どうも!保育士園長のまゆあです。
今回のテーマは「子どもを一人の人間として尊重した保育」です。
さてさて、少し難しい話題かもしれません。
保育士として働いていて、あなたは「子どもを一人の人間として尊重」していますか?
子どもを尊重することは保育士さんは当たり前に思うかもしれません。
しかし、昨今多発する子どもに対しての虐待や暴行、暴言などの事例を見るに、本当に尊重して保育しているのか疑問に思う事例があります。
2022年は誰もが悲しくなる虐待事件で逮捕者まででたのは記憶に新しい所です。
また、表面化していないものも多くあると推察されます。
こうなると一人の人間として尊重しているとは言えませんよね。
ここでは、子どもを一人の人間として尊重した保育について考えていきます。
一人でも多くの方が子どもを尊重することについて考えるきっかけになればと思います。
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子どもを尊重するってどういうこと?
さて、みなさん
「尊重する」ってどういったことでしょうか。
尊重という言葉自体は良く聞かれます。
みなさんも使った事があると思います。
ちなみに尊重の言葉の意味はwebilio辞書では次の通りの記載があります。
尊いものとして重んずること。 「他人の意見を-する」 「人命-の精神」
(https://www.weblio.jp/content/%E5%B0%8A%E9%87%8D 2020.2.4閲覧)
尊いとは価値が高かったり、貴重だという意味があります。
うん、なんて素敵な言葉なんだろう。尊重。
それを当てはめると
「子どもも貴重な人間である」
という風に言えますね。
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子どもだって「一人の人間」である
子どもであっても貴重な一人の人間であることは紛れもない事実です。
言い方は悪いかもしれませんが、決して大人の言いなりになるような存在ではないという事です。
子どもは一人の力では生きていけません。
その為、大人が生きるために必要な事を伝えます。
それを見聞きして子どもなりに考えながら成長していくわけです。
ですので、最初はできなくて当たり前です。
繰り返し失敗する中で様々な事を学びます。
そうすることで、一人の人間として必死に成長して生きているわけです。
そのことに気付けないと、子どもを下に見るような発言が出てきたり、最悪の場合は暴力や虐待といった事態に発展するのです。
できない事にイライラする。
よく聞く事ですよね?
しかし、一人の人間として尊重できていれば、絶対にそんなことは起きません。
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保育所保育指針に基づいた保育をすることが大事
保育所保育指針の第一章総則1(5)に次のような記載があります。
⑸ 保育所の社会的責任
ア 保育所は、子どもの人権に十分配慮するとともに、子ども一人一人の人格を尊重して保育を行わなければならない。
ここで子どもを尊重することについて書かれていますよね。
指針にしっかりと「尊重して」と明記されているわけです。
つまり、少なくとも指針に書いてあることを行うことが、子どもを一人の人間として尊重する保育を行うことにつながるのです。
子どもの最善の利益の為に書かれている指針が子どもの事を尊重しないような内容だったらまずいですよね。
保育士のみなさんは「なんだそんな事か」と思ったかもしれません。
しかしながら、保育所保育指針をしっかり読み込んで実践できている方がどれだけいるでしょうか。
中堅の保育士さん、これまでの自身の経験で突っ走っていませんか?
新人の保育士さん、指針に書いてあることが保育と結びついていますか?
指針に書いてある内容を全部行うことは難しいかもしれません。
ですが、保育の方向性として指針を大事にし、定期的に読み返し、自身や保育園の保育を振り返る。
こういったことができているでしょうか。
「保育所保育指針を常に意識し、保育を行う事」
当たり前の様ですが、それが子どもを一人の人間として尊重した保育を行う事の第一歩になるわけです。
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子どもも一人の人間、尊重されるべきですね
普段から子どもたちと一緒にいて関わっていると、「尊重する」という視点が抜けがちなのも否めません。
また、保育士と子ども(大人と子ども)という観点から、どうしても上下関係が見え隠れしてしまうケースもあります。
そこで尊重するという視点を持つことで、子どもを一人の人間としてより大切にすることができます。
尊重することは目には見えない事です。
目には見えない事だからこそ、行動で表現していかなくてはなりません。
子どもの考えや意見を否定せずに認める。
一つの出来事にまとめることなく、それぞれの気持ちに配慮していく。
こういった取り組みは保育士の子どもへの信頼のもとに行われていきます。
子どもを一人の人間として尊重するために
ぜひとも保育所保育指針を読み返して保育を行ってみましょう。
そして、子どもを尊重した保育を考える一つのきっかけになればと思います。
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