ、さらに話の世界に引き込む事ができるというわけです。
芝居をするためには、演出ノートを参考にする事も必要だと思います。
また、どんな感じで芝居をするのかを様々な所で学ぶ事も必要ではないでしょうか。
実際に行われている紙芝居の会に参加するのも良いでしょう。
また、研修会なんかも行われています。
それ以外にも
・落語
・お笑い
・ラジオ
・ドラマ
こういった身近なものからも芝居を学ぶことができると思います。
そして、それをもとに練習してみる。
上達するための大切な一歩ですね。
聞き手であるこどもたちをどれだけ引き込むことができるかは、読み手であるあなたがどれだけ演じることができるかにかかっています。
ただやみくもに読むことが無いようにしていきたいですね。
道具を使ってさらに雰囲気を楽しめるように
紙芝居を読む際に、道具を使って読めば雰囲気もぐっと高まります。
読む前にに小太鼓をたたいてみれば、こどもたちの期待度が上がっていきます。
普段、太鼓の音を耳にしていなければ、興味を惹くことができますよね。
昔ながらの紙芝居屋さんのように拍子木をたたいてみるのも良いと思います。
また、紙芝居用の舞台を作ると、雰囲気が本格的になって良いと思います。
舞台があるのとないのとでは雰囲気がかなり変わってきます。
こういった舞台をみなさんも一度は目にしたことがあると思います。
これがあると始まる前の
「何が始まるんだろう??」
というワクワク感も高まりますよね。
舞台を使った時の扉が開く瞬間。
その瞬間のこどもたちの表情をぜひ見てみてください。
きっと目が輝いていると思いますよ。
こういった経験を大事にしたいですね。
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読み方を知って楽しい時間を作ろう
今回は紙芝居の読み方のコツについてまとめてみました。
紙芝居は保育園でも読む機会が多くあります。
読み方のコツを知ることで表現の幅が広がっていきますし、楽しい時間が作れるのではないかと思います。
コツのおさらいです
・演出を参考にする
・紙の動かし方の工夫
・共感できるような語り掛け
・聞き手の見え方
・読み手が芝居する事
どれもすぐに実践する事ができるものです。
ぜひ、読み方のコツを知って、紙芝居を保育の中で活用していきましょう。