どうも!保育士園長のまゆあです。
今回のテーマは「保育園の行事・イベント」です。
・保育園に入れたいけど、どんな行事をやっているか気になっている保護者の方
・保育士として保育園で働こうと考えている方
こういった方向けの記事になります。
保育園でどんな行事が行われているかは、保育園の入園を検討している人のほとんどが気になっていることです。
実際に園の見学を受けていても質問事項ランキングの上位にくるほど皆さん気にしています。
何となく行事の内容は想像できても、実際にどういうことが行われているかは園によって様々で、スタンダードなものからちょっと変わったものを行う所もあります。
そこで今回は保育園で行われる行事と種類、内容を徹底的に紹介していきます!
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保育園の行事にはどんな意味があるの?
そもそも、なぜ保育園で行事を行うのでしょうか?
保育園で行う行事は子どもの健やかな成長に欠かせないものであり、
季節ごとの行事では古来から伝わる由来を知るという大切な意味があります。
さらに私の考えとして、保育園の行事には「普段の保育の延長線上にあるもの」という前提の上で、
「子どもたちの園での成長をご覧いただく」
「園児同士どう関わっているのかを知っていただく」
「親子での過ごす時間を作る」
という3つの意味があると考えています。
順を追ってお話ししていきます。
子どもたちの園での成長をご覧いただく
普段、園内でどんなことを行い、どんな成長を遂げているのかは話は聞けるものの、実際に目で見る機会がほとんどないので実感として湧きづらいと思います。
お迎えの時に話すだけではうまく伝わってこないし、保育士の先生としても伝えたいけど全てを伝えるのは難しいと感じています。
そこで親子で参加できる行事の出番です。
実際に園内などで子どもが過ごしている様子を目で見る事ができ、普段気づけなかったことに気づくことができます。
「こんなに成長したんだ」と思えることが多いでしょう。
意外と子どもたちは、園と家庭で別の一面を持っていることも多いので、
保護者の方もそうですし、私たち保育士も驚くことがあります。
園児同士どう関わっているのかを知っていただく
自分の子どもがどんな子と遊んでいて、誰と仲が良いのか、また、どういった関わりあいをしているのかは保護者として気になる所です。
行事の時は同じクラスのお友だちも参加するでしょう。
親子で一緒にいるので、最初は恥ずかしがったりして関わり合わないことも多いですが、むしろそれが普通です(最初から楽しそうにしている子がおかしいという訳ではありません。)
幼稚園のようにお迎えがみんな同じ時間という事が保育園の場合は少ないので、
行事の時はお友だちを知るチャンスなのです。
行事内容によっては、園児同士一緒に一つの事を行う時もあるでしょう。
どういったお友だちと遊んでいるかを知ることができれば、預ける保護者としても安心できるのではないでしょうか?
また、お友だちの顔と名前が分かれば、家での会話のネタになり、コミュニケーションをとる手段が増えます。
これ、意外と大事ですね!
親子で過ごす時間を作る
行事を行う事は、保護者支援の観点からも大きな意味があると考えています。
親子で一つの事を楽しむことはとても大切なことです。
大体の行事はその日限りのものになります。
ほんの少しの時間かもしれませんが、子どもにとっては少しの時間でも嬉しい時間になるはずです。
また、保護者側としても保育士が行っている出し物やお話、活動内容から子育てのヒントを得たり、他の家庭の様子も見る事ができるので有意義な場になると思います。
特に手遊びなんかは、お家に帰ってから実際にやってみる方も多いです。
保護者支援は保育園・保育士の大切な役割のひとつです。
行事を通して少しでも支援ができたらと思っています。
保育園ごとに行事内容に特徴がある
保育園が一つ違えば、行事内容も大きく異なります。
例えば、一概に「運動会」と言っても盛大に行う所から、アットホームに行う所、保護者に協力をお願いするところなど、様々です。
中には驚く様な事をする保育園もあります。
行事などはその保育園のカラーが現れやすいので、園見学をする際はどんな内容で行っているのかを聞いてみるのもアリですね!
園によっては写真を見せてくれたり、パンフレットで紹介している園もあります。
やることは様々でも、保育士が一生懸命内容を考えて良いものにしようとしています。
それはどこの保育園であっても同じです。
園のカラーが表れやすいのは、そういった所から来ているのかもしれませんね。
※◎が付いている行事は保護者参加の可能性が高い行事です。
春(4~6月)に行われる行事
入園式◎・進級式
年度の初めに行われる行事になります。
新しく入園したお祝いや、1つ学年が上がった喜びを感じるのが主な目的になります。
担任の紹介や、保護者同士の顔合わせなんかも行われます。
新入園児はしばらく登園するときに泣いてしまうことも多いと思いますが、しばらくすると慣れて遊べるようになるので安心してください。
1年の中で保護者にとっても不安な時期ですが、心配なことがあれば担任の先生に不安な点や園での様子をしっかり聞いてみましょう。
規模が小さい保育園では行っていないこともあります。
保護者会◎
だいたいの園が4月~5月の平日に行っています。
クラスの保護者同士顔を合わせて仲を深めたり、年間行事予定の説明、園からのお願いごとが話されます。
また、簡単な参観を兼ねることもあり、簡単な親子遊びをしている園もあります。
園生活において重要なことを話す可能性が高いので、仕事や都合の調整ができるのであれば、できる限り参加するのが良いでしょう。
春の遠足
少し遠めの公園に歩いて行ったり、大きい園ではバスを使って遊びに行くところもあります。
お弁当が必要になる可能性があるので、お願いされた日は少し頑張ってみましょう。
その他にも水筒、敷物などいくつか準備物が必要になります。
園からのお知らせをしっかりと確認するようにしましょう。
母の日・父の日
似顔絵を描いたり、プレゼントを作って渡す行事です。
お迎えの時に渡されるパターンが多いでしょう。
普段、お仕事を頑張っているお父さん・お母さんにとって、こういったプレゼントは嬉しくなると同時に、子育てを頑張ろうという気持ちにさせてくれますね!
夏(7~9月上旬)に行われる行事
夏祭り/七夕/夕涼み会◎
夏ならではの行事の一つです。
それぞれ単体、または、七夕と夕涼み会がセットになるなど組み合わせて行事にするところもあります。
七夕は文字通り七夕の由来について学んだり、短冊を飾ってお願いごとをするという行事です。
また、お迎えの時に短冊を親子で飾って楽しむ園もあります。
夏祭りや夕涼み会では、盆踊りを踊ったり屋台ごっこを楽しむ、製作活動などを行って過ごします。
親子で甚平や浴衣を着て参加する家庭もあり、とても可愛らしいです。
プール遊び
プール遊びも夏ならではの行事ですね。
水で遊ぶことの楽しさや水の冷たい感触を感じる、プールで遊ぶことで夏を感じるなどが行事の狙いとなります。
0歳~1歳児クラスの子どもだと泣いてしまう子も多いですが、2歳児くらいになると「あがるのやだ」と言いながら遊び続けようとする姿も見られます。
3歳以上児にもなれば、かなり盛り上がるでしょう。
近年、騒音問題や死亡事故の発生などで規模が縮小されがちな行事の一つですが、これも大切な季節の行事のですね!
すいかわり
食育の一環として行われることが多いです。
小さいクラスは触って感触を楽しむ、大きいクラスになれば実際に割ってみるという行事です。
中々子ども達の力では割る事が難しいのですが、最後は保育士の先生(特に男性保育士)が割って見せたりして場を盛り上げたりもします。
秋(9月中旬~11月)に行われる行事
運動会◎
秋の行事の代名詞ともいえる運動会。
かけっこや親子競技、お遊戯や保護者参加の競技もあったりして、かなり盛り上がる行事です。
広い園庭がある園は自園開催が可能ですが、都市部だとそういった保育園は少数なので、近所の学校や公園を借りて行う事が多いです。
初めての大きな舞台に緊張してしまう子どもも多いですが、我が子が頑張っている姿をみて涙する保護者もおり、子どもの成長を実感することができます。
また、保護者競技になるとみんな真剣に優勝を狙いに行くので迫力があります。
秋でも結構暑くなるので水分は忘れずに持参しましょう。
また、春に行う所もあるようです。
1年の中でも思い出に残りやすい行事なので、できればおじいちゃん・おばあちゃんにも見てもらいたい行事です。
保育園だと午前中で終わることが多いので、終わったら家族みんなで外食するのも良いですね!
