どうも!保育士園長まゆあです。
今回は保育園の園長兼保育者として保育の現場に立つ事のメリットとデメリットについて書いていきます。
園長先生って保育に入らない、事務仕事がメインというイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
しかし、運営形態によっては園長先生も保育者の一員として現場に立っているケースがあります。
私自身、これまでいくつかの園で園長を務めてきました。
その中で私も現場の保育者としてクラスをまとめたり、保育を行った経験があります。
今回はその時の経験や思い出を振り返りながら、園長が保育者として現場に立つことのメリットとデメリットを書いていきます。
みなさんはどの点にメリットとデメリットを感じるでしょうか。
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園長が保育士として現場に?なぜ?
みなさんは保育園の園長先生にどんなイメージをお持ちでしょうか。
事務所で仕事をしていたり、何かあった時の責任者というイメージの方が大きいのではないかと思います。
一方で、園長であっても現場の保育者と毎日一緒に頑張って保育を行っている方もおられます。
基本的に認可保育園、認可保育所と呼ばれる保育園では園長(施設長)は専任で置くことになっています。
保育従事者としてのカウントはできません。
(カウントはできませんというとやや異なるかもしれませんが、ここではできないという表現にします)
しかし、小規模保育事業所や企業主導型保育事業、認可外保育施設などは、制度上園長(施設長)は保育従事者と兼任できるのです。
つまり、他の保育者とともに現場で保育しても問題無いということになります。
もちろん認可保育園であっても一緒に戸外活動に行ったり、午睡時のブレスチェックなど保育現場に入っている方はおりますが、ずっと保育に入っているケースは稀でしょう。
保育に入る時間が多い傾向にあるのは、認可保育園以外の園長先生になります。
私自身、認可保育園に異動してから保育に入る回数はグッと減りました。
それまでは普通に早番も遅番もやっていました。
早い時は始発に飛び乗り、遅い時は20時過ぎまで保育に入っていました。
一人担任のクラスの職員が休めば、代わりに保育リーダーとして引っ張ることもありました。
現場にいるのは個人的には楽しいですが、メリットもあればデメリットもあります。
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園長が現場に立つ事のメリット
さて、園長先生が現場に立つことにはメリットがあります。
現場の保育者さんからしたら嫌かもしれませんが、個人的には以下の3つがメリットだと思います。
保育の現場がリアルに分かる
まずは、保育の現場がリアルに分かる点です。
園長先生が事務所にいて保育者からの報告を聞くだけだと、どういうことが起きると思いますか?
実際に目で見ないため事実の誤認が起きる可能性があります。
また、保育者がどの様に保育をしているのかが分からないため、トラブルの際に判断を鈍らせる原因になることもあります。
そこで園長先生が保育に入っていると、実際に目にする機会が多くなるため、状況をしっかりと把握することができる様になります。
もちろん、身体はひとつなので全てを目で見ることは難しいです。
ですが、事務所で報告を受けるだけとはまた違うのはお分かりいただけると思います。
正確な情報は運営の参考になりますし、保育現場の状態がわかるのでこどもたち、職員、保護者へのアプローチも正確になります。
場面に即したアドバイスができる
2つ目は場面に即したアドバイスができる点です。
場面に即したアドバイスを送ることができる、または受けることができれば保育者自身の成長に繋がりますし、良い関係性を作ることができます。
保育の細かい部分まで見られるのは嫌に思う方もいらっしゃると思いますが、小さいことが意外と重要だったりしますし、何よりこどもたちの成長に繋がるものであればそのアドバイスは有効です。
保育者としても、保育に入っていると目の前のことに集中してしまい、周りが見えていなかったりすることもあるでしょう。
これは保育の質にもつながる部分だと思います。
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デメリットもいくつかある
負担の増加
まずは単純に負担の増加が挙げられます。
保育園業務の中には園長先生にしかできない仕事も数多くあります。
特に小さい保育園になると主任や事務員がいないことが多いと思います。
園長一人でこなすことを考えると、保育との兼務は負担が大きいです。
場合によっては残業して仕事を処理している事もあるでしょう。
保育は思っている以上にハードな仕事です。
体力も使いますし、こどもたちの安全を守るために緊張感を常にまとっていなければなりません。
精神的にも疲れが溜まるなか、さらに頭を使う仕事をするとなると・・・。
この様に現場に立つことのデメリットで、一番のデメリットは負担の増加なのです。
大事な時に素早い対応ができない
園長先生が保育に入ると、大事な時に素早く対応できなくなるデメリットも生じます。
例えば急な来客があっても保育に入っていると対応することができないですよね。
他にも電話対応もありますし、園児が怪我をすることだって考えられます。
この様に、園長まで保育に入っている状況では急に何かがあっても対応できないのです。
本音で言えば、ちゃんと園長業務に専念できたらなと思いましたが、雇われでは仕方ない部分でもありました。
職員に嫌がられる事も
これは職員との信頼関係、人間関係も大いに関係してくるところですが、園長先生が保育に入る事を嫌がる保育者もいます。
園長と職員の間に不信感があったり、相性が良くないなどの人間関係でトラブルを抱えていたりするとその想いは強くなるもの。
「私の事を見張っているのではないか」と勘繰りたくなることもあるかもしれません。
もちろん、これは日頃の関係性が大きく関わるので一概にデメリットにはならないかもしれません。
ただ、上司が保育に入るって、なんか嫌な感じがしませんか?
露骨に嫌な顔をする方は少ないと思いたいですが、職員から嫌がられてしまうこともデメリットになります。
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制度的には問題ないものの…
認可外保育施設や小規模保育事業所の園長は制度上保育従事者として換算できるので、保育に入ることに対して問題はありません。
ただ、今回紹介したメリット・デメリットを考えると、個人的には保育に入らずに運営業務に専念できる方が良いのではないかと感じます。
・園長自身が業務量に嫌気がさしてしまう
・職員との関係性にリスクが生じる
これらは保育園にとって「リスク要因」だと思います。
もちろん、運営面で人件費をかけたくないという経営者の方もいらっしゃいますし、園長が人数換算できるならやってもらおうと思われても仕方ありません。
が、保育施設に求められていることが年々増大する中で、園長が保育に入らざるを得ない状況が生まれているのは改善してほしいです。
園長(施設長)は保育園の運営に労力を使うことができるようになってほしいのです。
今回はざっくばらんに私の経験も含めて書いてみました。
全ての園長先生がそうではないですが、中にはこういったケースもあるというのを知って欲しかったのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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