どうも!保育士園長まゆあです。
今回は私の園で起きたあるエピソードについてお話していこうと思います。
毎年のように保育業界から去っていく方が多くいる中、所属法人も同じ様な状況が発生しています。
一方で退職に傾いていた気持ちを変えて継続してくれたというケースもあり、実際に私の園でもありました。
なぜ辞めるつもりだった職員が残ってくれる様になったのか、そこにはある出来事がありました。
退職を決意していたのに気持ちを変えるのにはそれなりの理由があるはずです。
今回はその時のエピソードを紹介していきます。
ぜひ最後までお読みいただけたら幸いです。
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楽しく保育していますか?
保育者のみなさん、楽しく保育していますか?
園児たちと楽しく過ごす。
楽しく保育の仕事をする。
私はとても大切な事だと思います。
保育も「仕事」の一つなので、そこに楽しさを求めるのはどうかという意見もあるでしょう。
しかし、私は何事においても「楽しさ」というものは必要だと思っています。
なぜならば、楽しさは「モチベーション」を生む原動力に繋がるからです。
そしてモチベーションは保育への意欲や継続して仕事をする力になります。
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保育が楽しくなくなる原因
楽しさはモチベーションを上げる効果があります。
でもそれは逆を言うと、「楽しくなければモチベーションを下げてしまう」ということにもなります。
楽しくない仕事をしていてもつまらないだけですよね。
何のために仕事をしているのか、人生の意義まで問われてしまいそうな状況に陥ることもあるでしょう。
そして、その状態が長期間続いてしまうと『離職』を考える原因にもなったりします。
なぜ保育が楽しく無くなるのか、その原因は様々です。
原因を思いつくままに挙げてみて見ると、以下の理由が挙げられます。
・こどもや保育者、保護者との人間関係
・労働時間や業務量
・自分の力量
原因が解決できればいいのですが、これらの問題は簡単に解決できるわけではありません。
ただ、変えられる可能性があるとしたら「環境を変える」事でしょうか。
自分から環境を変える、管理側が環境を変える。
どちらでも環境を変えることには変わりはありませんが、今ある環境を変えるとしたらこの二択です。
環境が変わってその環境が自分に合えば…モチベーションも上がるかもしれません。
実際に環境を変えたことで気持ちに変化があった事例があります。
次に書くことは、環境を変えてモチベーションを取り戻した職員の話になります。
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退職寸前の職員を変えたある日の出来事
私が所属する法人は、秋ごろに次年度継続して勤務するかどうかの判断が求められます。
しかし、正式には1ヶ月前までに退職の申し出をすれば良いので、ギリギリになって退職の道を選ぶ方もいるのです。
今年度もそういたケースが出てきている事を人づてに知っていたのですが、本部から退職する前に他の園を見て考え直さないかという打診をうけ、急遽うちの園に研修という形で2日間預かることになりました。
その職員は新人保育者で、同期がおらず、指摘を沢山されてしまった上に話せる相手もいなかったということです心が折れてしまっていました。
その様な状況でしたし、法人からも無理に引き留めなくても良いという指示は出ていたので、無理せず楽しく保育できれば良いやくらいの気持ちで保育に入ってもらいました。
研修に来て一気に考えが変わった職員
実際に研修に入り、最初は浮かない顔をしていましたが、保育に入るうちに表情が変わっていきました。
そして一言「楽しいですね」という言葉が聞かれました。
表情も変わっていることに気づきました。
その変化に私も初めは驚きつつ、様子を見守っていました。
その後、一日入ってみてどうだったか感想を聞いた時に「雰囲気が良くてびっくりしました」という感想から始まり、様々な質問を投げかけられました。
詳しく書いてしまうと「私の事?」と思ってしまうかもなのでおおまかな事を書くと…
(沢山怒られた為恐れている)
・雰囲気が良すぎる
・保育が違いすぎる
(良い意味で)
・休憩中に作業しなくて良いのか
(作業をせざるを得なかったのでしょう)
こんな感じの感想を聞く事ができました。
もともと私はこどもが主体だと思って保育をしています。
そして、保育者が一生懸命考えた保育に対して口を出したり、意見する場面は少ないです。
