どうも!保育士園長まゆあです。
今回はこどもが自ら気付く力を身につける方法というテーマで書いていきます。
自ら気付く力はこどもの育ちにおいてとても大切なもの。
気付いて考えて学ぶことで、人としても成長していきますよね。
ですのでなるべく身につけてほしい力になります。
この後紹介する5つの方法はどれも気軽に取り組めるものばかりですが、粘り強く取り組むべきものもあります。
こどもの成長に合わせて取り組んでいきましょう。
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こどもの育ちに気付きは必要なこと
こどもの育ちにおいて「自ら気付く力」はとても大切な力です。
周りの環境や社会、人と接する中で様々な物事に気付き、考え、知り、学んで人成長していきます。
気付きとは好奇心や興味という言葉に置き換えて考えてもよく、こどもの可能性を伸ばすためにできる事はやってあげたいものになります。
ご自身の環境に合った方法から取り組んでみてください。
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①答えを言うのではなく「分かりやすく問いかける」
一つ目は分かりやすく問いかけることです。
こどもが何か困ったことに直面した時に「答えを出してあげる」のは簡単です。
解決方法を提示することで問題はすぐに解決できます。
こどもも大人もストレスが溜まらず、時間もかからないので良いように思えます。
でも、本当にそれで良いのでしょうか?
確かに問題がすぐに解決できれば良いに越した事はありません。
しかし、長期的な目、特にこどもの発達面を考えたら素直に良いとは言えないと思います。
こどもはずっとこどものままではないですよね。
いつか大きくなり、自分で身の回りのことを行わなければなりません。
その時に自分で問題を解決できる力が身についていないと、困るのはこども自身です。
そこで、答えを出してあげるのではなく、答えに辿り着けるように「分かりやすく問いかける」ということが大事になります。
もちろん乳児の様な小さいこどもは援助する必要があります。
何かと手伝ってあげる事が多いでしょう。
ですがある程度理解ができる年齢になれば、自分で考える事もできるようになります。
その時に分かりやすく問いかけてあげることで、こども自身で解決方法に気付くことができます。
こどもが考えて出した答えが問題を解決する答えだったら…
できた喜びを感じることができますし、次に同じ様な問題に直面しても自分で解決しようと頑張ってみると思います。
分かりやすく問いかけ、考えられるように接してみましょう。
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②自由に遊ぶことができる環境を用意する
自由に遊ぶことができる環境を用意する事も一つの方法です。
大人が制約した環境よりも、自ら自由に動いて散策して興味のままに手に取って遊べるという環境の方が気付く力を身につけやすくなります。
例えば
・文房具や廃材を使って自由に制作する
・園庭等で自由に散策する
自由というのは「何やっても良いですよ、好きにして」という意味ではありません。
安全が担保されていなければ、こどもが安心して遊ぶことができません。
ですので「必ずその場所は安全である」というのが大前提です。
その上で大人が決める活動ではなく、こどもたちがやりたいと思ったその時にできることが大切です。
自由に遊ぶ中でこどもは様々なことに気付きます。
・玩具同士を掛け合わせて新たな遊びを作り出す
・見立て遊びから学ぶ
・友だちとのやり取りを通して気持ちを知る
ざっと挙げただけでも上記の様な気付きが得られます。
その中でうまくいかない事、失敗する事もあると思います。
ただ、それも良い経験ですし、失敗から気付く事も多くあります。
柔軟な姿勢で見守っていきましょう。
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③観察する時間や機会を多く作る
物事に気付く為に「観察する事」はとても大事な事です。
観察する事で変化に気付いたり、新たな発見する事ができます。
じっくりと観察する時間を設ければ、こどもでも様々なことに気付く事ができます。
新しい事に気付いたこどもたちはきっと周りの友だち、親や保育者など身近な大人に嬉しそうに教えにいく事でしょう。
そして新たな発見があるかどうかをまた探し始めるのです。
気付きを認めてあげるとさらなる興味関心が芽生えていきます。
逆効果になってしまうのが大人の都合で急かしたり、観察を止めてしまう事。
これではこどもも満足しませんし、興味を失ってしまう可能性もあります。
興味を無くしてしまうとこどもの意欲の低下にも繋がりかねないので注意が必要です。
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④応用できるか考える機会を作る
