どうも!保育士園長のまゆあです。
今回は新年度慌てない為に行う保育園の準備です。
主に保育者側の視点から書いていきます。
保護者側はまた別の記事で触れていきます。
2月や3月は保育園にとって新年度の事が気になり始める時期です。
新しい担任の事や、新入園児の事、進級に向けた準備などやる事が多く発生する時期でもあります。
まさに保育園版の師走といった感じで、大変ではありますが、準備を万端にしておきたい所。
そこで今回は新年度に向けてやっておきたい準備についてまとめました。
早めの準備がカギとなりますので、できる時にどんどんやっていきましょう!
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早めの新年度準備を行おう
新年度入るとこどもたちの生活も大きく変わります。
今まで過ごした部屋が変わったり、新しい友だちが増えたり、逆に今まで遊んでいたお友だちとお別れしたり…。
こどもたちの生活が変わるので、保育者であるみなさんはその準備を行っていくわけです。
新年度準備は早めに行えるのが良いに越した事はありません。
こどもたちの為にもしっかりと準備を行っていきましょう。
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こどもたちの生活面
新しい部屋に慣れる
新年度に入ると一部例外はありますが、基本的には新しいクラスの部屋で過ごすケースが多いと思います。
生活環境が変わるわけですから、できれば新年度が始まる前から新しい部屋に慣れる機会があると良いです。
新しい部屋になった時にこどもたちがどう動くのか。
どんなものに興味を示すのか。
新しい部屋での生活はストレスにもなる可能性があります。
今までの部屋の方が慣れているわけですからね。
それを徐々に緩和していける様な取り組みをしていきましょう。
新しい担任、保育者との信頼関係作り
新しい担任の先生がいつ発表になるかによっても変わりますが、早めに発表された場合は関係作りを行っていきましょう。
保育において信頼関係は必要不可欠な物というのはみなさんご存知の通りと思います。
こどもたちとすぐに信頼関係が築けるかと言ったらそうではないです。
ですが、早くから始めれば関係構築も早いはずです。
もちろん、質が伴わないといけないので上っ面だけの関わり合いではダメです。
「これからこの子たちの担任になる」という意識の下、行動していくと良いのではないでしょうか。
フロアが変わる場合
園によっては2階、3階がある所もあると思います。
フロアが変わると、同じフロアで変わる時よりも大きく生活が変化します。
一番の変化は「階段を使う事」です。
階段を登る事に慣れていないと、保育の導線やこどもへの配慮も変わります。
階段の上り下りに慣れれば良いですが、慣れないと転落などの事故が発生する可能性もあります。
ヒヤリ・ハットが多発することだって考えられますね。
登る時、下りる時に気をつけるポイントを、こどもに付きながら伝えていきましょう。
進級が楽しみになる様な関わり合い
進級するという事は一つ学年が上がる事です。
今までお兄さん、お姉さんがいたクラスが自分たちのクラスになるわけです。
それ以外でも、今までやっていなかった活動を今度は自分たちがやる様になるなど、これからの生活に希望を見出しやすくなります。
「〇〇しないとできないよ」といった関わりはNG。
「もうすぐ自分たちもできるようになる」といった前向きな気持ちになれるような関わり合いをしていきたいですね。
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園内の環境を整備する
新年度の導線の予測
まずは、新年度の導線を予測してみましょう。
クラスの構成が変わると、動き方も変わってきます。
どう動くか全体でシミュレーションしてみると良いでしょう。
職員が変われば動き方も変わる事でしょう。
また、初めは慣れずに少なからず混乱する事もあるでしょう。
実際に新年度にならないと見えない事があるかもしれませんが、在園児がいればどの様に動くかある程度は分かるはずです。
動きが重なると保育の流れが滞ってしまいますので、できるだけ解消できるように努めましょう。
保育用品の補充
保育用品の補充は絶対に行っておきたい所です。
画用紙、折り紙、絵の具、ペン、クレヨン、のりなど、普段保育で使うものは無くなるのも早いので、新しい生活に向けて準備万端にしておきましょう。
もちろん、日々補充していてOKという保育園は大丈夫です。
保育用品が欠けていると、いざ使いたいときに使えなくて困ってしまいます。
そうなると、準備万端!とはいかないですよね。
常に補充できるようにしておくのが一番ですが、新年度に入るタイミングでもう一度見直すとともに、不必要なものがあれば処分するなどの対応もすると良いと思います。
破損、汚損しているものの交換
新年度は新たな気分で迎えたい、そう思う方は多いのではないでしょうか。
ですので、破損や汚損されているものを思い切って一新しましょう。
中には大きな費用がかかるものもあるかもしれません。