敬老の日◎
おじいちゃん、おばあちゃんに敬老の日のお祝いで製作物を送ったり、感謝の気持ちを込めて遠くの方にはハガキに製作したものを貼ってお祝いするという行事です。
遠方に住んでいて中々会えなくても、こういった形でお祝いをするととても喜ばれます。
また、実際に園に招待して行事を行う保育園もあります。
ちょっとした合奏や合唱、ミニゲーム、プレゼント渡しなどを行うことが多いですね。
ハロウィン
10月末に行われる行事です。
仮装をして楽しんだり、絵本の読み聞かせなどからハロウィンの由来を知ることがねらいになります。
中には近所のお店に、園児が回ってきたら製作したお菓子を渡してもらうようにお願いする保育園もあります。
保育園は地域に根付いていくことが望ましいので、こういった取り組みは良いですね!
小さい子はハロウィンのこうもりやカボチャをみて怖がってしまうかもしれませんが、勇気をだして「トリック・オア・トリート」と言う姿はとても可愛らしいですよ。
作品展◎
子どもたちが製作した作品を見る会です。
入園したての頃は描けなかった顔が描けるようになっていたり、上手くはさみを使って作れているなど子どもの成長を感じられる会になると思います。
全園児で一つの作品を作ることもあり、ダイナミックな作品を見る事もできます。
冬(12月~3月)に行われる行事
生活発表会◎
1年の総決算の行事として生活発表会を行う園は多いです。
内容も多岐に渡り、子どものダンス、劇、オペレッタ、合唱、合奏など1年の成長を披露します。
0歳児クラスの子はいるだけで可愛い~ってなりますし、1,2歳児は泣かずにやり切れれば十分頑張ったと思います。
3歳児以上になればセリフ付きで劇をしたり、動きも複雑になります。
それだけ沢山練習したりしているもんです。
1年の中でも一番と言えるくらい大きな行事なので、子どもたちはすごく緊張すると思います。
そして、見ている保護者の方も緊張するでしょう。
保育士も無事に終えられるか、ハラハラドキドキしています。
うまくいってもいかなくても、終わったら沢山褒めてあげてくださいね!
クリスマス会◎
クリスマスの由来を知ったり、ちょっとした合唱などの発表を行います。
保護者が参加する園もありますが、子どもだけで行う保育園も多いです。
中には職員がサンタに扮してプレゼントを渡すという園もあります。
0,1歳児は泣いちゃうようですが(笑)
もちつき
お正月に行われる行事と勘違いされやすいですが、正式にはお正月の前に行うのが正しいです。
実際に杵と臼を用意して餅つき体験ができる園は限られますが、実際にもち米からつく体験をすると、子どもたちは目を輝かせて様子を見ています。
衛生面や安全面の関係でついた餅をそのまま食べるということをしている園は少ないですが、別で用意したお餅を好きな味で食べたりもします。
本来であれば「食育」の観点からつきたてを食べてほしいという気持ちもあるのですが・・・
食中毒が発生する可能性があるので、取りやめる園が多くなりました。
節分・ひなまつり
節分は「無病息災、つまり、みんなの健康と幸せを願う」という由来があります。
厄=悪いものを鬼にたとえて豆をまき、厄をはらうという行事です。
鬼役の職員や、子ども達と一緒に豆まきを楽しみます。
鬼が怖くて泣いてしまう子もいますが、頑張ってやっつけようとする子もいて、何気に盛り上がる行事です。
また、ひなまつりは「女の子が幸せになって欲しいという気持ちをひな人形に込める」という意味があります。
保育園では男の子もいますので、みんなで由来をパネルシアターや職員の出し物で学び、給食ではひなあられがでる事が多いです。
卒園式◎
年長児クラスのビッグイベント、卒園式。
