どうも!保育士園長のまゆあです。
今回のテーマは「ファシリテーション」です。
・園長先生や主任、リーダーなどの役職についている方向けへの記事になります。
ファシリテーションという言葉をご存知ですか?
保育園では日頃より職員会議をはじめとした各種会議が行われています。
さて、その会議は円滑に進んでいるでしょうか?
よくあるケースとして
・話が中々まとまらない
といった悩みを抱える保育園は多いのではないでしょうか。
その悩みを解決するきっかけにできるのが「ファシリテーション」なのです。
ファシリテーションは会議などの場をまとめるだけでなく、組織を一つにまとめる事にもつながる力が期待されます。
園長先生をはじめ、リーダーの保育士さんなどはぜひとも覚えておきたいスキルです。
参考の本もあわせて紹介しますので、興味のある方は読んでみてくださいね。
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ファシリテーションとは?
ファシリテーションとはwikipediaにこう定義されています。
ファシリテーション(英: Facilitation)は、会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させるリーダーの持つ能力の1つ。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%86%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3より引用)
会議などで場をまとめながら参加者からいいアイデアを引き出したり、一つの意見にまとめるために働きかけていく力と言えますね。
人がたくさん集まる様な場だと、価値観や考え方などの違いにより意見が中々まとまらなかったり、決定したことに納得できないといった事態も起こりやすいです。
その結果として、会議が長くなったり、時間をかけた割には内容が薄いといった事が起こるのです。
また、組織が一つにまとまらず、空中分解状態になることだってあり得ます。
それを防ぐためにもファシリテーション能力が役に立ちますし、特に上の立場に立つ人ほど覚えておきたいスキルになるのです。
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ファシリテーションは保育の現場でも使えます
さて、保育の現場に置き換えてみましょう。
職員会議やクラスミーティングなどでこんな場面はありませんか?
・行事等で意見がまとまらず、無駄な時間が過ぎて行く
・人の意見を素直に受け入れず、わが道を行く
・自分の意見を押し通してしまう
多分、想像できることばかりではないでしょうか。
保育の現場で起こりがちなこういった問題に対応できるのがファシリテーションです。
うまくまとめる事ができれば問題ないのですが、そううまくいかないのが保育の世界。
話がごちゃごちゃしてしまう事も多いですよね?
そうなると無駄に時間が長引くだけになってしまいます。
時間が長くなると全体のモチベーションにも関わってきますので、
ファシリテーションを使ってうまく全体をコントロールしていくことが必要になります。
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保育の現場でどのように活用する?
会議などの円滑な進行
保育園では様々な会議が行われます。
全体の会議からクラスの会議、行事担当の会議などが大小様々です。
それぞれの会議を円滑に進行するために力を発揮していきます。
会議は議題についての話し合いがメインになります。
しかし、中々意見を挙げられず、沈黙の時間が流れる事もしばしあるでしょう。
その時にファシリテーション能力が必要になるのです。
場の進行から意見を言える様に話を振っていったり、意見を口に出せる様にとっかかりになる様な言葉を言うなど、沈黙する時間を少なくし、円滑に進めるようにします。
円滑に会議が進めば多くの事を話し合えますし、時間を短縮する事も可能です。
意見が言いやすい環境つくり
意見を言いやすくすることも大切です。
そして、言いやすくするためには年齢や立場、経験年数などを全て取り払った中立な立場で物事を進行させる必要があります。
意見が言いやすい、通りやすい環境を作ることは組織を運営するうえで大切な事です。
トップダウン型のやり方もありますが、意見を言いやすくするのであれば、ボトムアップ型の組織作りがが良いと思います。
その為にも新人保育士さんも含めて意見を言いやすくするためにファシリテーションが活用できます。
意見を言いやすい環境であれば、様々なアイデアや意見が挙がりやすくなります。
沢山の意見が集まれば、斬新な取り組みもできるでしょうし、より子ども達の為に深く考えることだってできるでしょう。
そうなれば結果として、保育の質の向上にもつなげる事ができます。
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会議や議論に対するモチベーションアップ
