早めの対策を…保育園の騒音問題でトラブルを避ける為に行うべき事

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コミュニティイメージ

どうも!保育士園長のまゆあです。

今回は「保育園の騒音問題と対策について」です。

保育園は沢山のこどもが通っており、元気に遊ぶ声が聞かれます。

しかし、一方で保育で発生する音などが「騒音」という風にとらえられてしまい、地域住民から反発されたり、注意を受けるなどの事例が起こるようになってきました。

特に都市部の保育園は密集した住宅地にある事も多く、近隣との距離がとても近いです。
マンションの中に設置される事もあるので、より身近な問題になっています。

今回は保育園の騒音に関する問題と対策についてまとめました。
保育士の皆さんも身近な問題として考えてきましょう。


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年々増える保育園の騒音問題

住宅街

保育園における騒音問題は大なり小なり発生しています。

現在は待機児童問題が都市部に集中しているため、保育園の新規開設も都市部が中心となっている傾向にあります。

特に東京都などの都市部は、人口が集中しています。
その為、住環境も密になり、保育園と一般住宅との距離がとても近くなっています。

うちの法人の保育園も、マンションの中にあったり、住宅街の中に建てられていたりと形体は様々です。
今所属している保育園もマンションの中にあります。

その為、保育園で発生する音に関してはかなり気を使っているのが現状です。

私が体験した騒音に関する出来事

私が学生だった頃にボランティアさせていただいた時のお話をします。

ボランティア先の保育園で新しい園を作る事になり、説明会のお手伝いをさせていただいた事があります。

その保育園は長年地域に根付いており、園に対する信頼が厚い保育園でした。
しかし、そういった信頼された保育園でも説明会の中では騒音に対する質問が数多く寄せられ、中には強い口調で質問する方もいました。

この保育園であっても、騒音に関する心配事や意見が住民側から挙がるのかと、当時学生だった私は驚いた記憶があります。

また、私が勤める法人において新規開設をしようとした際、地域住民の反対にあって計画を断念した事例があります。
様々な問題があり、騒音に関する意見もその中にあったという事です。

保育園の音の問題は、地域住民の生活に多大な影響を与えると認識した出来事でした。


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こどもの声は騒音なのか?という問い

耳をふさぐ女性

さてここで、「こどもの声は騒音なのか」という問いについて考えてみましょう。

保育園で働いている人にとって、音は身近にあり、慣れているものです。
一方で地域の方には様々な方がおり、様々な事情や思いを抱えて生活しています。

保育園だからと言って特別視していただけるとは限りません。
それを踏まえたうえで個人的な考えを述べると、「騒音ととらえられても仕方ない」という考えを持っています。

その理由は

・こどもが嫌いな人もいる
・日常的に歌声や発せられる音に耐えられない
・常識の範囲を超えた音を保育園側が出している事もある
・誰であってもこちらの意見を押し付ける事はできない

という理由からです。

例えばマンションの一角にある様な保育園で思い切りピアノの音を出したり、大きな声を出せば周りに聞こえてしまいますよね?
私が以前勤めていた園はマンションの1階部分にあったのですが、音は3階の住民の方にも聞こえていました。
(その方はファミリーだったので快く受け入れてくださいましたが…)

後から保育園が入ってきてそんな状況になったら耐えられない方も出てくるのは当然だと思います。

最初から保育園があって、あとから引っ越してきたのにも関わらず苦情が寄せられるのは園側としては納得がいかない事もあると思いますが、保育園側も対策を施さないといけません。


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保育園側ができること・対策

説明会での十分な対話や傾聴

保育園を新しく立てる際は、必ず地域住民に対しての説明会を行っていると思います。
ここで十分に納得できるだけの説明を行えないと、開園前から厳しい道のりを歩む可能性もあります。

先ほども書いた通り、私がボランティアをしていた園は地域から信頼されていた保育園ですらそういう状況になる可能性があるわけです。

対策を十分に考えたうえで地域の方に納得していただけるように話をしていかなくてはなりません。

また、地域の方の思いを傾聴する事も必要でしょう。
対話を通して気持ちが通ずる事もあるでしょう。

話し合えないとしこりが残ったままになります。
そのしこりはいつか爆発する時が来ます。

説明会で十分な対話と思いの傾聴を行い、双方が納得できるようにしたいですね

防音できる設備を設置する

次にできる対策は「防音できる設備の設置」です。

新規開園前に防音壁の設置をしたり、二重窓にするなど音を軽減する措置をし、できる限り音を抑えよる為に工夫していく必要があります。

地域住民との話し合いのなかで防音設備を設置する事を条件として開園への理解を得られた事例もあります。

保育園側は費用がかかってしまうのがネックにはなりますが、これはある程度仕方が無い事がと思います。

これに関しては必要経費だと割り切って設置していくしかないのです。

保育中に発する「音」への認識

保育中は様々な音が発生します。

例えば

・こどもや保育者の声
・ピアノやキーボードの音
・CD
・掃除の音
・換気扇や室外機の音

これらの音は保育園の中にいると気付きづらいですが、結構聞こえているものです。

大事なのはこれらの音が外部に漏れているという認識を職員一人一人が持つことです。
保育園だからと言って何でも許されるわけでは無いですからね。

働く職員一人一人がこれらの音に対して周りに聞こえているという意識を持ち、万が一大きくなりすぎるようであればお互いに気をつけあえる様な関係であると良いと思います。

特に今はコロナウイルスの事もあり、定期的な換気をしなくてはなりませんよね。
窓を開けるとなると、そこから音が漏れてしまいます。

こうしたときにトラブルにならない様に意識していく事が大切です。


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保護者に協力を依頼する

保育園側だけで行う対策には限界があります。
保護者の方にも協力を頂かないといけない部分もあると思います。

例えば送迎時。
送迎時に園の前で長い間立ち話をしたり、こどもを遊ばせたままにする事例は数多くあります。

こういった時の話し声やこどもの声は、意外と近所に響いたりしています。
毎日そういった状況になると、近所の方から苦情が入ってしまいます。

利用する保護者の方にも、騒音問題に対して十分に理解をしてもらえる様に働きかけなくてはならないでしょう。
定期的に手紙を配布したり、お迎えの時などにお願いするのも良いと思います。

保育園を利用する全ての方協力していただける様に、コミュニケーションを取りながら協力体制を整えていきたいものですね。

地域に溶け込む努力をする

保育園側が地域に溶け込めるように努力する事も必要です。

これからの保育園運営は、地域からの協力が必要不可欠です。
また、保育所保育指針の中でも地域との関わりが書かれており、子育ての拠点としての役割も担っていきます。

しかし、地域に溶け込む…と言っても何をしたら良いのか分からないという声もあるかと思います。

例えを挙げるのであれば…

・日々の挨拶
・町内会の行事に参加する
・地域の集まりに参加する
・定期的なご近所への挨拶回り

どうでしょうか。
難しいことではありませんよね?

散歩の時や園の前を掃除する時に、地域の方と挨拶やちょっとした会話を重ねていくと、徐々に顔見知りになっていくと思います。
こうした日々のコミュニケーションの積み重ねが大事なのです。

町内会関係は事業者の意向や、お誘いを受けない事もあるので参加しない事もあるかもしれません。

しかし、お誘いを受けたのであれば参加した方が後々の為ですし、協力してくれる方が増える可能性もありますので、良い事の方が多いのではないでしょうか。


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トラブルを避けるために早めの対策を

ピースするこども

今回は保育園の騒音問題について、対策などを含めたお話をしました。

保育園は地域の子育て拠点としての機能を有しており、必要不可欠な施設です。

一方、騒音にまつわる問題がしばし発生し、トラブルになるケースも発生しています。

無用なトラブルは避けた方が賢明です。
地域にうまく溶け込めるようにしなくてはなりませんし、それには保育園側の意識や行動が必要になります。

騒音問題を大きくしない為に早めの対策を行っていき、地域の方々といい関係を作っていきましょう。


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