どうも!保育士園長のまゆあです。
今回は「こどもの主体性を伸ばす保育」についてです。
「主体性」という言葉を聞いた事はありますか?
保育の世界、こどもの育ちには欠かせないものです。
一方で、主体性はすぐに育つものではありません。
根気よく、長い時間をかけていく必要があり、時にはもどかしく感じられることもあると思います。
だからと言ってないがしろにするわけにはいきませんよね。
保育者が主体性を理解し、こどもにアプローチしていく事が必要です。
こどもの主体性を伸ばせるような保育を心がけていきましょう。
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「主体性」とは何か?
主体性とは「自らの意志や行動などを自分で考え、判断し、責任をもって行動する力」という風に言えます。
こどもが社会に出た時に必要な力とも言われていますので、小さいうちから育てていく必要があります。
保育所保育指針の中でも主体とか主体的にといった言葉が使われており、こどもの育ちに欠かせない要素と言えますね。
主体性はすぐに身につけられるものでは、ありません。
長い年月をかけて育てていく力にはなりますが、主体性を伸ばさなきゃと周りの大人が躍起になってしまってはこどものタメにはなりません。
こどもが大きくなり社会に出た時、主体性をもって人生を歩んでいけるかは非常に重要なポイントです。
小さいうちから主体性を伸ばしていけるように保育を行っていきたいものですね。
よくある間違い
よく、主体性を伸ばそう!という事で、ルールもなしにこどもたちの好きな事を好きなようにやらせてしまう事例があります。
私が以前いた園でも、その様な考えを持っている保育者がいましたが、これは間違った考え方です。
好きなようにやらせてしまったが為に、全然まとまりのないクラスになってしまったのです。
やりたい放題になってしまっては主体性も何もあったものではありません。
単なる放任になりかねませんからね。
また、つい大人が手を貸してしまったり、援助をしすぎるという事もあります。
何かを手伝えば確かにその場は楽かもしれません。
しかし、こどもの主体性を考える場合、手伝いすぎても良くありません。
自信の保育を振り返ってみると、意外とこういった場面が多くあるかもしれません。
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保育においてこどもの主体性を伸ばすには?
こども自身の選択を尊重する
まずは、こどもたちの選択を尊重しましょう。
主体性を育むには、こども自身が選択をして決めるという過程も必要です。
場面ごとにどの様に決めてもこどもの選択を尊重していきましょう。
選んだという事は理由がどうであれこどもの気持ちがのっています。
気持ちを無駄にするようなことは避けたいですね。
また、選んだ結果指摘されたり、怒られてしまうという状況では主体性は伸びず、むしろ大人の顔色をうかがうようになってしまいます。
これでは尊重しているとは言えないですよね。
まずはこどもの選択を尊重する事、気持ちを尊重してあげる事から始めてみましょう。
行動を信頼し、見守る
こどもたちの行動に対し、大人側が介入してしまう事があると思います。
大人側としては心配だとか、早くしてほしいといった気持ちがある事が多いです。
さて、この状態が続くとどうでしょうか。
きっと自分でやろうとする気持ちが無くなってしまいますよね。
やろうとする時に手を出されてしまうと、こどものやる気や意欲の低下につながる恐れもあります。
こどもたちが行おうとしている事は信頼し、暖かく見守っていく。
こういった姿勢が大事ですね。
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自分たちで話し合って到達点を決める
大人が決めた到達点はあくまでも大人が決めた到達点です。
そこにこどもの気持ちや想いが乗っているかといえば、そうではないと思います。
こどもたちが自分で到達点を決めることで、そこに向かう為の道筋をこどもたち自身が考える様になります。
例えば、
・行事の内容をどうするか
・保育室内のルール
などなど。
3歳以上児くらいになると、友だちとの会話も増えてきます。
会話が増えてくれば、自分たちで決める事も徐々にできる様になってきます。
もし、こどもが迷ったり、助言を求めてきたら答えや結論を言うのではなく、アドバイスするくらいが良いでしょう。
あくまでも最終的に決めるのは「こども自身」なのです。
自分たちで決めた到達点や目標に向かって生活をする。
そうなればこどもが主体的な動きをするようになりますよ。
こどもが安心できる環境作り
こどもたちが安心できる環境は、主体性を伸ばすうえで必要な事です。
自分で考えて決めたのにも関わらず、大人から否定されたり、代替えの案にされたりするとどうでしょうか?
きっと、こども側としては悲しい気持ちになると思います。
・安心して選択できる
・安心して行動できる
安心して過ごす事ができる環境を用意する事で、こどもたちが自分で選んで行う力も身についてきます。
そして、安心して選ぶことができれば、より主体的に行動するようになります。
少しでも過ごしやすくなるように物の配置をこども目線で決める。
挑戦したいと思った事に挑戦できる。
知りたいと思った事を調べられる。
こうすると良い循環が生まれると思いませんか?
こどもの育ちには環境も大きく関わってきます。
少しでも安心できる環境を整えてあげたいですね。
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こどもの主体性を保育者が引き出していく
こどもが主体性をもって成長していくには、関わっていく保育者も主体性を考えていく必要があると思います。
大人がああしなさい、こうしなさい、やってあげるといった姿勢では主体性は育っていきません。
そうではなく、コミュニケーションをとりながらこどもたちの意欲や関心、主体性を保育者が引き出していく感覚を持つことが大事です。
まずはこどもひとりひとりの育ちをよく観察する事。
そして、必要と思われる援助はするものの、こどもたちの行動を暖かく見守る。
さらに、意見を尊重し、間違っていたら怒らずにどうしたらよかったかを考える。
できた事は沢山ほめ、こどもも自信をつけていく。
主体になっているのは誰なのか。
紛れもなく「こども」ですよね?
保育者自身の想いや感情を前面に出すのではなく、こどもの可能性を大いに信じて保育していきたいですね。
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こどもたちがより良い成長を遂げる為に
こどもがより良い成長を遂げるうえで、主体性は無視する事はできません。
保育は大人の為のものではありません。
こどもが主になり、いかにこどもたちが主体的に行動できるか。
その環境を整えるのは保育士をはじめとした保育者たちになります。
安心した環境の中で安心して行動し、自信をつけていく。
主体性を育むのは容易な事ではありませんが、長い目で見て信頼関係を築きながら取り組んでいきたいですね。
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