こどもの知識や経験を応用する事で新たな事に気付いたり、発展させることができます。
応用とは自分の知識などを目の前の物事に当てはめて行っていくといった意味合いになります。
これまでに得た知識経験を活用するという事ですね。
また、老子の格言に【授人以魚 不如授人以漁】というものがあります。
解釈は様々ですが、釣った魚をあげるだけだと1日で無くなりますが、釣り方を教えれば一生魚を食べられるようになるという意味です。
確かに魚をもらうだけではすぐに無くなってしまいますが、釣り方を知っていればいつでも食べる事ができるようになりますよね。
この老子の格言は他の事にも応用できる可能性を秘めていると考えることもできます。
↓
もっと多く釣るにはどうするか考える
↓
針を増やしてみる、長い糸を用意し深い所の魚を狙ってみる、投げる動作から魚以外の獲物を狙える。
このような応用ができるようになります。
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応用をすることで、物事が発展していきます。
奇しくも戦後の日本は、諸外国から技術などを応用して発展した歴史があります。
要は応用を繰り返してきて成長したわけですね。
こどもの育ちにおいても似ているところがありますが、大きく違うところは小さいうちは応用に気付かないことが多い点があるとうこと。
ですので、応用できるか考える気付く視点、考えに気付く取り組みが必要です。
・周りの意見を聴く機会を作る
・応用に気付くようなヒントを伝えてみる
・一緒に遊ぶ中でやってみせる
ザッと挙げてみましたが、これだけでも新たな視点の獲得ができそうな気がしませんか?
もちろん保育の中に当たり前にある事ばかりですが、気付く力に繋がるということを意識しているだけでも保育の質が変わってくると思います。
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⑤振り返る機会を作る
4つ目の応用にも繋がる話ですが、振り返る機会を作る事も気付く力を身につける為に良い方法です。
みなさんは保育や子育てなどこどもに接する中で、どれだけ振り返る機会を作っているでしょうか?
意識してもしてなくても、一日の中で振り返らないという事は無いと思いますが、ここはひとつ意識して振り返る場を作ってみましょう。
振り返りの場面として、ここではこども同士のケンカを例にしてみます。
ケンカが起きている時はこどもも興奮しているでしょうから周りの言葉は耳に入らないかもしれません。
落ち着いてから対応=後から振り返る事になりますが、ケンカ一つでも様々な事に気づく事ができます。
(原因を思い出す)
・ケンカが起きた時の自分の気持ち、相手の気持ち
・ケンカしている時の周りの状況
・どうすればケンカせずに済んだか
(あくまで考えとして。)
・ケンカをした後の対応
これらの事を振り返って考えてみると、状況や気持ち、原因など様々な事に気づけます。
気付いたからといってすぐに行動に移せるかは別の話になりますが、繰り返していく事で獲得し、行動に移せる様になります。
振り返りの場は時にこどもの気持ちがあふれすぎて考えがまとまらなくなる事もありますが、落ち着いて話せる場を設け、一つずつゆっくりと振り返る時間を作っていきましょう。
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気付きを褒めることを忘れない
こどもが新しいことに気付いた時、誰かに見てもらいたい、誰かに教えたいという欲が出てくることがあります。
この時のこどもの気持ちは「世紀の大発見の様な気持ち」になっています。
そこで沢山褒めてあげる事で気持ちが満たされるだけでなく、もっと知りたい、見つけたいという「次へ向かう力」の源になります。
新たな気付きを見てもらいたい相手は身近な存在である親や保護者、友だち、保育者などです。
ぜひこどもたちが知らせてくれた時には沢山褒めて、共感してあげましょう。
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気付く力を意識して伸ばしていきましょう
日々の生活において気付く力というのは様々な場面で発揮されています。
そして、こどもたちに接する周りの大人も自然と接していることが多いです。
こどもたちの可能性を伸ばす事ができる「気付く力」。
この力を更に伸ばす為には、意識して取り組みを行う事が重要です。
生活の中で、保育の中でのひと工夫の積み重ねがこどもたちの育ちに繋がっていきます。
粘り強く取り組む事も必要になりますが、大きくなるにつれて変化が見られるようになりますので、意識してこどもたちと関わるようにしていきたいですね。
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