保育園に押し寄せるICT化の波…保育士が活用する為にできること

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
PR・広告

PR・広告を含みます

パソコンを打つ手

どうも!保育士園長のまゆあです。

今回のテーマは「保育園のICT化」です。

この記事は
・ITC化って言われているけどよくわからない
・パソコンとか苦手だから活用できるか不安

こういった方向けへの記事になります。

近年、保育業界にも「ICT化」の波が押し寄せています。

業務の効率化や負担軽減を目的とし、
厚生労働省も事業としてICT導入園に対し補助金を交付するなど、
国をあげて推進している所です。

導入のメリットは大きいですが、一方で不十分な面があったり、
保育園や保育士からの不満の声があるのも事実としてあります。

ここでは保育園のICT化や、ICT化に対して保育士はどう対応していったらよいのかをお話していきます!


スポンサーリンク

ITC化っていったい何?

疑問を持つ女性
最近「ITC化」という言葉をよく耳にするようになりました。

ICTとは

I…Information
C…Communication
T…Technology

の略で、情報通信技術という風に呼ばれます。

ICTにはITの技術を生活面で応用するといった意味合いがありますが、
これを保育業界に置き換えると

・保育業務の効率化
・保育士等の業務支援
・保育業務の負担軽減

といった部分が保育園におけるICT化となっています。

国としてもICT化を推進している中で、厚生労働省が保育園でもICT化を推進させる目的で平成27年度より事業としてスタート。

ICTを導入した保育園に自治体から一定額の補助金を出すをという取り組みが始まっています。


スポンサーリンク

ICT化が保育園にもたらすメリット

保育士園長まゆあ
ICT化すると、保育園にとって様々なメリットがあります!

保育書類作成が簡単になる

まずは、何といっても保育に関する書類の作成が楽になるという点が挙げられます。

月案や個人記録などの保育書類作成は、保育士業務の中でも大変な部類になります。
子どもの人数が多くなればなるほど作成に時間がかかります。

保育園の中にはパソコンで書類の作成を行っているところもありますが、
Word、Excel間で連動していなかったり、同じことを何度も入力したりということもあります。

パソコンで書類を作る保育園に勤めていた経験もありますが、
ソフトが違うと二度手間になるので確かに面倒なポイントだなと感じていました。

また、手書きで書類作成を行っている保育園も数多くあります。
手書きだと時間がかかる上、修正がしづらいという欠点がありますので、
修正が容易にできる点は最大のメリットと言ってもいいくらいいです。

送り迎えなどの記録を管理してくれる

子どもがいつ登園して、いつ帰ったかを記録して管理してくれるのも良い点です。

タイムカードで管理しているところや都度保育士・保護者が手書きで記入している園が多いと思います。

その場合、タイムカード自体を管理したり、手書きだと紙ベースで保管するため、
保管しづらいという点が欠点になると思います。
(PDF化してしまうのも一つの手ですが)

システムによってはカードでタッチするだけで入退室を管理でき、PCでデータ化して保存するため、保存スペースを心配する必要がなくなります。


スポンサーリンク

欠席連絡などの電話対応を減らすことができる

朝の忙しい時間において、欠席連絡などの電話対応をすることが大変なケースがあります。

事務所に職員がいれば良いのですが、
小さい保育園などでは職員が総出で見ている所も多くあります。

特に感染症が流行る時期は、朝にお休みを知らせる電話が立て続けに鳴ることも珍しくありません。
電話対応をするという事は、職員が一人取られるという事ですから、小さい保育園ほど慌しく対応することになります。

ICT化によってアプリやソフトで連絡を入れられるようになると、
保護者の方もちょっとした時間で連絡できますし、
保育園としてもチェックする時間が少しあればそれで十分という事になります。

保育園側としては負担が軽くなるのです。

情報の共有が簡単になる

紙ベースの書類だと、いちいちファイルを出して該当する書類を探してといった手間が発生します。
それが複数となると面倒ですよね?

