どうも!保育士園長のまゆあです。
今回のテーマは「家事の分担」についてです。
今の世の中は昔と異なり、男性の家事に対する意識が高くなっていると言われています。
昔は男は仕事、女は家という時代がありました。
戦後の高度成長期を支えた時代背景です。
それに対し、現代では家事や育児に男性が参加する機会が増え、社会もそれを推奨しています。
男性も理想として家庭内の事を行いたいという意思を持つ方が増えました。
一見、今の社会において家事に対する意識が高まっているのは非常に良いことだと思います。
実際に私も意識的に家事をすることが多いです。
ですが、理想と現実を比べたときに、男性と女性との間で大きなギャップが存在するのもまた事実なのです。
ここでは、家庭内の家事分担について、夫婦間の満足度の違いや、分担内容の理想と現実について紹介していきたいと思います。
スポンサーリンク
もくじ
夫婦で家事を分担するべきと考える男性が増えている
今の男性は家事に対する意識が高いと言われています。
博報堂が2018年7月2日に発表した、「博報堂生活総合研究所 「家族30年変化」調査結果第二弾」では、「夫も家事分担すべき」と答えた男性が8割を超え、1988年の調査と比べて2倍以上増えた結果になりました。
1988年の時点では38%程だったので、男性の間で意識が高くなっているのが分かります。
また、育児を分担すべきと答えた男性も9割近くになり、こちらも1988年の調査開始時点と比べほぼ倍増しています。
ここ30年で家庭内に関する事への関心が高まっていることがよく分かる調査結果になっていますね。
一昔前は男は仕事、女は家事の時代だった
以前の日本では、男は仕事・女は家事と言われていた時代がありました。
昭和の高度経済成長期の日本では、結婚した女性は専業主婦がほとんどでした。
女性は結婚したら子育てや家事に専念するものだという考え方が多かったのです。
その背景には男性の安定した雇用、充実した福利厚生など、男性だけの収入で家族が養えるという社会がありました。
今その話を聞くと夢のような社会ですね!
そりゃ男は仕事・女は家事が成り立ちます。
今の時代に同じことを持ち込んでも機能しないのは明白ですよね?
バブルが崩壊したあとの日本の雇用情勢、リーマンショックをはじめとする不景気な社会では同じことは絶対にできません。
そんな中、なぜ家事をしようという男性が増えたのでしょうか。
なぜ夫婦で家事を分担する意識が高くなったのか
では、なぜ男性は家事分担の意識が高くなっているのでしょうか?
その理由を探っていきたいと思います。
社会の変化
まず挙げられるのは社会の変化です。
今は積極的に女性も働く時代です。
男女雇用機会均等法が制定されて以降、それまでは男性ばかりだった職場にも女性の姿が見られるようになりました。
工事現場の監督や電車の運転手などが良い例ですね。
逆に女性が主だった保育士や看護師などの仕事に男性が就くケースも増えました。
こちらも以前の日本では少数だった光景ですね。
子育てにおいてもなるべく男性も子育てに参加しましょうとうたわれるようになりました。
ママだけでなく、パパの関わりも重要とされたのです。
ここ5年くらいでメディアでも主夫やイクメンの特集が組まれ、注目度が更に上がりました。
こうした結果が男性の意識に働きかける事となり、結果家事や子育てへの意識が高まりました。
しかし、夫婦の分担内容の満足度に大きな差がある
男女ともに平等に働きましょう、家事や子育てに参加しましょうと言っても、実際の分担内容にどれだけ満足しているかという点では大きな差があるのも現状としてあります。
例えば、家事の分担内容をみてみると、女性が食事や洗濯など、負担が大きいものを多くを担っているのに対して、男性側の家事内容ではゴミだしや風呂掃除など、比較的簡単な物が多いようです。
博報堂の調査結果でも、家事の役割分担に対する満足度は夫が約80%に対し、妻は68%ほどにとどまっています。
家事の参加状況の問いでも、ゴミだしは35%程の男性が行っているのに対し、負担が大きい食事を作る、掃除をする、洗濯をすると答えた男性は15%にも満たない結果になっています。
ここでポイントなのが、15%以下なのにも関わらず、調査開始以来過去最高の数値ということです。
10人に一人というレベルなのに過去最高ということは、まだまだ分担の平等化には至っていないということですね。
女性側は90%程の数字ですので、大きな隔たりがあります。
男性としてはかなり参加している、やっているという気持ちがあっても、
それは単なる自己満足だったのかもしれません。
(もちろん、高い頻度で行っている人もいるとは思いますが…)
夫婦間の分担の理想では男女ともに平等であるべきという声や、できるときにできる方がという意見が多かったですが、実際は女性側が家庭内の事を行うケースが多く、男性は仕事などの家庭外の事を行うパターンが多いのが現実です。
結局のところ、分担が不平等になってしまい、女性側に負担が行ってしまっているのです。
家事分担の不平等さの原因は?