任せている部分が多い分、職員が困った、迷ったときは相談に来ますし、保育者が考えた事は否定せずまずはやってみる事にしているので、ギスギスした感じにはなりづらい環境にしています。
その職員の置かれている環境は真逆で、すぐ指摘される、怒られる、使えない人扱いされる…
同期がいないこともあり八方塞がりになっていた職員は「保育士を辞めよう」と思ってしまった様です。
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指摘ばかりはモチベーションを下げる
上に書いたエピソードの中でもあった「指摘」。
もちろん大切な事でもありますが、指摘のしすぎはNGです。
もしかしたら園長や先輩は職員のことを思って指摘していたのかもしれません。
その気持ちもよく分かります。
新人さんには成長してもらいたいですからね。
ただ、それが過度になってしまうとハラスメントになりかねないですし、モチベーションの低下も招いてしまいます。
現にそれが原因で一人の保育士が辞めるというところまで来ていたのですから。
「何くそー!」と悔しい気持ちをバネに頑張れる方もいらっしゃいますが、私は少数だと思いますし、これから時代にそぐわないとも思います。
(必要な事でもあるのですが、押し付けになるのは良くないです。)
逆を言えば、先輩や管理職は、細心の注意を払いつつ我慢強く若手職員に付き合っていくくらいの根気が必要という事ですね。
結果退職せずに残ってくれた
2日間の研修を終え、職員の出した結論は「継続して働く」。
私としては嬉しい応えでした。
前の職場と比べて優しいとか、何も言われない、指摘されない…
職員側からしたらそう思ったかもしれません。
結果として園の環境に合ったという事ですが、だからと言って甘やかすと言うわけでもありません。
必要に応じて伝えるべきことは伝える、この様なスタンスです。
やっていることは「指摘」とか「指導」になるかもですが、大切なのはやり方ではないかと思います。
追い込む様なやり方はNGです。
繰り返しになりますが、職員の状況を見ながら根気強く付き合いながら一緒に成長していくくらいの気持ちで取り組む事が大事ですね。
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楽しく感じられなかったら環境を変える事も一つの手
冒頭にも書きましたが、保育も仕事の一つです。
そこに楽しさを求めるのはいかがなものかという声が挙がるかもしれません。
もちろん仕事はしっかりとこなす事は社会人として最低限必要な事です。
ただ、私としては仕事にも楽しさが無いと続かないですし、ストレスを抱えるだけになってしまうと思うんですよね。
しかし、ギスギスするような職場環境にしたり、相手を追い詰めるような形の指摘が多くあることも知っています。
その様な職場の未来はどうか…。言わずもがなです。
楽しいと感じられない職場に未来はないと私は思います。
そこから抜け出していくには思い切って自らの環境を変えていく事も選択肢の一つです。
また、管理職、先輩側は楽しくないと思われないような職場環境作りをしていく必要があります。
どちらにせよ「環境」はとても大事です。
社会人になり、仕事をするようになると1日の中で多くの時間を費やします。
どうせだったら楽しく感じられる環境で働いていきたいですよね?
どうせだったら楽しく感じてもらえる様な環境にしていきたいですよね?
今回の話は正直いうと急に持ちかけられた話で、私自身も驚いた部分があります。
どうしようか一瞬悩みましたが、急な話でも対応してくれた職員にも感謝していますし、辞めようと思っても環境によっては気持ちを変えてくれるんだという良い事例になりました。
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その後の職員の状況は?
今その職員は引き続き元気に保育しています。
異動したばかりですが、積極的に業務に取り組んでくれています。
こどもたちと楽しそうに遊ぶ様な姿も見られます。
人の目を気にして保育業務を行なっていた頃と比べて動きも格段に良くなりました。
年度途中の異動だったのでフリーの配属でしたが、新年度は担任も持ち、やる気に満ち溢れています!
何よりのびのびとやれている様子が見られ、これからの成長が楽しみです。
一生保育者というわけではないと思いますが、今回の経験が職員にとっても良い経験であったと思ってもらえるのであれば嬉しく思います。
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