どうも!保育士園長のまゆあです。
今回のテーマは「保育実習の受け入れ」です。
保育実習は養成校などで保育士資格を取得する上で必ず履修するものです。
主に保育所で行う実習と、乳児院などの施設で行う実習に分けられ、実習期間中は実際に施設で体験的に学びます。
一方、受け入れる保育園側としても未来の保育士の育成に携われる良い機会です。
認可外保育施設だと受け入れは無いと思いますが、公立などの認可保育園では毎年受け入れしている所もあるでしょう。
しかし実際に実習を行っていく中で、良くない話も耳にします。
受け入れ先によっては保育士を目指すのを諦めてしまう様な出来事も発生しているとの事です。
未来の保育士を不安にさせる事があってはならないですよね。
ここでは保育実習を受け入れる時の5つのポイントを紹介します。
積極的な受け入れを行っていきましょう!
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保育実習で保育士を諦める人がいる?
・自分には保育士は向いていなかった
こんな風に言っている方はいませんか?
実は私が学生のころは結構いました。
同じ保育士コースに在籍していた友達で何人もこう言っている人がいましたし、実習が原因で保育士とは違う道に進んだ方もいます。
保育士を目指していたのに、実習が原因で保育士の道を諦めてしまう事例は多いのではないでしょうか。
もちろんそれぞれの人生ですから他の道を選ぶこと自体は悪いことではありません。
しかし、実習が原因で未来の保育士の可能性を潰してしまっているとしたら・・・
それはもったいないことですし、あってはならない事でもあります。
保育実習は未来の保育士を育てる良い機会
保育業界は保育士不足と言う風に言われています。
労働環境、人間関係、業務量…どれをとっても大変な職業だと思われています。
一方で、未来の子どもたちを保育することは日本の将来を支えることになりますし、とても大切な職業でもあります。
保育士は大変と分かっていながらも希望をもって保育士を志望する方が毎年多くいるのも事実です。
養成校だけでなく、独学で保育士資格を取得する方もいるくらいです。
魅力ある職業でもあることは間違いありません。
資格取得にあたっては実習が必要になります。
その実習をどの様に乗り越えていくのか。
学生さんたちは緊張しながらも頑張っているのです。
保育士である皆さんもそうだったのではないでしょうか。
そうだとすればなおさら保育実習の受け入れの際は積極的に関わっていくべきですし、つぶす様な行動は慎むべきです。
未来の保育士を育てる良い機会だと思って受け入れしていきたいものです。
保育実習を受け入れる時の5つのポイントは?
ポイント①とにかく実習生に寄り添う
実習生はとにかく不安の中で実習を行っています。
質問を一つするのにも勇気を振り絞っているはずです。
そこで実習生に寄り添うことで少しでも気持ちを楽にしていきます。
・冷たい先生についていきたいですか?
・放置する様な先生が良いと思いますか?
きっとついていきたいと思いませんよね。
少しの時間でも良いのでそっと寄り添って指導してくれる存在があるだけで実習へのモチベーションが変わってくるのではないでしょうか。
何もずっと寄り添っていくというわけではありません。
一日の中の要所要所で寄り添うだけで違うと思いますよ。
ポイント②わからない点をこちらから聞く
実習生は初めてその園で実習するパターンが大半です。
ですので、分からない点が出てきて当然だと思います。
実習生さんが困っているのは大体こんな点ではないでしょうか
・子どもへの接し方
・責任実習の内容
・園内のルールについて
上記は一例ですが、困っている事は実習生によって異なりますが、大なり小なり困っている事があるはずです。
実習生を見ながら保育をするのは中々大変なことだと思いますが、実習生も分からないポイントを聞きたがっているはずです。
そして、質問するタイミングを伺っている事でしょう。
質問される側としてはいつでも聞かれたら答えられる様にしてあげるのがベストだと思いますが、状況によってはそうもいかない事もあると思います。
ですので、分からない点をこちらから聞く時間を作るのも必要です。
そうすればある程度余裕がある時に時間を取る事ができますし、親身になって質問に答えられるはずです。
中には質問してくるのを待つという考えの方もいるかもしれません。
確かに、自分から聞きに行く事も重要な事です。
しかし、短い実習期間で初めての場所で質問をするという事は、意外と難しかったりするものではないでしょうか。
聞けず仕舞いで実習が終わってしまえばせっかくの貴重な時間がもったいないです。
ポイント③なごみやすい雰囲気作り
職場の雰囲気が悪さは実習生にも伝わります。
・この園、もしかしたらやばいかも
一旦悪いイメージがついてしまうと、実習のやる気を削いでしまう事にも繋がります。
「早く終わらないかなぁ…適当でいいか。」
なんて思われてしまうと実習内容が適当になってしまう事も考えられます。
そうならないようになごみやすい雰囲気を作る様に心がけましょう。
誰だってみんな明るく、元気に、仲良く働いている園が良いと思うでしょう。
そういった雰囲気を作る事は、自分たちの働きやすさの向上にも繋がります。
ポイント④失敗をプラスに変えるフォローを
実習生は勉強で実習を行っています。
つまり、最終的には評価を出す事になるので、実習生側としては出来る限り失敗したくないという気持ちが働きます。
単位を落とす程の評価をされる事例はあまり聞きませんが、0ではありませんからね。
実習には観察実習や責任実習など様々な形式があります。
観察だけならまだ気が楽かもしれませんが、自身がリーダーとして保育を行う責任実習で本来の力を発揮できずに終わってしまうケースもあるでしょう。
実習生が落ち込みやすいポイントですが、ここでしっかりとフォローをしてあげると先への希望も持てると思います。
そもそも、慣れない実習先で完璧にできる方が稀です。
皆さんは実習で力を思う存分発揮出来ましたか?
発揮出来なかった方の方が多いと思います。
ポイント⑤実習生を認め、評価する
実習では保育士や園長先生などがコメントを書くと思います。
また、振り返りの場などを設けてその日の実習がどうだったかを話す時間を作る事もあるでしょう。
そこで実習生を認め、評価していきましょう。
実習中は極度な緊張に見舞われていると思います。
みなさんもそうだったのではないでしょうか。
そんな中頑張ったのですから、認めてあげたいものです。
最終日は特に疲れていると思います。
暖かく労うと実習生さんも安心します。
気持ち良く終われると自信にも繋がりますし、実習生も保育士の道に進もうという気になれるのではないでしょうか。
未来の保育士を不安にさせない実習受け入れを
保育園側としては普段の業務に加え、実習生の対応も行うということで、負担が発生するのは事実としてあるでしょう。
ですが、実習生を受け入れる事は未来の保育士を育てることに携われる良い機会ですし、保育士養成校とのつながりを持てる様になります。
決して悪いことではないと思いますし、むしろ積極的に受け入れるべきだと思います。
未来の保育士である実習生が不安にならないようにフォローをして希望を持てるように受け入れを行っていきましょう。
そして、実習生は実習先の保育園がこうしたポイントを行っているかというのも見てみると良いかもしれませんね。