ファシリテーションは参加者の会議などに対するモチベーションを上げる事もできます。
意見が全く言えなかったり、無駄に長いだけの会議だと会議を開いたり話し合う事に消極的になりがちです。
そこで、場を上手く盛り上げ、円滑な進行や意見の吸い上げなどを行う事で参加者のモチベーションを上げる事ができます。
話し合いに対してモチベーションが高いとどんなメリットがあるか考えてみましょう。
色々なメリットが思い描かれると思いますが、一番は「より良い保育園作りに向かって話し合いを行う事ができる様になる」事ではないでしょうか。
保育の質や内容、子どもの成長、保護者への対応など、保育園で話すべき事柄は山の様にあります。
その一つ一つに対して積極的に会議の場で話す、議論するといった事が起これば、より良い保育園作りに向かっ全体が前進する事ができるでしょう。
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納得し、目標を定め、行動に移す
ファシリテーションは目標や目的を定める事にも活用できます。
保育園で挙がった様々な意見は最終的に結論を出し、できたらみんなが納得して行動に移さなくてはなりません。
中々納得できない方もいるかもしれませんが、その方を含めて納得できる様に働きかけていきます。
・他の人の意見を組み合わせて目標を絞っていく
・少数派の意見を尊重していく
・イーブンな立場から意見をまとめていく
などです。
目標や目的が定まれば次に何をすべきかという行動がはっきりします。
この行動に移す所までをフォローしていくのです。
会議などでは議題によっては何かしらの結論を出す事があります。
その結論にたどり着くまでが長く、脱線しがちです。
そして、決定しても中々行動に移せないといったケースもあります。
そうならない様に全体をコントロールしながらフォローしていくのがファシリテーションの力になるのです。
組織をまとめることができる
保育園も一つの組織です。
組織として保育理念や保育目標、方針などがあると思います。
しかし、その理念や目標に向かって100%一丸となってまとまっている保育園は意外と多くないのではないでしょうか。
そこでファシリテーションを使う事によって、保育園を一つの組織としてまとめることができます。
まとまる事ができればお互い協力的になれますし、協調性が増します。
保育園は人が財産です。
そして、組織力が高いというのも良い保育園の条件の一つです。
職員の思いがバラバラなままでは良い保育や保育園作りは行えません。
上手く組織として保育園をまとめていく為にも、ファシリテーションは必要な力なのではないでしょうか。
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ファシリテーションはリーダーに必要なスキル
ファシリテーションを使いながら全体を引っ張っていく人の事を「ファシリテーター」と言います。
今すぐにファシリテーションを使う事ができなくても、少しずつ勉強して実践していくことで身についてきます。
保育園は機械が物を製造する職場ではなく、人と人が触れ合いながら成長し、関わり合って成り立つ場所です。
こういった特性を持つ職場ですので、何らかの方法でまとめていくことが求められるわけですね。
ファシリテーションは保育の現場でも十分に活用出来るスキルです。
特に園長先生やリーダーの先生など、全体を引っ張っていく立場の人は身につけたいスキルでもあります。
興味を持った方は保育園を良くする為にぜひ覚えてみてはいかがでしょうか。
【参考】もっと詳しく学んでみたい方はこちら
ファシリテーションについてまとめてきましたが、もっと勉強したいという方向けに参考になる本を紹介したいと思います。
気に行った本はぜひ手にとってみてくださいね。
ファシリテーション入門
日本ファシリテーション協会初代会長である堀公俊さんが書かれた本。
2004年に発売された同タイトルを全面的に改訂し、パワーアップさせた一冊です。
様々な企業などでも使用されていますので、初めての人はこれから読むと良いでしょう。
ファシリテーション入門〈第2版〉 | ||||
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ファシリテーターの道具箱
こちらも入門編として読むには最適の一冊です。
分かりやすい内容になっており、困った時に読み返すとヒントが得られます。
読んで実践を繰り返す際にお供にしたい本です。
ファシリテーターの道具箱 | ||||
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マンガでやさしくわかるファシリテーション
こちらはマンガでファシリテーションの事を学びます。
文字ではなく視覚的に情報が入ってきますので、実際の情景が思い浮かぶかもしれません。
職場の会議を思い浮かべながら読むのも良いですね!
マンガでやさしくわかるファシリテーション | ||||
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