こどもの朝ごはん食べない問題を保育者視点で考えます【保護者の悩み】

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嫌そうにご飯を見つめる女の子

どうも!保育士園長のまゆあです。

今回は「こどもの朝ごはん食べない問題」について書いていきたいと思います。

なぜ今回朝ごはんに焦点を当てたかと言うと、最近保護者からこういった相談があったからです。

・朝ごはんを食べてくれない
・同じものしか食べない
・気分が乗らないと食べてくれない

子育てあるあると言っても良いくらい、誰もがこの悩みにぶつかります。
そして、保育園で保育者さんに質問をするケースも毎年みられます。

ここでは、私の園ではこうやってアドバイスしていますという感じで、保育者視点からこどもが朝ごはんを食べない問題を考えていきます。

保育士園長まゆあ
あまり気負いせずに考えていきましょう



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保護者を悩ます朝ごはん食べない問題

子育てしていると多くの方が一度は悩む「朝ごはんの問題」。
すんなり食べてくれればいいのですが、そううまくいかないのが難しい所ですよね。

働きながらこどもを預ける保護者の方にとって、朝は1分1秒を争う忙しい時間。
その中で中々ごはんを食べてくれないとなると、「もー!」ってなるのも当然です。

保護者の方も悩んでいるようで、毎年のように「食べないんですけどどうしたらいいですか?」という相談が寄せられます。

いまりちゃん
確かに相談を受けることが多いと感じています

保育士園長まゆあ
保護者の方にとって悩みの種になっていることがわかりますね



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朝ごはんを食べてくれない理由は様々

眠気から覚めていない

食べない理由としてまず考えられるのは「眠気」です。
眠気から覚めていない状態だと食べる意欲は湧きません。
きっとみなさんの中にもそういった方がいらっしゃると思います。

完全に覚醒していない状態だと、何をするにもスローペースになってしまいますよね。

これは私の長男の話になりますが、眠気から覚めていないなという時はご飯の食べ進みが悪かったです。
今ではバッチリ目が覚めてご飯をしっかり食べてくれているので安心していますが、昔は中々食べてくれず悩んだ事も多くありました。

眠気を覚醒させる手段としては

・日光にあたる
・好きな音楽をかける
・気分を変える言葉がけをする

など、様々な方法があります。

私も色々試しましたが、「日光にあたる」が一番効果があるように感じました。
ですので、こどもが寝てから若干遮光カーテンを開けておき、朝になったら太陽の光が入るようにしています。
すると閉めっぱなしの時と比べて、寝起きが良くなったたのです。

そして、朝食の準備をして調子が出てきた所で食事に誘うと、よく食べてくれました。

眠気から覚醒させるというのは、食欲増進にも通じるのです。

食べたいタイミングじゃない

こどもたちはそれぞれに「タイミング」があります。
その子のタイミングではない時に食べてと言っても食べてくれません。
イヤイヤ期のこどもだとなおさらだと思います。

私の三男は起きて3秒で食べられるタイプで、起きてリビングに来ると食卓テーブルに即座って食べています。
彼にとって食べたいタイミングがそこなのでしょう。
逆にそのタイミングで用意しないと怒ってしまいます(笑)

こどものタイミングをつかむのは難しいです。
それこそ日によって違ったりしますからね。
保育園で一緒に生活していても思いますが、日によって違うのがよくわかります。

これに対しては、普段から同じような生活リズムを送る事を心がけていると、自然と食べたいタイミングも一定になっていきます。
園生活だと大体決まった時間で保育が動いていますからね。

タイミングを計っていくのであれば、毎日の生活リズムに注目してみてください。
リズムが一定になれば、どういったタイミングで食事を欲するのかが分かるのではないでしょうか。


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同じものしか食べない…同じでOKです

一日のトータルで見る考え方

朝ごはんがしっかり食べられなくても、保育園では栄養バランスがしっかり考えられた給食がでてきますので、そこである程度リカバリーできます。

「1日に〇品目食べましょう」とか「朝ごはんをバランスよく」という話を聞くと、朝からしっかり食べなきゃという気持ちになってしまいますよね。

働きながら預けている保護者の方がそこまで準備するのは、現実的に考えたら難しいと思います。(もちろん頑張っておられる方もいらっしゃると思います。)

同じものでも、仮に食べなくても給食や夜ご飯でもある程度のカバーはできます。
朝ごはんがしっかり食べられなくても、一日のトータルで考えていくと気が楽になるかもしれませんか。

ですので、例えば「こどもが毎日ヨーグルトしか食べてくれなくて…」といった状況でも良いと思います。

何かしら食べられたならOKにする

朝ごはんとして何か少しでも食べられたならOKということにしてみましょう。
もちろん、しっかり食べられることが理想ではありますが、そううまくいかない事の方が多いと思います。

食べられたのがたとえお菓子であったとしても、まずは何かしら食べられたらOKです。
その方が保護者の方も気が楽になると思います。

多少なりとも食べれば、満足するかもしれません。
逆にどうにか食べてもらおうと必死になると、親子ともに良い影響を与えません。
食事が嫌いになってしまうかもしれませんよ。

保育園では朝のおやつ(補食)を用意している所も多くあります。
私の園では牛乳とお茶、簡単なお菓子ではありますが、朝おやつを用意しています。

給食までのつなぎとして用意していますが、おやつを食べて満足するこどももいます。
朝の状況を登園したときに伝えていれば、保育園側も給食に対して多少の配慮をしてくれるかもしれません。