このような差が生まれたのには、いくつかの原因があります。
昔の概念がまだ残っている
昔の社会の雰囲気であった「男は仕事・女は家庭」の意識は、未だに根強く残っているのも現状として挙げられます。
年配の方が中心にはなりますが、昔の考えを持った方は多くいるのも事実です。
「蛙の子は蛙」という言葉があります。
この言葉は親と子どもは違うと思っても、結局は親に似てしまうという意味です。
蛙の子どもって蛙ではなくておたまじゃくしですが、大きくなれば同じような蛙になります。
考えると分かると思いますが、親の考えや思いは子どもに受け継がれるものです。
好みが似てくるのと同じで、一時は反発しても、年齢を重ねると結局は同じような考え方になっていくのです。
意識はあるけれど、根柢の考えの部分までは変えることは難しいです。
人間ってそういうものなのですから。
家事を行う家電製品は女性向けが多い
家電製品のコマーシャルなどを見てると「ママに優しい」といったフレーズが使われていることがありませんか?
この時点で女性に向けてアピールするとともに、女性に合わせて製品が開発されているものも多いということがわかります。
逆に「パパにとって便利!」といったアピールをしていものは見かけません。
(私が見ていないだけかもしれませんが・・・)
このことは「女性は家庭に居るものですよ~」と言っているのと同じだと思います。
女性が家庭内の事を行っているのが前提になっていますからね。
男性にも使いやすくて理解しやすい製品が登場したら売れると思うんだけどなぁ。
女性に使いやすく分かりやすいものが男性にも良いかと言ったら決してそうではありませんからね。
こうしたアピールが家事=女性がやるものという雰囲気をだしている事も要因の一つです。
名もなき家事に気づいてない
「名もなき家事」という言葉をご存知ですか?
服を洗って干すことは「洗濯」、食事の支度は「炊事」などの名前が付いてますよね?
名も無き家事とは、日常生活におけるちょっとした家事の事を指します。
例えば・・・
・脱ぎ散らかした服を洗濯かごに入れる
・片付けなかったおもちゃの片付け
・飲んだペットボトルやコップの後片付け
・シャンプーや洗剤などの詰め替え
・トイレットペーパーの付け替え
などなど
何となく思い当たるものはありませんか?
「自分はちゃんと家事に参加できてるなぁ」と思っていても、こういった小さいことをやらずにスマホばっかり見ていると、ママのストレスは溜まってしまいます。
小さいことの積み重ねが大きな怒りとなって降りかねません。
家庭によって名も無き家事の種類は違いますが、どの家庭にも確実に存在します。
大きなものだけでなく、ちょっとした事にも気づけるように目配せしてみましょう。
家事の分担内容について見方を変えてみませんか?
男性の家事参加の意識が高まっているのは非常にいい事です。
しかしながら、実際に満足できているかと言ったらそうでないという事実もあります。
今までやっていた気になっていたのが、実は自己満足に過ぎなかったという事も十分にあり得ます。
名もなき家事を含めた家事全部を行うのは大変です。
だからこそ、夫婦での分担が大切になると思います。
世間でも意識が高まってきている今の時代、家事・育児を夫婦共に担うのは恥ずかしい事ではありません。
各家庭に合った、納得いく分担ができると良いですね!
ぜひ、ご覧ください!
【食事についてはコチラ↓】
包丁は1回だけ使用!パパでも簡単に作れる美味しい料理レシピ5選
レシピ検索はdグルメがおすすめ!クックパッドよりお得な7つの理由
【洗濯についてはコチラ↓】
洗濯上手なパパになろう!覚えておきたい洗濯のコツ
【家事をすることのメリットについて↓】
やってみて分かった!子育て中にパパが家事をするメリット