ですが、新たな園児や保護者を迎えるわけですから、きれいにしておきたい所ですよね。
見た目は気にしないという方もいらっしゃいます。
ただ、個人的には第一印象は良い方が良いと思います。
特にこどもたちが普段目にするものは直しておきたい所ですね。
すぐに全てのものが交換できなくても、ある程度の期間の中で出来る様に計画を立てると良いでしょう。
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事故やヒヤリハットが起きそうな所のチェック
新年度は園児も職員も生活に慣れていません。
その為、事故や怪我、ヒヤリハットの発生確率もあがります。
みなさんの園の過去1年分のヒヤリハットの状況の分析をしてみてください。
分析をすると、どんな場所・場面で起きているのか、ある程度の傾向が見て取れます。
新年度も同じところで事故やヒヤリハットが起きるとは限りませんが、ひとまずの対策としては有効です。
ヒヤリハットは日々書きため、分析して活かしていきたいもの。
こどもたちの安全を守る為にもチェックをしていきましょう。
ブレスチェックの体制確認
新年度に入り体制が変わる時に気を付けておきたいのが、ブレスチェックの体制です。
保育園でこどもを預かる際に一番怖いのが乳幼児突然死症候群(SIDS)の発生です。
低年齢児ほど発症確立があがり、特に0~1歳くらいのこどもに起きやすいとされています。
1歳を超えても発症する可能性もありますので、どのクラスであっても気を抜かない事が大事です。
何かあった時にすぐに対応できる様にブレスチェックに専念できる体制を整えましょう。
新入職員もベテラン職員も同じような対応ができるのが理想です。
その為の園内研修も行えると良いですね。
事故があってからでは遅いです。
必ず確認しましょう。
同時にAEDの配置もできると良いでしょう。
緊急時にAEDがあると無いとでは対応が大きく異なります。
個人的には一園に一台は設置しておいた方が安心感が増すと思いますので、検討してみてください。
新入園児を迎えるにあたって
安心できるようにコミュニケーションをとる
新入園児は新たな環境に不安やストレスを感じます。
入園したあとに家庭で今まで見られなかった姿が見られる可能性もあります。
同様に保護者の方も新年度は不安な気持ちを抱えているものです。
大切な我が子を預けるわけですから当然ですよね。
新年度始まる前には必ず面談をすると思います。
まずはそこで打ち解けられる様な話をしていきましょう。
こどもの事を聞く面談ですので、沢山の質問事項があると思います。
しかし、それよりも大事なのは出来るだけ心を開いてもらう事。
安心感を持ってもらえるようにコミュニケーションをとっていきましょう。
気になる事はしっかりと確認する
気になる事は初めのうちに聞いておいた方が良いです。
面談の場はお互い緊張すると思いますが、雑談を交えながら聞くべきことは聞きましょう。
特に発達面で気になる事があればあらかじめ把握し、新年度が始まるまでに対策を考えておきたい所。
ちなみに私の園は
↓
返信
↓
園で確認
↓
面談
という流れになっています。
この流れだと効率よく面談を行えますし、気になる事があればそのことについて時間をかけて話す事もできます。
デリケートな事であれば、周りに配慮する事も可能です。
それ以外でも気になる事があれば電話連絡をして聞く事もあります。
預かる初日から責任感を持って保育が行える様に、しっかりと確認していきましょう。
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担任の発表は早めに行う
新年度準備をしっかり行うには、新年度の体制がはっきりしないと進められません。
何度かお話ししていますが、担任発表は早いに越した事はありません。
しかし、様々な都合からどうしてもギリギリの発表になる園も多くあります。
ただ、ギリギリになればなるほど余裕は無くなります。
余裕が無いと、準備が十分行う事ができませんよね。
準備万端で迎える為には、時間を沢山かけたい所。
担任発表がギリギリであっても先に用意できることがあればそちらをどんどん進められるように、園全体で情報の共有を行いながら進めていきましょう。
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余裕を持った新年度準備を
余裕を持った新年度準備を行いたい気持ちは保育者全員持っていると思います。
それをかなえられるように園長先生や事業者は環境を整えていくべきではないでしょうか。
特に4月は新生活に慣れていないので、園全体がバタバタした雰囲気になります。
準備が万端ではない状況で新年度に突入したら…落ち着かないですよね。
もちろん、体制が変わればある程度落ち着かない雰囲気が出るのは仕方がない事です。
しかし、それが準備していれば防げるものであれば、防ぎたい所。
園全体で新年度に向けて、一致団結して準備を行っていきましょう。
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