どうも!保育士園長のまゆあです。
今回のテーマは「保育園行事の進め方」です。
・行事をうまく進められずに困っている方
向けへの記事になります。
保育園では年間を通して行事が行われます。
運動会や生活発表会などの大きい行事から、ひなまつりやクリスマス会など季節の行事まで様々です。
それぞれの行事は保育士さんが分担して担当を持つことがほとんどだと思います。
経験がある保育士さんは行事を進めることに困ることはありませんが、新人保育士さんだと何をしていいかわからない事の方が多いのではないでしょうか。
ここでは新人保育士さんでも困らずに保育園行事を進めるためのコツを紹介していきたいと思います。
スポンサーリンク
行事を進めていくコツは「相・連・報」が大事です。
「報・連・相」ではなく「相・連・報」
よく、社会人の心得として報告、連絡、相談の頭文字をとって「報・連・相」をしっかりしましょうと教える所が多いです。
もちろんどれも大切なことではあります。
しかし、順番を間違えるとせっかく進めたのにやり直しになってしまうケースもあります。
やり直しになるのは保育士さん的にはやる気を削がれたり、不満に繋がってしまう可能性があります。
もちろんチェックする側もそれなりの理由がありますが、効率を考えたらあまりよくないことが分かると思います。
報告・連絡・相談と聞くとその順番でやらなくてはならないと思いがちですが、そうではありません。
野菜のほうれん草にかけて覚えやすくしただけなのです。
効率よく物事を進めるのであれば、
「相談・連絡・報告」の順番で繰り返すのが良いでしょう。
特に大事なのが「相談すること」
相・連・報の中で最も大事なのが「相談」です。
行事を進めるにあたって、まずは相談しない事には始まりません。
担当は全体のまとめ役として動くことになりますが、まずはどういった方向性を持って行っていくのかクラスと調整する必要があります。
さらに最終決定は園長がすることがほとんどですから、園長との相談の場を持つのもいいでしょう。
相談をしてある程度整えたうえでスタートすれば効率が良く、やり直す必要も少なくなるのが分かると思います。
これは行事だけではないですが、相談することの重要性がお分かりいただけたと思います。
スポンサーリンク
保育園の行事はあくまで「保育の延長線上にあるもの」
行事の為の保育ではない
行事の前になると普段の保育がおざなりになり、行事の練習ばかりする保育園もあります。
雰囲気だったり保育士さんの力量だったりと、園によって様々ですが、
行事の為に保育を行うのではありません。
あくまでも行事は普段の保育の延長線上にあるものです。
行事は行事でしっかりとねらいなどもありますが、
普段の保育で身に付けた事や成長した姿を無理なく披露できるのが理想です。
行事担当の方はこの視点をしっかり持っておく必要があります。
主役は子どもたちである
保育士さんの中には行事の際に、
子どもの成長した姿を保護者の方に
見てもらいたいという一心で
頑張りすぎてしまう方もいます。
気持ちは分かります。
ですが、あくまでも主役は子どもです。
保育士ではありません。
保育士は進行をしつつ
なるべく子どもたちにスポットライトが
当たる様にふるまっていく必要があります。
子どもにも保育士にも無理をさせない
行事はできる範囲の事を無理なく行えばOK
子どもに無理をさせないというのはどの程度のことだと思いますか?
いろいろな意見があると思いますが、究極は「普段の保育の中で自然に行っているものごと」ではないでしょうか。
例えば発表会で何かを行いたいという場合、4月からある程度の見通しを持って取り組めるのがベストです。
その際に、無理なく行うようにするためにも事前に相談しておく必要があるわけですね。
無理をしてしまうと子どもも保育士もストレスになってしまいます。
ストレスと抱えたら楽しくないですよね?
そうならないように気を配るのも担当の役割になりますね。
無理すると軍隊みたいな保育になることも
無理をして高度な事をやろうとしたり、厳しい態度で取り組むのは良くない事です。
大抵、嫌な記憶しか残りませんし、傍から見ると軍隊みたいにも見えます。
「ちゃんと揃える!」
「動かない!」
「ダラダラやらない!」
何となく聞き覚えのある言葉がけですよね?
そんな保育は見たくないと思っている方は多いです。
もし心当たりがあれば、一度やり方を見つめなおしてみてください。
スケジュールや配分は余裕を持って組む
行事担当は全体のスケジュール管理も仕事になります。
ここで気をつけたいのが余裕をもったスケジュールや配分になっているかという事。
はたから見てもきついスケジュールにならない様に、
また、誰か一人に比重を偏らせない様に余裕を持たせると良いでしょう。
その際は、遅れが発生しても多少は大丈夫なように余分を設けておくと良いでしょう。
どれだけ余分が必要かは行事によって様々ですが、
定期的に進捗の確認と修正を行っていくと進めやすいです。
もちろん、「残業しない・持ち帰りしない」というのが原則ですよ。
通常の保育や遊びを充実させる
行事の準備期間だからこそ、通常保育の充実を図りたいものです。
どうしても行事の練習ばかり行ってしまい、肝心の普段の保育がおざなりになってしまうというケースはよくあります。
行事のスケジュールを組んでいる時に、
「この日は戸外遊び」とか、
「毎週〇曜日は練習しない」など、
普段の保育をしっかりと取り入れるような配慮が必要です。
一番怖いのは練習しすぎて子どもたちが飽きてしまう事です。
計画通り取り組めばメリハリもつきますし、子どもたちも飽きずに済みます。
特別な事は何も要りません。
普段の保育もしっかり行えるように促していく事も必要です。
スポンサーリンク
保護者の意見は参考程度に
行事担当をしていて、気になるのは保護者からの意見です。
回数を重ねるほど保護者からの意見は積み重なっていきます。
その中には参考になる様な意見もあれば、これは受け入れられないなという意見もあるのが現実です。
もちろんクレームに近い様な意見は改善していかなくてはならないでしょう。
ですが、全てを取り入れてしまうとまとまりがつかなくなりますので、
保護者からの意見は参考程度にとどめておくのが良いと思います。
行事を行うにあたり、どういった想いをもって行うかはあらかじめ保護者に説明しておくのも良いですね。
説明する場としては、年度初めの保護者会などが良いでしょう。
みんなが楽しめるような行事運営を
行事担当は負担が大きいように思いますが、うまく進める事ができればそれほど難しくはありません。
相談・連絡・報告の順に丁寧に行えばスムーズに行うことができます。
そもそもみんなで協力して行うものですから、担当ばかりに負担がのしかかる様な状況は良くありません。
全体の進捗状況の把握とフォローに徹すれば良いのです。
そう考えると、行事担当は難しいものではありませんし、
「やって良かった」と思えるはずです。
行事担当として保育園に関わる全ての人が楽しめる様に進める事ができれば最高です。
良い経験として心の中に根付いていくのではないかと思います。
スポンサーリンク