保育士園長まゆあ
保育園にも状況を伝え、あまり深刻に考えない様にするにも一つのポイントですよ

成長と共に食も変化する

今は同じものを気に入って食べていても、いずれ変化が訪れます。
成長するとともに味覚も変化しますし、好みも変わります。
ですので、同じものばかり食べているからと言って心配する必要はありません。

私の三男はずっとチーズトーストを食べていました。
好きだったんでしょうね。
出すと「うぉーい!」と喜んでいました。
しかし、最近は意思と好みが変わってきたのか、牛乳をかけたコーンフレークばかり食べるようになりました。

好みの変化に合わせてごはんを用意すると、進んで食べてくれるようになると思います。
この辺は柔軟に対応していきたいですね。

ちなみに、園では献立通りに食事が出てきますが、好みの変化で食べなくなったからと言って無理に食べさせる事はありません。
もし、無理に食べさせているのであれば、それは虐待にあたる可能性もあります。

保育士園長まゆあ
こどもの背景や成長を考えて対応するべきですね



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食より遊びが気になる…という悩み

遊びたい気持ちを満たす時間づくり

遊びが気になってしまうのであれば、気持ちを満たす為の遊びの時間を作ってみても良いと思います。

朝一番で遊ぶ事もアリではないでしょうか。
遊んでいるうちに覚醒すると、だんだんお腹がすく感覚が分かるようになってきます。
そこで朝ごはんに誘ってみると、すんなり食べてくれる事もあります。

ただ、そのためには少し早い時間から活動する必要があります。
ギリギリの時間だとこういった事はできませんよね。
大人側としては眠気を感じると思いますが、生活リズムも早まってくると思うので、夜の寝付きがよくなるなど良い面も現れると思います。

食事中に遊びたくなってしまったら

こどもは色々な事に興味が移りやすいです。
大人側から見たら「じっとしていない」と思われがちなこの行動。
特に小さいうちは長い時間集中力を維持するのが難しいので、じっとできなくても仕方ありません。
それは食事に関しても同じです。

では、食事中に遊びの方に興味が移ってしまったらどうすべきか。
個人的にはそこで食事をおしまいにしていいと思います。

特に、朝は時間がありません。
そういった中でじっくりこどもと関わるのも難しい話です。

時間で区切り、そこでちょっとでも食べることができていたなら、ひとまずOKにしちゃいましょう。

食べなくても朝食を用意する事は忘れない

中々食べてくれないとなると、朝食の準備が無意味なものに感じられるかもしれません。
食材を無駄にするのももったいないですからね。
ですが、準備をするのは忘れずに行った方が良いです。

用意しないと朝ごはんが無い環境ができてしまうので、それが習慣化してしまいます。
こども自身も保護者もそれに慣れてしまうと良くないですよね。

成長するにつれて、もっとエネルギーを使う様になります。
そうなると、朝ごはんを食べない習慣がこどもの行動力を低下させる可能性もあります。

朝ごはんを用意する事は必ず行ってください。
そこで食べる、食べないはこども自身の判断になります。
食べればよし、食べなくても保護者自身が責任を感じなくても良いと思います。


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保育園側は保護者に寄り添った対応を

面談イメージ

保育園側としては、もちろん食べて登園していただくのが一番いいと思っています。

しかし、保育園から

「朝ごはんを食べてきていただかないと困ります」

とか

「栄養バランスを考えてください」

と保護者に言うのは、保護者を追い詰めるだけの結果になってしまうと思います。

保育園側としても食べてきたかどうかでこどもの動きが変わってくるので、できたら食べてきてほしいというのが本音です。
しかし、保護者の方にプレッシャーになる様な言葉かけをするのは違うと思っています。

関連記事

こちらの記事では、子育て支援力を上げるために想像力と共感力を上げる事が大事という事を書いています。

想像力を上げると食べれなかったら「何か大変なことがあったのかな?」と思えます。
共感力を上げると食べられなくても「大変でしたね」と言う事ができます。

想像力と共感力があれば、悩んでいる方に対して「必ず食べてきてくださいね」なんて言わないですよね。
こういった相談を受けてアドバイスをするのも子育て支援の一環だと思いますし、寄り添う姿勢が大事だと思います。

保育園側は、こどもが朝ごはんを食べてこれなくても寛容な心で受け入れを行いたいものですね。


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悩んだら保育園と連携を

ご飯を食べさせてもらう女の子

こどもの成長に関しては保護者と保育園が連携して情報を共有していきましょう。

情報の共有は、こどものより良い成長に繋がりやすくなります。
それは食に関しても同じ事です。
好みの変化や家庭の状況などをお互いが知っておく必要があります。

ですので、家であった出来事を教えていただけると保育の参考にできますし、園での出来事も保護者に伝える様にすれば家でも参考になるはずです。

ごはんを食べてくれないという悩みは誰もが持つ悩みです。
すぐには解決できない事も沢山あります。

そういった時は保育園と連携し、悩みを相談しつつ、こどもにとっても保護者にとっても良い方法を探していきましょう。
深刻に悩むとかえって上手くいかなくなるものです。

肩の力を抜いて考えていきたいですね。

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