データ化されていれば探すのも手間ではありませんし、端末さえあれば園内どこでも見る事ができます。

また、それぞれで閲覧する事もできるので、例えばクラスに1台ずつタブレットがあれば、それぞれで見る事が可能ということですね。

データで保存すれば紙を使う量が減る

完全にペーパーレス化するのは難しいと思いますが、
データで保存しておけば紙を使う頻度が減ります。
また、それに伴うインク代なども減らす事ができます。

監査などで必要な部分は印刷する事になるとは思いますが、
保存する場所も気にしなくて良い点ですね。


スポンサーリンク

しかし、不安・不満の声も根強くある現実も

いまりちゃん
一方で、まだまだ不満や改善してほしいという声があります

ハード面の不足

不満点の1番大きい声だと、ハード面の不足が挙げられます。

パソコンやタブレットなどを導入しても、
園に1台だけとか、保育士が作業するに見合うだけの台数がなければ意味がないでしょう。
もちろん、予算的な部分も大きいとは思いますが。

ハードが不足するとせっかくの作業効率化を謳っていても十分に恩恵を受けられません。
端末の順番待ちをしなくてはならないといったケースも聞きますので、なんの為のICT化?という話になってしまいます。

使いこなすことが難しい

ベテラン保育士さんほどぶつかりやすい問題ですが、最近は若い保育士さんの中でもパソコンが苦手という方も多く、使いこなすまでに時間がかかるといったケースです。

パソコンなどはどんどん触っていかないと覚えたり慣れるのに時間がかかります。

導入していない保育園の中には、使う事に対して抵抗があるといった声もあるようですね。

作業できる時間が無い

ハード面が不足すると作業する時間が限られてしまうというケースもありますが、そもそも保育業務の合間に行うものですから、保育士は状況に応じて動かなくてはなりません。

・午睡中にやろうとしても園児が起きてしまう
・人出が足りなくてそもそもの作業時間が無い
・行事の作りものを優先しなくてはならない

など、様々な原因で作業の時間が無くなります。

その結果、残業して作業するなどといった負の連鎖に繋がっていきかねないのです。

ICT化に対する保育士の認識・知識不足

導入したものの、十分な説明や研修を受けないままスタートしてしまったというケースや、そもそもICT化が何なのかを知らないといったケースが該当します。

その為、導入の意図が分からず、保育士が困ってしまうという事態になっているのです。

ある程度の知識や慣れがないと導入しても活かしきれないといった結果になります。


スポンサーリンク

保育士がICT化に対応するためにできる事

メモを取る

保育士園長まゆあ
ここからはICT化に向けて保育士さんができる事を紹介します!

普段からパソコン・タブレットに触れる機会を作る

普段、スマホを触る機会は多いと思います。

ですが、普段からパソコンやタブレットを触って操作するという事をどれだけの方が行っているでしょうか?

キーボードやタッチパネルで文字を打つというのは、普段から触っていかないと慣れません。
ブラインドタッチは難しくても、キーボードを見ながら手際よく打つことができる様になるには時間がかかります。

少しの時間でも良いので、触れる機会を作っていきましょう。

研修会の導入・参加をしてみる

保育園のICT化に特化した研修を園で導入したり、
外部研修に参加するのも一つの方法です。

国としての流れや、ICT化によって今後保育園でできるようになる事をしっかりと研修で理解できると、導入の意義が分かるのでおすすめです。

時には手書きも併用する

ICT化の波と逆行している考え方ですが、
手書きで簡単な下書きを用意し、
パソコンやタブレットが空いた時に一気に作業するやり方です。

キーボードを打ちながら内容を考える方もいると思いますが、
時間が限られた中の作業では思うように進められない可能性が高いです。

短時間で効率よく作業する為に、下準備をしておくとスムーズに行う事ができるのでおすすめです。

パソコン教室などに通って技術を学ぶ

割と効果的だと思うのが、パソコン教室などに通ってみるというものです。
今はタブレットに特化した講座を開いている教室もあります。

独学で学ぼうとすると、こんなことが起こる可能性があります。

・分からない事があった時解決できない
・トラブルに対応できない
・専門用語が分からない
・そもそも、何をしたらいいのか分からない

こういった事が起きても教室に通っていればサポートを受けられますし、
実践的なことも教えてくれるので身に付きやすいです。

できる事から始めてみませんか?

パソコンでの作業風景
時代は着実にICT化への道を進んでいます。
今はまだ整備が不十分な面が大きいですが、
少しずつ改善されてくれば保育業界の労働環境も少しは変わってくると思います。

保育園として導入を決めてから始めるのでは遅いので、
今からでもできる事を始めてみませんか?

個人レベルでもできる事は沢山あります。
コツコツスキルを磨いてみてくださいね!

関連記事



スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする