男性保育者が周りから「信頼」される為に求められる4つの行動

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どうも!保育士園長まゆあです。

今回のテーマは「男性保育士が周りから信頼される為に求められる行動」です。

男性保育者の数は年々増えており、大分世間にも認知されました。
男性がいる事で職場の雰囲気が変わりますし、こどもの保育においても重要な役割を担っています。

一方で、男性保育者に対する目が厳しいのも事実です。
特に女の子を育てている保護者の中には、男性保育者に対して厳しい目を持っている方もおります。

何かと辛い立場に立たされることがある男性保育者ですが、「信頼」があればその辺もカバーする事ができます。

もちろん信頼が必要なのは女性も同じですが、女性が多い業界の中で男性は目立ちますので、特に気を付けたいポイントです。

周りから信頼を得られるように、自身の行動を振り返ってみましょう。



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まずは男性保育士の歴史と現状から

ひらめき
保育士資格を持つ人が保育園で働く際、「保母」という名称で働いていました。

そもそもが女性が職に就くことを前提として資格が制定されていたので、男性が保育の現場に入ることすらできなかった時代もありました。

男性はというと「保父」と呼ばれておりましたが、あくまでも俗称。
正式な資格名は「保母」のままで、男性にとっては働きづらい業界と言われていました。

その後、1999年4月に児童福祉法が改正され、「保育士」という名称に変わりました。
背景にあったのは同年に改正された男女雇用機会均等法。

この改正を機に男性でも保育士資格取得を目指す人が増えたのです。



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だが依然として男性は少ない

虫眼鏡で拡大した資格の文字
さて、あなたは男性保育士がどのくらいいるかご存知でしょうか?

令和2年の厚生労働省のデータだと、登録されている男性の保育士数は8万人ほどで、保育士全体の約5%にとどまっています。

以前よりも男性の比率が上がっているのは確かな所です。

しかし、まだまだ少ないというのが現状ですし、男性がいない園と言うのも多くあります。



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世間を騒がす男性保育士の不祥事が与える影響

保育士園長まゆあ
最近では男性保育士による事件が大きく取り上げられる事が増えました

毎年の様に起こる男性保育士の事件

時折ニュースになりますが、男性保育士が性的事件をおこしたり虐待事件を起こす事が毎年のようにあります。

大阪の私立保育園で男性保育士がわいせつな事件を起こし、逮捕された事件がありました。
他にも仙台では男児のことを金属製の水筒で殴打し、裂傷を負わせる事件も起きています。

このほかにも同様の事件は起こっており、ニュースにならないだけで、実際にはもっと多くの事件が起こっているのではないかという推測もあるくらいです。

一度起こると「全てそう見られる」現状

ニュースなどでこれらの事件が取り上げられると、正直「またか」と思ってしまいます。

というのも「全ての男性保育者がそうなのではないか」という目で見られるからです。

ネットのカキコミなどは半信半疑な部分もあります。
ですので全てを鵜呑みにするわけにもいきません。
ただ、一度事件が起きると、批判の声が多く集まるのも事実です。

もちろん、我が子が性的対象になってしまうのではないかという不安を感じる保護者の気持ちも分かります。
また、何かされていないか不安に思う気持ちも分かります。
私も子どもがいますので、そう見られたら嫌な気持ちになるのも事実です。

ですが、真面目に業務をこなしている男性保育士が圧倒的に多いのも事実。
こういった事件が起こると「またか」と思っていることと思います。

いまりちゃん
男性保育士の方が事件を起こすと影響が大きいですね

保育士園長まゆあ
こういった事が起きると、男性保育者への信頼が揺らいでしまいます

いまりちゃん
そんな状況の中で男性保育者ができることはありますか?

保育士園長まゆあ
これは地道に信頼を得るしか方法はありません。次に信頼を得られる方法をお話ししていきます



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男性保育者として信頼される4つの行動

握手

保育士園長まゆあ
ここからは男性保育士が信頼を得るためにできる事を紹介していきます

①丁寧さを心がける

女性とは異なり、男性は丁寧でない印象を持っている方もいます。
なので丁寧にやろうとする努力をしてみましょう。

丁寧さはこんな所で求められます。

・言葉遣い
・話をよく聞いているか
・字の綺麗さ
・整理整頓できているか

「自分は不器用だから」と諦めてしまうのではなく、不器用なりに努力をする事が大事であり、そこで成長した姿が見られると人として信頼されると思います。

保育士園長まゆあ
私自身も雑な部分があり、よくそこを指摘されました(中々直せなかった・・・)

指導する立場に立った今でも雑になってしまう部分があるのですが、昔と比べると丁寧にできるようになってきたかなと思っています。

②明るく笑顔で元気よく保育する

これも必須だと思っています。

あなたは笑顔が少なく、元気がないような保育者の側にこどもはやってくると思いますか?