在園児とのお別れやお世話になった先生との
卒園して小学校入学に気持ちを向けていく涙なしでは語れない行事です。
我が子が産まれてから6年。
あんなに小さかった子どもが大きくなった姿を見て、きっと今までの子育て生活の日々が蘇ってくることでしょう。
楽しいこともあれば、大変だったこともあったと思います。
ですが、卒園式での姿を見ると、辛かった日々も一気に吹き飛びそうになるくらい、報われる気がします。
その他、定期的に行われるもの
保育参観・給食参観◎
保育参観とは、簡単に言えば普段保育園でどのようにすごしているかを見て頂く行事です。
年に数回行われたり、申し込めば自由に参観できるなど、園によって対応が異なります。
普段、日中の様子を見る事は難しいと思います。
ですが、こういった機会を通して我が子がどんな事をして園で過ごしているのか、給食はちゃんと食べているか、お昼寝の様子は…など、生活ぶりを見る事ができます。
保育参加◎
保育参観と似たような言葉ですが、参観が普段の様子を見ることに重点を置いているのに対し、保育参加はお父さん・お母さんが実際に保育士と同じ事を体験する場です。
全員が強制参加ではなく、希望者が参加するものですが、先生をしながら我が子の普段の様子を見られることもあり意外と人気があります。
誕生会
月に1度行う園がほとんどです。
その月に誕生日を迎える子どもたちをお祝いします。
歳をひとつ重ねた喜びを感じ、成長したことを実感するのがねらいとなります。
誕生会ではお祝いのほかにバースデーカードを渡したり、保育士の出し物(読み聞かせやパネルシアター、寸劇など)を見て楽しみます。
園によっては保護者参加がOKなところもあり、一緒に楽しむことができます。
避難訓練
こちらも月1回は行われます。
訓練の想定も地震、火事だけでなく、不審者対策も行います。
また、消防士や警察の協力を得て行うこともあります。
個人面談◎
年に1回~数回行われます。
面談では園での様子、家庭での様子、子育てで困っている事、園へのお願いなど、保護者と担任、もしくは園長や主任と話す場です。
面談といって構えてしまうのではなく、気軽に相談するくらいの感覚で行った方が良いかもしれません。
また、困っていることなどがあれば、面談の機会を利用して園や担任に伝えていくのが良いでしょう。
行事を行う曜日は決まっているの?
運動会や発表会など、大きなイベントは土曜日に開催しているところが多いです。
土曜日であればお父さんが行事参加しやすくなるという点で設定されています。
また、時間帯も半日程度(主に午前中)に行うところがほとんどです。
日曜・祝日は保育士の負担軽減もあり、よっぽどの理由が無い限りは開催されません。
(会場の都合など、やむを得ない場合のみ)
また、参観などは平日に行う事が多いので、お仕事の調整をしなくてはならない可能性があります。
積極的に参加して子どもの成長を感じてみましょう!
保育園の行事は多岐にわたり、それぞれの行事で子ども達も楽しみにしています。
また、保育士も皆さんに見て頂きたい一心で準備を頑張っています。
普段保育園に預けていると、子ども達の成長に驚く事もあるでしょう。
園の行事に参加すると保育士がどうかかわっているのか、お友達と何をしているのかがわかり、子どもの成長ぶりが分かって楽しいと思います。
参加して保育士や他の保護者と話すことでで気分転換にもなります。
ちょっと面倒だなぁ~と思っても、すこし腰を上げて積極的に参加してみてくださいね。
きっと、参加して良かった!と思えるはずですよ。
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