きっとやってこないという答えになるのではないでしょうか。

表情が暗かったりすると、周りの人も何となく近寄りづらくなってしまいます。

逆に明るい人・笑顔が多い人・元気な人というのは好かれやすい傾向にありますし、自然と人が集まってきます。

全てがそうとは限らないかもしれませんが、明るく笑顔で元気よくというのは大切な要素であると思います。

初めは緊張したり自信の無さから明るく見られない事もあると思います。
私もそうでした。

でも、少しでも笑顔を見せたりしているとそのうち慣れていき、自信につながって行くので継続していきましょう。

③できる限り話を聞く姿勢を持つ

話をするのもそうですが、聞く姿勢を持つのも信頼を高めていく秘訣です。

どんな職場でも相談されやすい人がいると思います。
なぜその人に話をしにいくかというと、「相手を信頼している」からなんですね。

保育の現場でも同じです。

・「あの先生なら話をする」というこども
・愚痴を話すなら内容を漏らさないあの先生に
・子育ての相談は○○先生じゃなきゃできない

なんとなく想像つきませんか?

話を聞いてもらえると相手は安心します。
それはこどもであっても大人であっても同じです。

「話をきいてくれる存在」になるというのも大事な事ですね。

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④積極的な行動が信頼をつくる

人は消極的な人より積極的な人のほうに惹かれがちです。

積極的過ぎるのも敬遠される原因になったりしますが、通常の仕事を率先して行ったり、前もってしっかり保育の準備を行っておくなども信頼を得やすい行動と言えます。

ここで気をつけたいのが、積極的な行動が無理を招いてしまう事です。

人にはそれぞれキャパシティ(どれだけ受け入れられるか・容量)があります。
沢山の事を受け入れて行動できる人もいれば、少しずつしかこなせない人もいると思います。

よく「キャパオーバー」と表現されますが、無理してこなそうとすると身体を壊す原因になったり、中途半端になってしまうおそれがあります。

頑張る気持ちは分かりますが、自分がどれくらいのことを行えるのかは知っておいたほうが良いです。



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女性でも信頼は必要だが、男性はそれ以上に必要

保育室内
今回は、男性保育者には特に信頼が必要というお話をしました。

もちろん女性も信頼は必要であり、本来性別で語られるようなことでは無いのかもしれません。

しかし、男性保育士を取り巻く環境はお世辞にも向上しているとは言えない現実もあります。
一定の理解は進んでいても、現状だとまだまだ足りていないと思います。

私自身は幸いなことに保護者には恵まれ、0歳児クラスの担任をしてもおむつ替えをやめてくださいなどといった言葉は言われたことはありませんでした。

しかし、初めて勤めた園の上司からは男性ということで嫌な思いされたことがあります。
他にも働いていた系列園の男性保育士は「あの先生にこどもの着替えをさせないでください」と言われた方もいます。

専門性が高い仕事ですし、個人の資質によっても左右されますが、男性保育士は信頼されて初めてスタートラインに立てるといっても過言では無いのかもしれません。

現状は厳しい面もありますが、ジェンダーレスの時代に突入していますし、男女関係なく「保育者」というだけで信頼されるような社会になって欲しいと願うばかりです。



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男性保育者に読んでもらいたいおすすめの本

保育士園長まゆあ
ここでは男性保育士が読んでおきたい本を紹介します

まずは今津太陽さんの「男性保育士の社会をちょっと変えてみた話」です。

男性保育士目線で書かれていますが、女性の方、保護者の方など、子どもに関わっている方にとって参考になるお話になっています。

悩んでいる時に読めば活力を貰えますし、こういった活動をしている方がいるという事を知るだけでも勇気をもらえる本です。

私も定期的に読み返しています!
男性保育士としてと言うよりも「私らしく」生きていく姿はとても素晴らしいと思います。

小崎恭弘さんの「男性保育士物語」です。

兵庫県西宮市の男性保育士第一号として知られる小崎さん。

今でこそ男性保育者に対しての理解が進んでいますが、当時はまだまだ男性保育者に対する認知度も低ければ、半ば偏見の様な見られ方をされていたようです。

サブタイトルには「みんなで子育てを楽しめる社会を目指して」とあります。
まさに子育てにおいて究極であり、目指したい社会でもあります。

孤軍奮闘の時代を経て今後の社会をどの様な物にしたら良いのかの指針となる名著。
発売から15年以上経っていますが、今後も読んでいきたい一冊です。



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